Reflections

時のかけらたち

東北の春を訪ねて ・・・・ visiting Tohoku district in spring

2013-05-31 23:42:38 | seasons
いろいろなことが一段落したので、どこか旅行に行こうとSと話したところ
以前から平泉に行きたがっていたので、平泉を含めたお寺巡りを探して
初めて国内ツアーに申し込みました。連休の2週間くらい前のことです。
ツアーは連休初日というか4月27-28日を選びました。
探すと四寺廻廊(しじかいろう)という巡礼コースになっていました。
それは、9世紀に円仁(慈覚大師)が開山し、17世紀には松尾芭蕉が訪れた
東北地方の四寺を廻る巡礼コースで岩手県平泉町の中尊寺・毛越寺、
宮城県松島町の瑞巌寺、山形県山形市の立石寺(山寺)をめぐるコースで
10年くらい前に名づけられたよう。
あの震災からまだ2年しかたっていないが、もうずいぶん昔のように
人々の意識から遠のきつつあるけれど、たびたびおこる原発の不安な
事故にまた原点に意識をちゃんと持っていかなければならないと思う。
政権が変わればこんなに時代が変わるのかと驚いています。
不安定要素が大きい国ですよね。

ツアーは福島まで新幹線でその後バスで回るというもの。
福島からは日本の美しい里山の風景が続き、まるで原田泰治の絵のようでした。
日本ってこんなに美しかったのだと思いました。
バスの窓から写真が撮れなかったのが残念でした。
桜の花が咲いていて、畑が続く風景です。




松島に近づくと道路より海沿いは建物がほとんど流され、松の木もまばらになってしまったそうです。
そして、以前は道路からは建物で松が見えなかったという話でした。




松島はその特異な地形で津波が緩和されて被害の最も少なかった地方です。


























最初のお寺瑞巌寺に入っていきます。




ここもうっそうとしていたのですが津波で杉の木が塩で枯れて
木が少なくなったせいで明るく陽が差し込むようになったとのことです。











臥龍梅(がりゅうばい)

政宗が文禄2年(1593年)、豊臣秀吉の命で朝鮮に出兵した折、かぶとを植木鉢にして持ち帰りました。
慶長14年(1609)、当寺落慶の時に政宗公自ら手植えしております。
中門より入って左が白、右が紅。その姿が臥せた龍に似ていることから臥龍梅と名付けられました。
紅白ともに八重咲きで、実は5・6個ずつ鈴なりにつきます。花期は4月中旬頃。






































]
















奈良時代から平安、鎌倉を通して、仏教を伝えようとした人が一番情熱的であったように
思います。中国に渡るだけでも大変だった時代。命がけで仏教を伝え、精力的に歩いて
地方に寺を建てていった僧侶たち。

瑞巌寺の写真はまだまだ続きます。


April 27 2013  Zuiganji   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

50日祭を済ませて ・・・ after services held on 50th days after death

2013-05-28 21:25:35 | memories
もうだいぶ前のことになってしまったけど、50日祭が3月30日に池尻大橋の神道 
黒住教の教会所で行われました。
神道はなじみがなかったのですが、そのシンプルさと潔さがいいと思いました。
50日祭の後で、多磨霊園に行って仮納骨を行い、連休中に上野で祖霊舎を探して
その後大きさを再確認して買いました。
霊璽を祖霊舎に納めてホッとしましたが、あとは相続などの作業が残っています。

いないことは寂しいことだけど、最後のほうでとてもいい顔をしていたことが救いです。
今度は自分のほうが体調が悪くなり、高血圧の治療に入りました。
健康診断で血圧が180を超えていて、すぐ薬を飲んでくださいと言われました。
今までも高かったのですが、薬を使うか使わないかぎりぎりのところでした。
帰って今までの記録を見ても160近くが一番高い記録で、今回の数値がいかに異常なものなのか
わかりました。受診して躊躇していた薬を飲むことにしました。
家で計測しても180を超えていました。昨日から服薬して160くらいまで下がっています。
(iPadで血圧アプリをダウンロードして記録付けを楽しんでいます。)
そういえば胸が苦しくなったことが数回あったことも関係あったかもしれません。
主人が亡くなり、これからは余生のようにも感じていたのですが、病気との付き合いが始まって
ライフスタイルとか変えていかなくてはならないという何か第2のスタートにたったような
そんな気がしました。
そんな中で始めたヨガは体の内なる声と聞くということで、とてもいい感じです。
やはり余生ではなくて、何かポジティブに生きないといけないのですね。
ちょっと身も心もシャンとなりました。
























































