kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

経尿道的膀胱腫瘍切除術ー2回目

2019-08-23 16:59:25 | 「がん」を読む

昨日の手術は先月の場合より倍以上の時間がかかりました。手術前日麻酔科の医師から麻酔に時間がかかるとの説明、それによると膀胱の脇を通っている神経(名前を言われましたが忘れました)に関係しているようです。

麻酔に時間がかかるといっても20分くらい多くなる、とのことでしたので前回の倍以上2時間超えはやはり手術に要した時間だったのでしょう。前回と今回の違いは時間だけでなく、何よりも切除されたものの違いです。

前回、手術後見せてもらったのは、まさに細かい肉片でかなりの量が浮いていました。今回はガラリと変わって、ゴミ屑のように黒く細かいものが前回と比べたら3分の1もないでしょう。妻が医師から聞いたのでは三ヶ所から切除したそうです。一ヶ所は前回の跡、あとは別のところから。さて、これが何を意味するのか、後日主治医から説明があり今後の治療方針も話されるわけです。

ところが薬剤師さんが返してくれたお薬手帳に薬について一種類しか記入されていません、薬剤師さんも「今日はありません」と。これを勘違いして薬が必要では無くなった、と思ったのです。妻にそういうと「違うでしょう、後で主治医の先生から説明があるでしょう」と。

患者本人がどんなに「良い結果」を望んでいるものか、どんなことも「良い結果」に結びつけたいか、あらためて娘が「良い結果」「治りたいにつながる情報」にひかれていったかに心痛むのです。

膀胱という臓器についてどれほど知っているか、ましてやその脇を通っている神経などに関心を向けるのは我が身の命に関わるようになっているからです。それでさえ聞いた名前も忘れてしまう。

それでも「良い結果」を現実のものにするためには、医師の知識と経験に依拠し、そこから得られる情報を正確に理解する自分の努力です。そこが楽観的になったり悲観的になったりしやすい、それだけに身近な者の支えが抜かせません、先ほどの妻のひと言のように。また、ワイコマさんからのコメントで伺えるのは、支える人の存在の大切さです。

そう思うと娘が闘病に困難を抱えた様子が分かってきます、望んで選んだことではあるが、夫の理解をこえた治療法、治療に専念できる状況ではなかったと言わざるをえません。

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膀胱がんとコーヒー

2019-08-22 19:39:20 | 「がん」を読む

最初の手術のあとネットに気になる記事があり、アップしていたと思いましたがしていませんでした。

今日はベットから離れられないのでネット巡りをしていて、これです

 「コーヒーの摂取なども膀胱がんのリスク因子になると考えられています」。もちろん気になるのはコーヒーが膀胱癌の元になるということなのですが、書き方も気になります。

「考えられています」とは?

考えられる元になっているものは?

そこでまたネット情報を、

カフェインは、アポトーシスや細胞周期を乱すことで膀胱がんの発がんに関与すると考えられていますが、同じ量のコーヒーでも喫煙者の方がカフェインの消失が早いことや、非喫煙者の方が尿中のカフェイン量が多いことなどが報告されています。このことが、非喫煙者でコーヒー・カフェインの影響がよりはっきりとみられた原因と考えられます。緑茶では関連がみられませんでしたが、男性のカフェインは、緑茶よりもコーヒーからの摂取量が多かったためと考えられました(コーヒー53%、緑茶40%)。一方、女性では、コーヒーとの関連は見られませんでしたが、1日5杯以上の緑茶を摂取する人で、膀胱がんのリスクが2.3倍になりました。女性の症例数が少なかったために、結果が偶然に得られた可能性も考えられますが、女性のカフェインは、コーヒーよりも緑茶からの摂取量が多かったからかもしれません(コーヒー43%、緑茶46%)。

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/339.html

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がんと俳句

2019-08-18 20:55:12 | 「がん」を読む

   この本は2015年5月発行ですから、パラパラとめくる程度でも一度は目を通しているはずです。でも書き手の俳人石寒太さんが大腸がんを患っていたことは憶えていません。

「はじめに」に書かれていることです。

「十数年前〜突然に大腸がんを宣告され、それもステージ4生存率40%という〜。自分としては死ぬなどということは毛頭考えてはいませんでした。なぜ死が頭に浮かばなかったかというと、俳句を作ったいたことが大きかったと思います」

