山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

省エネ屋のつぶやき(6)-浪人編

2011-10-25 | 省エネ
 会社を辞めてはみたものの、これといってやりたいことはなし。振り返ってみれば、ソフト屋から出発し、行政書士、ハード屋、新製品の企画・開発、営業、そして浪人と色々なことを経験はしたものの、さて何をしようかと思ったときに陥ってしまったブラックホールみたいなものでしょうか。歳も46を過ぎて、果たして一体何ができるのだろうか?

 開発畑を歩んできた身として、やはり開発の道を歩もうと思ってはみたものの、アイデアはあっても先立つものが無い!

自信を持って申請したベンチャー企業向け補助金は、見事に書類審査で門前払い!

 再び行政書士として一から出直すかとも思いもしましたが、田舎で喰っていけると確信を持てません。 あれこれ考えた挙句、やはり開発者の道を歩もうと思い、ハローワークに求職の登録をしたり、色々な伝を頼って職探しをしたもののなかなか見つかるものではありません。私の場合は、高年齢でもありなかなか再就職が難しいと思われていたこともあり、優先的に企業を紹介していただき、その甲斐もあって、一次面接をクリアし、後は社長面接を控えるのみとなっておりました。採用されれば、平穏な開発者人生が待っているはずでした。 ここでもまた、大ドンデン返しに遭遇してしまいます。ここで登場するのが、あのS社のA専務です。 実は、A専務は色々な事情からS社を解雇されており、それ以来お互い連絡も取り合わない関係になってしまっておりました。そのA氏から突然電話があり「明日会ってくれへんか?」とのお誘いでした。また、ろくでもない話をと思いつつも、とりあえず会うだけはということになりました。

 久々に会ったA氏は、G社の名刺を差し出したのです。肩書きは取締役専務(どうも専務という役職が好きみたい!)とあり、社長はお飾りで実質的な経営者だと自称しておりました。

 会うなり「ワシ、肺癌なんや。手術もできん。もう長ごうは無いかも知れへんが、今ごっつう面白い仕事をしとるんや。 山浦君には色々迷惑かけた。信用してくれへんかも知れんけど、手伝ってくれへんか?」と切り出してきました。

 私は近々、社長面接を控えており、開発の仕事なので、採用されればそちらの方に行こうと思っていることや省エネの仕事はあまりやりたくない旨を伝えて一旦は断りました。しかし、「そこを何とか頼む。」と自分の病気のことを忘れてしまったかのように、ひたすら仕事の内容やら将来性を熱っぽく語るA専務の姿に少々気持ちが傾きかけました。

 このようにして「また騙されてしまうのかなー?」と漠然と思いがよぎりました。ただ、明日の命をも知れない人が、人を騙してまで何をする必要があるのかとの思いもあり、万一騙されたとしても面白そうな仕事ができるのであれば悔いは無いか!

 と私の気持ちはほぼ固まっていたのですが、「明日、返事をします」と即答を避けました。どうも私には、平穏な人生をおくることができないようになっているようです。 かくしてG社に就職し、またもや省エネ業界に関わることとなった次第であります。

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