お花と榊はきらせませんが、長持ちするお花が少なくて・・
テルフィニウムの花の束を売っていたので買ってきました。





居間でいつも一緒に暮らしています。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日館のローズガーデンで … rose garden of Myounichikan

2013-05-26 22:23:06 | wonderland
明日館の廊下を撮りたかったのですが、人がいなくならないので
あきらめました。

















普通のお庭のバラが見たかったので、ここできれいに咲いていてよかった。
桜の季節もきれいらしくライト・アップをすると見たことがある。




















































帰り道
















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日の夕日と素敵な一日 ・・・ yesterday's sunset and the cool next day

2013-05-25 23:00:48 | a day in the life

(昨日エレベーターホールからの夕焼けが淡くてとてもきれいだった。)


病院の帰り道
生まれたばかりのような赤ちゃんを連れた
お母さんを見た。
乳母車の赤ちゃんに通りすがりに
神様から時間をプレゼントされたのねと
心の中で話しかけた。

木曜日の健康診断でもともと高い血圧がとんでもなく
高くなっていて、すぐ受診を進められ
同じクリニックの病院へ仕事の合間に
飛んで行った。
薬をもらったものの、飲むとやめられないとか
いろいろ言われているので怖くなり、
経験者に聞いてからにしようとまだ服薬していない。

母のところから持ってきた血圧計で測ると
朝も夕方も180を超えている。
食事の量や睡眠時間をとるようにするなど
ちょっとちゃんとやらないとやばそう。
Tがほしがって買ったIPadもその後一度も触ってなかったので
血圧測定のアプリをダウンロードしてまたIPadも使える様に
したい思った。

午前中のヨガは先生に相談すると頭を下に下げるポーズなどは
あまり下げないようにと言われた。
それでもヨガをすると体が軽くなりとてもいい感じ。

午後はSと待ち合わせ、目白の明日館での婦人の友表紙原画展(26日最終)
に行って目が洗われ、普段なかなか見られない(結婚式などやっているので)
建物の中が見えて、とてもうれしかった。
中学生のころくらいから慣れ親しんだ表紙ですが
今さらそのレベルの高さに驚く雑誌です。
22日には美智子皇后もいらしたとネットのニュースで見た。
私も祖母から母へと受け継がれた自由学園の創立者の
生活や生きることへのヒントをたくさんもらいました。
家にあった婦人の友で中学生のころから料理から物づくり、
文学やキリスト教のエッセイなど総合的なことに触れてきたことは
私にすごく影響を与えたと思います。

目白についたら
母と婦人の友社に行ったらよく食事をした
和菓子屋さんの「志むら」へ









六角弁当についていたデザートは抹茶のプリンが入っていました。




婦人の友社 明日館 への道は結構面白そうなお店が多い。(入ったことはないど・・・)
















不思議な花が飾ってありました。













2階の喫茶の部屋のライトが素敵と聞いたので、お茶を飲むことにしました。
フェアトレードのコーヒーや普段ショップで売っているパウンドケーキがついていました。(ラッキー!)












この上にフランク・ロイド・ライトのミニ・ミュージアムがあります。




















*







表紙の絵は実際に見たことあるのもたくさんありました。
その素晴らしさに目が洗われる感じがしました。
特に奥村土牛の花の小品には。他に東山魁夷、小倉遊亀、脇田和、安井曽太郎
中川一政、フジタなど懐かしい人たち・・日本画、洋画のほとんどの作家が描いていてくれてたかと
思うくらいです。
子供の友では竹久夢二の絵がかわいかったです。

妹からのメールで知って、飛んでいきました。
思いがけずいい一日でした。
年取った方も子供もたくさん来ていて
母の面影を見ました。

バラが咲く庭もとても素敵で、今年のばらは明日館です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少しずつ生活が変わっていく ・・・ life is changing slowly

2013-05-20 23:14:47 | a day in the life


長いこと自分の健康のこととかかまっている暇がない生活が続いたので
今時間の余裕ができて、自分のために時間を使えるようになったので
先週11日にヨガのお試しに行って、即始めることにしました。今日(18日)がその2回目でした。
ハタヨガと言って基本のヨガです。
友人からカーブスがいいと教えてもらったのですが、芝のお寺での
ヨガ教室が魅力的でしたが、家の近くのいくつかの教室がお試しを
していたのでそのひとつに行ってみました。



(朝、ベランダに植えた久々のお花 日々草の開きかけの蕾がかわいくて
思わず写真を撮りました。)