   この時の大腸がんは開腹手術に成功し全快宣言をもらうところまでいきました。しかし十年後に大腸に新しいがんがみつかります、今回は内視鏡での手術で成功して「再び生還を果たしました」。

石さんはこの本に「病気体験をプラスにする俳句の効用」という節を立て、

まさに生と死に関わるがんを患ったことにより、その経験を踏まえて、何冊かの本が生まれました。一つは句集『生還す』(ふらんす堂)です」とし自分の句を紹介してます。

私の場合、1月からの句会に出席はもちろん投句も出来ずに過ごしてきました、とはいえまるで詠まなかったわけではなく、

がんの娘については、

がんの娘の黙す時空か夏銀河

がんの己に対しては、

生き抜いて夏陽にさらせがん身体 

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娘を看取る。

2019-08-08 23:46:58 | 「がん」を読む

7日付けで知人に送ったメールの一部です。

〈 昨夜「今夜がヤマだ」と医者から言われていました。ヤマは越しましたが全身で息を吸い意識はありません。夏場を越せるか?と思います。それにしても土壇場での生命力の発揮は大したものだと思います。〉

ところが先ほど送ったのは、

〈 夏場どころか二日持ちませんでした、私の見方の甘さを示したものです。その夜は孫息子と交替で寝ずの番をし、妻に休んでもらおうと「二階で寝たら」と言って怒られました。娘の状況を熟知している妻からみたらとてもそばを離れて良い状況ではない、と分かっていたのでしょう。

   娘の推移は妻の判断どおりになり、夜明けの四時近くに息が止まりました。これも先のメールで書いたことですが「土壇場での生命力の発揮」についてです。12月の中ほどに石垣島から葉山に飛び出してきて我が家で治療生活に入り、1月でしたか救急車で病院へ、そこでは「明日明後日亡くなっておかしくないし、何ヶ月後かも知れない」と言われたそうです、不安定な状況だったのでしょう。

   2月始めに主治医を紹介されその医師から「お薬手帳」とそこに妻がメモした病状や医師のコメントを読み「率直に言って余命一ヵ月」と言われ、私も家の桜の咲くのも見ずに逝ってしまうのかと思ったものです。それが満開の桜を二人の子供と共に愛で、梅雨時も過ぎ猛暑と言われる時期まで半年を越す「余命」でした 


今夜がヤマと言われた夜、娘の手を握りながら「私の臨終の席にはこの子はいない」との思いがあらためてよみがえってきます。

以前「見納めの顔」というタイトルで「つぶやき」ました、

 https://blog.goo.ne.jp/kaeru-23/e/c11327810a57bd012a6c5a1d595bc912

 娘の見納めの顔に人生が集約されていたように思えるのです。

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〈いのち〉の増殖、浸潤、転移。

2019-08-07 22:36:35 | 「がん」を読む

この本の本文の最後の頁、

2018年11月4日の日付です、亡くなられたのは11月26日でした。

言葉の力とは書き手が読み手に、「生きていきたい」を増殖し浸潤し転移する力です。

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ちょっと見にくいですが、この記事。

2019-08-05 23:36:12 | 「がん」を読む

今日の「しんぶん赤旗」の記事です。

以前こんな記事もアップしてます、

 https://blog.goo.ne.jp/kaeru-23/e/5f277cf96892e2223071e7a0369f2a0f

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昨日はCT検査でした。

2019-08-03 22:00:58 | 「がん」を読む

昨日はCT検査でしたが、終わって帰宅したら何やら眠くなり夕食もとらず寝てしまいました。

夕食を食べる気がしないほど疲れた?

いいえ、昼飯はダメという検査条件でしたので終わったら腹ペコ、久しぶりに中華料理をシコタマ腹へ入れたので腹の皮が張って目の皮がたるむ現象です。

CT検査について「つぶやき」ましょうと、このアップ、

この写真のCT機がkaeru の潜ったものか?

