Reflections

時のかけらたち

The Childhood of a Leader

2017-04-25 23:56:30 | movie
今日は7日間しかやっていないScott Walker が音楽を担当した映画
Childhood of Leader を仕事の後で見に行きました。







地元の映画館にはいかにも映画が好きそうな若い人からシニアまで結構人が来ていました。
この映画館は結婚する前だったと思うけどジョルジョ・ドンが海賊を踊るシーンがある映画を見に行ったことがあります。
そうそう「愛と悲しみのボレロ」という映画だったと思う。舞台を見てから映画も見たくなって行ったのですが、
ボレロは生で何回も見ました。最後の舞台は池袋の芸術劇場でニジンスキーを踊ったのを確か織の仲間と一緒に見に
行ったかと。モーリス・ベジャールも亡くなり、今ではそのころ若手だったジル・ロマンが芸術監督に
なっているようなことを聞いたことがあります。

日本題でなんとシークレット・オブ・モンスターというこの映画はまぁこれから期待される監督の映画ということ
でしょうか・・ちょっとねみたいな、まあそれほどでもない映画でした。Scottの曲に画像がついているようなものです。
曲はとにかくscaredかと思って構えていましたが、それほどでもなかったけど迫力はありました。
ショスタコーヴィッチのようでしたが、何とも言えない不協和音がジャズっぽいのと批評もあり。曲の方が俳優より
主張していたみたいでした。

ムッソリーニの子供時代のエピソードがパズルのようにはめ込まれていて、淡々と進む話に曲だけが危機感を煽り、
画像と離れているようで、映像の思いを表している。
孤独に育った子供の話だけど、Scott自身も両親が早く離婚して、そういう孤独さはあったかもしれないなんて
関係ないことを終わってから思ったり。

人間は聖書の時代から愚かなこと(戦争)ばかりしているというせりふがあったけど
ボブ・ディランの歌でも歌いたくなってしまう。そういえばScottがイギリスに渡った理由はベトナム戦争逃れという
話を読んだことがあった。イギリスに行ってからも徴兵の追及があったけれどマネージャーがいろいろ手を尽くしたようなことが
海外の記事に載っていた。

5月にはチェット・ベイカーをイーサン・ホークが演じる「ブルーに生まれついて」も上映される。
歩いて行ける映画館は気楽に行くことができるので時間を作って行ってみたいところ。



This is a director's showcase and Corbet, with the support of a superb tech team
(especially composer Scott Walker) impresses and fascinates.
Gary Goldstein/Los Angeles Times





予告編が一番面白いと言われていますが、あとからじわっとくるいろいろ勝手に考えることが
できる面白い映画ではありました。

ScottはWalkersで日本に来た20代の頃、クロサワに会いたいと話していましたが、
ほんとうに映画が好きで、ベルイマンやタルコフスキーをよく見ていて、特にブレッソンが
好きと後から知りました。クロサワなんてかっこつけているだけかと思っていたけど
ほんとうだったんだ。特にヨーロッパの映画が好きなんてやっぱりアメリカ人で珍しかったかも。
コメント
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