マシーンを使うものより、ストレッチ中心のヨガのほうが私に向いていると
思いました。いい汗をかいているのと思うと同時に、こんなに長い間体を
使っていなかったと怠慢だったと思いました。健康のことをやっと
考えて実行できるようになりました。
ヨガをすると全身の血流が良くなるような感じがします。



ヨガバックの中にトントンからもらった小物入れを入れて・・



朝は最近の朝日新聞に載っていた人参のサラダが入っているサンドイッチを
作ってみました。卵サンドにブルサンのチーズを混ぜたら最高でした。

お昼はヨガの帰りに買い物をして帰り、賞味期限がまじかなピザシートに
昨晩かたくて半分残したアボガドとエビのピザを作りました。










午後はパソコンへの写真の取り込みがこの頃おかしいので
キャノンショップへ相談に行ったら、カードか、ケーブルか USBの接続面が
おかしいのではということになり、家に帰ってから他のUSBのジャックにさしたら
大丈夫でした。最近データを読みに行って、カメラのほうがすぐ切れてしまう状態が
続いていました。
帰ってリサイズしていると今度は突然Exifデータが残ってしまって
設定を変えるのに少しネットでやり方を探して時間がかかってしまいました。
わからないことは大体インターネットで質問すると解決しますが
慣れないので大変です。

最後にけだるいブルーと
お花です。









お供えのアリストロメリア・・小さい頃にはなかった花です。


May 18  2013
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恵比寿でランチ ・・・ Lunch at Ebis

2013-05-18 08:43:55 | a day in the life
連休の一日のランチです。
写真美術館を出て、見当をつけていたマングローブという
お店を探しました。
連休の日の東京は京橋近くの店も休んでいましたが、なんと
ここも閉じていてショック。
あたりを歩いてフレンチやイタリアンのお店がオープンしていてその中から選ぶことに。
日仏会館のフレンチ L'ESPACE レスパス をみつけて
入りました。昔日仏学院の中にあるフレンチに主人と
行ったことを思い出しましたが、日仏学院がここに移転していなかった
と思って、日仏会館とこんがらかってしまいました。
偶然にすごくリーズナブルなお店を発見しました。








前菜はフォアグラのクレーム・ブリュレ  イチジクのパン添え
冷たくて表面がカリッとしていておいしかった!




Sはホタテのカルバッチョ(プリフィックスの前菜の中で500円プラスでした。やられた!)





Sのチョイスは鶏肉のハンバーグフォアグラ添え




私はポークのコンフィ




最後のデザートは美味しそうなたくさんのケーキの中から
選ぶので本当に迷ってしまいましたが、リンゴのフランスの伝統的お菓子にしました。

これで基本1,500円+消費税(Sはプラス500円)
とてもフランスらしいパザパのような感じです。
充分に満足のランチでした。
参宮橋のキノシタに負けないくらいです。

写真はSのスマホですが、結構いい色が出ています。
時にキャノンよりいい赤が出たりしてがっくり・・
Sはカメラ機能を最重視していました。




ランチも終わり同窓生のリトの展覧会に京橋まで。
Sは同窓生が集まると聞いて退散。カメラもなくなりました。

美術作品に囲まれながら
楽しいおしゃべり・・・・
話題はいつも原発や政治のことが入り
いつも私の知らなかった怖い情報も入り
話が尽きません。
時間に余裕があれば延々と続きそうな
楽しいひと時。

二人は着物でそれも芸術作品です。
写真はとしちゃんのブログ「偏在のしるし」で見てくださいな。
みなさん素敵に年取っているでしょう?

この日は行く途中に京橋で履きやすい靴屋さんを見つけて夏用のメッシュの靴を手に入れました。


May 3  2013  Ebis


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連休の一日 ・・・ a day during long holidays

2013-05-17 23:24:12 | art


連休後半の始まり5月3日はSと午前中は写真美術館にもうすぐ終わる
明治の写真展「夜明け前」とイタリアの写真家マリオ・ジャコメッティ展を
見に写真美術館へ行き、恵比寿でランチをとってから、京橋の画廊へグループ展を
見に行ってT高校同窓生に会うスケジュール。恵比寿まではSと一緒で
カメラを持っていかなかったので、スマホで撮ってもらいました。








「私の人生の良かったことをあげるなら、貧しかったこと、私が受けたすべての苦悩である」





「それぞれの道をゆく写真が存在し、そのどれもが人生の意味を探しにゆく。苦しみのある
 ところに希望を見つけ、歓びと思われるものは辛いあと味を残す。きっとそこにこそ人生がある。
 一人ひとりに苦しみがことさら大きく、世界の生命では生ききれないところに。」




