ぱぐぱぐ通信

環境にわるいペットボトル飲料を買わないジョー・てるりんの絵日記みたいなものです。

最近見た映画「荒野に希望の灯をともす」

2022年11月05日 17時24分35秒 | 本・映画 か(が)行
映画「荒野に希望の灯をともす」



アフガニスタンの高地に用水路を建設し、

数十万人の民衆を飢えから救った日本人医師、中村哲さんの30年を追ったドキュメンタリー。

学生時代に医師として同行したパキスタンで、

押し寄せる患者たちに満足な治療を施せなかった気持ちが、

その後の中村さんを突き動かします。

パキスタンに診療所を建設し、ハンセン病やライ患者の治療にあたります。

米国で起きた同時多発テロの余波で難民となったアフガニスタン人が

パキスタンに逃れてくるのをきっかけに、

アフガニスタンにも救いの手をさしのべます。

米国のアフガン攻撃を支援する日本政府に対し、

国会に呼ばれた中村さんは、

「自衛隊のアフガンへの派遣は百害あって一利なし。

現地の実情に合った支援を」などと証言するのですが、

日本政府は自衛隊の海外派遣をできる法律を可決してしまいます。


いくたの試練を乗り越えて延長二十数キロに用水路が伸びると、

干上がって砂漠化した土地に緑がよみがえります。

その間、十年あまり。


久しぶりにドキュメンタリー映画で泣けました。


居眠り度

ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆

感涙度 ☆☆☆☆☆


総合 ☆☆☆☆☆(お勧め)

最近見た映画[LAMB(ラム)」

2022年11月05日 17時14分32秒 | 本・映画 ら行
映画「LAMB(ラム)」




ラムと言えば子羊のこと。

そうです。子羊が主人公の映画です。


アイスランドの牧草地で暮らす子どものいない中年夫婦が主な登場人物。

彼らが飼う多数のヒツジの1頭から赤ちゃんが産まれます。

顔を見合わせる二人。そっと抱きかかえると、自宅の寝室に向かうというシチュエーションが、

なんとなく不気味です。

次第に明らかになる子羊の素性… … …。

なぜこの子羊は産まれてきたの… …、

なぜこの夫婦は子羊を大切に育てるのか… …。

謎解きは観客に委ねられます。


居眠り度 ☆

感涙度 ☆

ハラハラドキドキ度 ☆☆☆☆


総合 ☆☆☆


【ちょっと一言】
ハラハラドキドキ度は高めです。

夫の弟が転がり込んで来るのですが、この弟が不良っぽくて、

夫婦に何か災いをもたらすのではないか… … …

とか、

夫婦が飼っている愛犬が何者かにコロされてしまうのですが、

この何者かの正体が不明だったりとか… … …

映画の冒頭で夫が新聞を読みながら

「時間旅行ができるようになったらしい」

といった台詞があり、映像はのどかな牧草地なのに

近未来の出来事のように思えてくる不思議さがあります。

この映画も、BGMも効果音もほとんどなく、

静かに進む映像は冷たささえも感じさせます。





最近見た映画「不思議の森の、その向こう」

2022年11月05日 17時08分10秒 | 本・映画 は(ば・ぱ)行
映画「不思議の森の、その向こう」



離婚間際の夫婦と、8歳になるその娘が、かつて住んでいた森にある家に来ます。

娘が一人で森に遊びに出掛けると、同い年の女の子が遊んでいて、友達になります。

大きな枯れ枝を集めて隠れ家をつくり、湖にボートをこぎ出して遊ぶ二人。

次第に二人の関係が、親友でないものに変わってゆきます。


BGMも効果音もほとんどない静かな映画。

登場人物のだれにも感情移入はできませんが、

ふしぎと気持ちは安らぎます。


居眠り度 ☆☆☆☆

ハラハラドキドキ度 ☆☆

感涙度 ☆

総合 ☆☆☆


【ちょっと一言】
自殺を防ごうと設けられているボランティア「浜松いのちの電話」と
映画館「シネマイーラ」がタイアップし、鑑賞料金が1000円のキャンペーン中です。



あしあと