kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

「てんがらもん」237回 縁は歌とともに……ですが

2016-10-06 22:19:20 | 「てんがらもんラジオ」

   今日の番組は、 http://www.ustream.tv/recorded/91988758  です。

   今日の番組の特徴は、村永さんも強調していましたが平均年齢が78歳ということです。津曲さんの86歳も80代の元気印を見せてくれ、ゲストの出野りょうこさんの80余歳の声には驚きました。

   もう20年くらい前のことです、あることから48年ぶりに中学校の担当の先生の声を電話で聴いた時、教室で聞いていたままだったのです。先生は音楽の担当でもあったのですが、歌で鍛えられた声は衰えないとの思いが今日の出野さんの声でよみがえってきました。出野さんは音楽の教師ではありません、伊敷団地で36年間合唱を続けてこられた人です。公民館の合唱講座への参加が契機になって自主サークルとして歌い続けてこられたとのことです。

   ご自分でパソコンを使ってチラシ、プログラムもつくる手づくりの合唱団活動です。30余年も一緒に活動しているともう一つの家族のようなものです、と言われます。とともに家の者の協力があって長年に渡ってやれてきたことにも触れておられます。

   62歳のとき手術をし、杖を使わなければならなくなったが今は杖なしの生活に戻っています。健康が歌の元だが健康のために歌うのではない、とも言われます。何時まで歌い続けますか、の問いに、ハーモニーをこわすようになったら……とのことでした。

   出野さんとの話とは別に村永さんが南日本新聞の記事「鹿児島老いの明日」から「終焉の地を考える」を取り上げていました。この連載企画では今年のはじめに伊敷団地が取材の対象になり「縮む団地」として掲載されました。今日の出野さんの話を通しても高齢者にとっての地域は終焉の地でもあると考えます。

   村永さんが紹介していた話、98歳の人が入院先で手術をやめ「帰りたい」と言っていたホームへ戻ってみんなからの「待っていたよ」に顔が和み、見慣れた風景に囲まれ二時間後に亡くなられた、とは80歳を前にしている私には心に残る話です。それは文字を入れ替えれば「終焉とは終縁でもある」といえることです。出野さんの話は縁は歌とともにということでした、さてわたしの場合はと考える秋の夜長になりそうです。