「イメージは精神であり、
 物質、時間、空間、視線のチャンスである。
 我々自身の証となる痕跡であり、
 絶え間なく記録や物語や知の法則を支え、
 リズムを生きる文化のしるしだ。」





「初期作品」
「死がやって来ておまえの目を奪うだろう」
「スカンノ」
「ルルド」
「シルヴィアへ」
「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」
「男、女、愛」
「風景」
「帰還」
「新しい移民たちの歌」
「私は誰でもない!」
「死がそうであるように」
「詩のために」
「善き大地」

ここまで挙げた作品の他には、有名な詩を写真に移し替えようとしたものがあります。
レオパルディの詩に触発された「シルヴィアへ」、エミリー・ディキンソンの詩による
「私は何者でもない」がそれです。彼にとっては詩句こそが、形あるものを作り出して
いくための濃密で強力な核のようなものになっていたことが、これからも分かります。
さらに、「ホスピス」や「神学生たち」といった有名な連作の中には、彼自身が詩の
タイトルをつけて呼んだものもあります(前者はチェーザレ・パヴェーゼの
「死がやって来ておまえの目を奪うだろう」、後者はダヴィッド・マリア・トゥロルド
「私には顔を撫でてくれる手がない」)。詩句と写真がまるで呼応し呼応しているようではありませんか。
ジャコメッリの写真は何世代もの写真家たちに影響を与えました。彼らはモノクロの強い
コントラスト、苦悩を詩的で奥深く普遍的なものにする彼の力にうたれ、そこに写真を
追及する意味を見出すのです。マリオ・ジャコメッリは、国際的にみても最も独創的な
作家の一人であり、死後10年を経た今でも、新たな側面、新たな連作、新たな写真などの
貴重な遺産が彼のアーカイブから発掘されています。


黒白の厳しい写真を見ていたら、とてもイタリア的だと思った。
イタリア映画祭で昔見た、「もうひとつの世界」というシスターが普通の女性に
戻ろうとして戻れない映画なども思い出した。

写真の前の言葉にも見入りながら、きわめてシャープな風景から
老いていく現実、人が生きていくことを感じながら
重いテーマの写真をゆっくり足を進めて見た。

そんな中でジャコメッリをネットで検索していたら
須賀敦子さんとの接点も見つけた。

下記はそのブログ「ジャコメッリと須賀敦子の孤独」からです。

*********************************************************************************************
伊勢功治さんの『写真の孤独』を読んでいたら、イタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリについての
論考があった。ジャコメッリは、イタリアの小都市で印刷所をしながら、モノクロ写真を撮り続けた
アマチュアの日曜写真家だ。ジャコメッリは、詩人でもあり、その文章には輝きがある。

「私はリアリストであると感じつつも、詩が凡庸な日常性の枠から抜け出すことができる言葉なのだと
考えている。空間はもう単調ではなく、私が常に同じように見えていたもの、私の町のいつもの通りや人々が、
詩に思いをめぐらせると、すっかり一変してしまうように思われる。新たな世界の体験に、私を取り込み、
心象の領域での生を、私に与えてくれる・・・」。彼の言う「詩」を「写真」と置き換えることも可能だ。

ジャコメッリが、生まれて初めて撮った写真は、波打ち際だった。寄せる波と引く波。水が届くところと
届かないところを見つめた。以来、世界のこちら側と、あちら側に常にこだわった。白と黒。生と死。
そのはざまに横たわる孤独を見つけて、シャッターを切った。そのコントラストは、極端なほど強烈だ。中間はない。

須賀敦子さんの名エッセイ『コルシア書店の仲間たち』の中に、ジャコメッリの写真についての記述がある。

ジャコメッリの故郷、セニガリアの神学校を撮影したシリーズは、当初「若き神父たち」というタイトルだったが、
ダヴィデという詩人の詩に出会ってからは、「私には愛撫する手がない」という表題に変わった。このダヴィデこそが、
須賀さんが関わった、ミラノのコルシア書店の中心メンバーであった。司祭でありながら、保守的なローマ教会と闘い、
「インターナショナル」を歌い、書店を核としながら、世の中を変えようと仲間の輪を広げた。輪の中には、
須賀さんの夫となる、ペッッピーノもいた。

