Reflections

時のかけらたち

憲法を見直して ・・・ reminding of THE CONSTITUTION OF JAPAN

2016-05-09 23:16:44 | thoughts
THE CONSTITUTION OF JAPAN

CHAPTER II. RENUNCIATION OF WAR

Article 9.

Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order,
the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat
or use of force as means of setting international disputes.





中学校の時や、高校の時に読んだであろう日本国憲法を憲法記念日だし、もう一度
読んでみて、成り立ちや草稿を作成した人たちのことを考えていました。

70年近くたって、まっさらな気持ちで読んでみると、最初の天皇の項がすごくあるので
驚きます。それまでの日本の国の形が天皇を中心とした世界観だったからでしょう。
ポツダム宣言で「軍国主義排除、民主主義、基本的人権の尊重、を確立せよ」というお達しで
どれだけそれまでの日本が封建的だったかがわかります。明治維新以降の天皇をヘッドにした
世界がここで終わりましたが、マッカーサーは利用されてきただけでそれまでの日本人の
心のよりどころの天皇を抹殺しませんでした。
また天皇は戦後最も平和を望んだ人でもありました。




平和と民主主義、基本的人権と素晴らしい憲法を得て戦後歩んできて、自分自身も
何かデモクラティックな世界を進んできたように思っていた若い頃です。
私が大学で求めたのもアメリカン・ルネッサンス(ソローやホイットマンの時代)で
デモクラティックな世界でした。戦後民主主義と同じように育ってきたという意識は
ありましたね。

日本は戦後分割されることもなく、やってこれたのですが
アメリカの属国的な部分はずっと引きずっていてあとから密約とか暴露されていきました。
今のアメリカの大統領選が冗談のような展開になっていて、今後の日米関係も
どうなっていくのか心配です。共和党で最もふさわしくない人が残ってしまったと。

日米安全保障条約だけに寄らず、もっと外交努力がいるのでしょう。
日本は武力に寄らず、外交力によるしかないのだから。





日本国憲法はまだ半分までしか見ていないけれど、とてもシンプルで
シンプルだからこそ解釈もいろいろあり、関連法案も必要になってくるのでしょう。
法律は解釈ひとつにかかってくるので怖いですよね。
またこの素晴らしい平和憲法を守らず、変えようとする人がいるのが恐ろしいです。
日本はこの憲法を海外に広げる努力を怠ったとどこかに書いてありました。世界初の憲法を。







ずいぶん昔に憲法草案作成にかかわったGHQのベアテ・シロタ・ゴードンさんのドキュメンタリー番組を
見たことがありますが、ロングインタヴューを見ていたらそこでも、幣原喜重郎元首相の件は違うのでは
というようなことがインタヴューアーから書かれていたけど50年も前に
「幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について」
という文書が公開されていたのですね。
今回Mステが肉声を発表したのでスクープだったのですね。
公開文書も憲法調査会なのでどこまで流通していたのか。国会図書館にはデータあったみたいですね。
トントンのブログで気づかせてもらってありがとう。


天皇―マッカーサー―幣原 と素晴らしいつながりで出来上がっていった私たちの憲法。世界標準にしてほしいよね。







別の項だけど
38条3に「何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。」
となっているのに最近の判例で自白のみしか証拠がないというのがあって冤罪の多い日本で何か違和感感じていたけど、
ちゃんと憲法に書いてあるのにね。
そんなことが起きている。


(写真は2月6日の新宿御苑の温室です。)
コメント (2)
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