フリースクールの卒業式

私も30年間フリースクール札幌自由が丘学園に関わってきた。そして現役は辞したが、今もこの学園法人であるNPOの理事長職にある。今日、このフリースクールの「卒業式」だった。20数名の在籍者の半数が高校に進学するためにフリースクールを「卒業」する。
私たちは31年前、これを発足させたとき、「卒業」を「新しい旅立ち」とよぶことにした。今もそれは変わらない。
子どもたちも親たちも皆元気で「新しい旅立ち」を祝いあい、次へのステージに向かって元気よく旅だって行った。
不登校が常に「過去最多」の枕詞をつけて言われる。しかし、一般の学校とは規模も内容も人間関係も大きく異なる「フリースクール」でいきいきとした「学校生活」をおくる子どもたちを私たちは30年間しっかりと見てきた。こういう、学校とは異なるが、子どもにとってなくてはならない「居場所」があるのだ、ということは教育界ではほぼ常識になっており、そのための法律(多様な学びを保障するという趣旨の法)が何年も前にできている。しかし公的な補助金はスズメの涙だ。

口を開けば、個性的、自主的、などの語が政治家から言われる。であればこういう教育・学びの場でいきいきとした子ども世界を保障しているフリースクールをもっともっと経済的に(財政保障)支援してくれてもいいはずだ、と30年前から言ってきている。スズメの涙があかちゃんの涙ぐらいの公的支援制をつくってくれてもいいはずだ、と今日もこの集いに参加して痛感してきた
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