須賀さんは、「私には愛撫する手がない」の写真を、日本の大学の同僚の研究室で見る。そこに写っているのは、
ダヴィデだと確信する。実際には、ダヴィッドは北イタリアの人で、ジャコメッリの写真の中の神父とは重ならないが、
須賀さんの記憶のなかでは、写真の人物はダヴィデそのひとなのだった。

『コルシア書店の仲間たち』に、こんな一節がある。

「人それぞれ自分自身の孤独を確立しないかぎり、人生は始まらないということを、すくなくとも私は、ながいこと
理解できないでいた。若い日に思い描いた、コルシア書店を徐々に失うことによって、私たちはすこしずつ、
孤独が、かつて私たちを恐れさせたような荒野でないことを、知ったように思う」

須賀さんが、写真の人物を、自分の友人と重ねたのは、ジャコメッリの孤独と須賀敦子さんの孤独、
その2つが共鳴したからではないだろうか。過去とは、現在を照らし出すための沈黙の光であり、
その手助けをするのが、詩であり写真だと思う。
**************************************************************************************************************

他参考ブログ
life マリオ・ジャコメッティ展
マリオ・ジャコメッリ 写真展「THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE」

いろいろな言葉を写真と一緒に見たけれど
私が興味があるのは時間だというような言葉も見たように思う。

メモってから13日後のアップとなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒラリー・ハーン

2013-05-12 22:23:02 | music



ヒラリー・ハーンの演奏会。
ステージに立って演奏している彼女を見ていると
それはもう神様が天上からスポットライトを
あてているようなそんな感じがします。

選ばれし者・・
演奏を聴いていると、それでは凡人の私たちは
何のために生きるのか? と考えてしまいます。
誰でも生きる意味があり、それぞれが自分に課せられた
ことをやって生きている。

これからの自分はどんなことに
役立てることができるのか
また、頭を柔らかくしていろんな世界も
見てみたい。

そんなことを感じながら聞いていたところ
プログラムに
大島ミチルmemories という委嘱作品では
「ハーン自身がこの世に生を受けてから
今までに仙った道を印象深く思い出している
様子が描かれる」と書かれていました。
静かな寄せる波のような曲でした。

                  

プログラム

アントン・ガルシア・アブリル:"Three Sighs"より"First Sigh"★
デイヴィッド・ラング:Light moving ★
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K302
大島ミチル:Memories ★
J.S.バッハ:シャコンヌ~無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より
(休憩)
リチャード・バレット:Shade ★
エリオット・シャープ:Storm of the eye ★
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番
ヴァレンティン・シルヴェストロフ:"Two pieces for violin and piano"より"Waltz""Christmas serenade"★

ピアノはコリー・スマイス

★ヒラリー・ハーンのための委嘱作品です。

                  

やはりバッハのシャコンヌが最高峰でした。
始まるとすぐ、涙がたまってしまい、抑えるのが
大変でした。亡くなった時によく聴いていた曲で
魂に響く曲です。葬儀の時は少し和らげて
バッハの協奏曲にしました。

今日そのCDを買って、サインをしてもらいました。
あなたのバッハが好きというと、ありがとうと答えて
くれました。すごくキュートでした。



サイン会のためにアンコールが終わったかと思って
並びに出たら、あと2曲もアンコールを
したなんて・・・
聴けたアンコールは下の2曲だけ
James Newton Hawardの「133・・・At least」
David Del Tredicの「Farewell」

アンコールの前のヴァレンティン・シルヴェストロフ
のクリスマス・セレナーデはさわやかな風のようで
まるでアンコールの伸びやかさがありました。
現代曲と、モーツァルト、フォーレ、バッハの
プログラムでした。現代曲は音という感じでしたが・・
自然の音のような感じのもあり・・

サインをもらって帰ろうとするとコンサートホールの外まで
列が伸びていて彼女の人気のほどがうかがえました。

娘が夕食を母の日でプレゼントしてくれるというので
急いで帰りました。
食材探しからメニューまで。
母の日のプレゼントに何がいい?と聞かれて
お買いものとか・・と言うとそれじゃ小学生の
お手伝い券じゃないと笑われました。

メニューはラザニアとオリジナルのサラダ
それにリクエストのロイスダールのケーキです。



オリジナルサラダは少し甘いヨーグルトとオリーブオイルのドレッシング
に残ったラザニアのパスタをきゅうりやハム、レタスで止めています。




ラザニアにはズッキーニを入れています。
最近ズッキーニにはまっています。




初めてのロイスダールのケーキは甘さがちょうどよく、桃の味が生きていました。




すてきな母の日ありがとう。

May 12   2013
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懐かしのコロンボ刑事 ・・・・・ COLUMBO: IT'S ALL IN THE GAME