いずれにしてもこんな感じでした。

出かける前に見ておくべきでした、そうすれば「これは64列ですか320列ですか」と聞けたのでした。

 

https://www.ykh.gr.jp/service/chuohosyasen/chuo_h04


追記

CT検査は検査入院前に予定されていたのですが、その入院を延期したときにキャンセルしていたのです。ですから今回の検査結果の説明は次の入院時でしょう。 

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病名(がん・癌)を書くということ。

2019-08-01 23:40:17 | 「がん」を読む

   娘の薬をもらいにいつもの薬局に行って、ついでに昨日医師から処方された自分の薬を頼みました。すると薬剤師さんが「はじめてですね」と、もう顔なじみなのですが、自分の薬でははじめて。すると「お薬を安全にお使い頂く質問票」というものの記入を、と。

その ② の「今日はどのような症状で〜」という質問、血尿でもいいか、病名を書こうか、と考えたとき「がん・癌」と書くことに躊躇いがある、と感じました。

「これだな」と思ったのはこの本の書き出し、

「がん」。この病名には重苦しい響きがあります。早期に発見し、適切な治療を受けることで治る例も増えているものの、がんの種類や進行度によっては亡くなる方も依然として多いからでしょう。

この重苦しさが躊躇させるのです。「kaeruのつぶやき」でかなり長くつぶやかなかったのは、慣れない介護に集中しなければならなかった生活の大変化とともに、この「重苦しさ」に戸惑い続けた期間でした。

その重苦しさを背負う当事者になってみて、「がん患者の役割」とでもいうべきものがあると感じています。例えばこの人のこの本、

と言っても先ほど買ってきたばかりでペラペラめくっただけですが、坂井さんが本の出版前に亡くなっているとのこと、文字が声となり「こういうことはがん患者しかできないことです」といわれているように思えます。

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kaeru の膀胱癌 ー自分への告知ー

2019-07-31 22:44:56 | 「がん」を読む

   入院前の医師は男性でしたが、入院中は主治医は女医で今日説明してくれた人です。説明のために描いたものを写しました、もちろん「kaeruの」はkaeru の付け足しです。

   膀胱の左側に2つあったそうです。削りとった肉片は、手術直後小ビンのなかで透明な液体に浮いているのを見せてもらいました。

    尿路上皮癌という名前です。タチは良くない=悪い、そうで顕微鏡で見ての判断なのでしょう。人相ならぬ細胞相が悪相なのでしょう。膀胱という皮袋は三層(3枚重ね)になっていて、内側から粘層ー間質ー筋肉です。15㍉20㍉の癌は中ほどの間質まで広がっていた、という説明です。

   「すると転移はないな」と思いつつ医師に「転移は?」と聞いてみました。「ない、と判断しています」とのこと。それでも同じところ(薄くなっている)を削るのは念には念を入れるということでしょう。来月の中ほど五日間ほど涼しい病室ですごそうと思います、そのあと一ヶ月半くらい週一で病院通いです。

   それにしても「がん告知」が当たり前の時代になったものだなー、と。ただ病院側はそういう時代に入っていますが、患者側(親族)が旧感覚だと思うのは、娘をめぐるこの間のことからの思いです、自分のなかにも旧感覚が残っています。

   このブログでは、がんに対する21世紀水準(4000年の歴史を経てきた)の感覚を感じ取りたいと思い、我が身への告知として「つぶやき」続けてみたいと思います。

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明日の膀胱がん手術の結果説明を聞く前に……。

2019-07-30 23:06:46 | 「がん」を読む

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190729-00000004-binsider-int

これを見て私のフェイスブックにアップしましたのが、

 この名言とは『がん  ー4000年の歴史ー』上巻のp37から、

宮本さんの言われるように、戦争などという内向きのゴタゴタに気を向けていられるほど宇宙は「平和」ではないのです。内向きと言えば人間の本質=細胞分裂のなせる身体=に根拠を持つがんを克服することに、戦争に向ける関心の方向転換を人類史的規模でやることです。

などという思いを抱きつつ明日医師から説明と今後のことを聞きましょう。

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