2013-05-10 23:03:55 | memories



たまたまつけていたTVで
刑事コロンボが始まった・・
懐かしくまた、ストーリーの展開に
思わず見てしまったけれど
フェイ・ダナウェイが本当に素敵だった。
もう60近いころらしいけど、どこかで見た顔の中に
フェイ・ダナウェイが浮かび上がった。
忘れていた女優さん
吹き替えで見てしまったけれど
声の高畑淳子もすごく良かった。
フェイ・ダナウェイの自然な演技も大人を
感じさせて思わず引き込まれました。
後で調べたら彼女はこれでエミー賞の主演女優賞を
取ったとのことだった。

時代の変化を感じさせたのは電話と
カメラだった。
電話の通話記録が手掛かりとなり、
写真は現像をしていた。
ツールも変わっている世の中。

「恋に落ちたコロンボ」というタイトルで
ピーターフォークもかなり年を取っていた。
新シリーズとなっていました。
ピーターフォークが亡くなったのを
知ったのはいつ頃だっただろうか?

このシリーズが始まったころ
夢中になって見ていました。
でもこんなに年取ったコロンボの新シリーズは見て
いなかったと思う。

ずっと経ってから「こちらブルームーン探偵社」もお気に入りで
ずっと見ていたけど、ストーリーよりブルース・ウィリスと
シビル・シェパードのかけあいが面白くて・・・
最後のほうはスタンダード・ジャズも加わって
吉田秀和も朝日新聞の自分の音楽のコラムで絶賛していました。
今ではブルース・ウィリスは禿のハードなおじさんに
なってしまったけど・・

昔は単発でも海外ドラマシリーズとかやっていて
特にBBCのドラマは面白かった。
時に原語でも放送していたみたいで、英語のナレーションに
きれいだと思ったこともあった。

最近は韓流ドラマが多いけど、こうした軽いウィットに富んだような
ドラマは難しそうですね。(あまり見ていないけど)

May 8  2013 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上野から浅草まで  ・・・・ From Ueno to Asakusa

2013-05-08 23:45:32 | wonderland
連休最後の日は霊璽を入れる祖霊舎を探しに行くことにした。
上野からの浅草通りに仏具や神具のお店が連なっている。
こんなところがあるのも知らなかったし、上野から浅草まで歩けるなんて
地下鉄で動いている私には地上は想像がつかなく、歩くのはすごく楽しい。




朝食は久しぶりに、ジャガイモとベーコン焼き







近くの公園にはまだ鯉のぼりが泳いでいた。




お昼は上野の「かまめし春」でかまめしと焼き鳥を食べてからお店めぐりをした。






















お店の入り口の店番わんこ




紹介してもらったお店のうち1件はお休み、もう1件は無休とのことで
そこに行くと、おじいちゃんの店員さんから親切にいろいろなことを教えていただいた。
もう一度寸法を確認してから、買いに来ることにした。おじいちゃんは勉強してくれると
言ってくれた。






ここがあのかっぱ橋?
地図が想像できない・・










染織を習っていた時に使った染料のお店にも出会った。藍染といえばここから取り寄せていた。




浅草はもうすぐ・・・
突当たりが駒形橋・・ 蔵前の道路案内も出ている
東京は交通網がたくさんあり、それぞれの線の駅の順番は
なんとなくわかるけどクロスしている地図としてはさっぱり頭に入ってなく
歩くと意外と近いんだと思うことも多い。













隅田川沿いに歩いて、のどが渇いたので休憩したいと思い、おもしろそうなカフェを
のぞけば、みんな予約してくるらしい・・
どのくらい待てばいいのかどうかもわからないということなので
また歩き続ける。











隅田川沿いを歩いたけれど、お茶できるところには
出会わなかったので、また元に戻ることにした。





今回は2階に通してもらって
やっと座ることができた。
Sはここまで来たからにはスカイツリーに行って登りたいと
言ったけど、この連休最後の日もはんばでない混み具合だろうと
想像してお茶だけに。










































カフェムルソーはなかなかのお店でした。




バックパッカーの外国人旅行者が入って行った。近頃はこういうところがはやりのよう・・・





レトロな不思議な街・・・ほっぺが赤かった神具店のおじいちゃんが印象的でした。
インターネットでも大々的に商売をしている卸店は面白みに欠けていたかも。


May 6  2013  
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする