省エネや節電の報道では、LEDという言葉が踊っております。XX社がLED照明を導入し、大幅な節電を達成したとかいった報道が頻繁に行われております。LED照明でなければ節電できないと言わんばかりです。このような風潮に棹さすわけではありませんが(※誤用注意-コメント参照)、ここまで徹底的に報道されてしまうと、他の照明器具が全く売れなくなってしまうのではないかと心配になります。
「LED照明 VS 蛍光灯」で指摘しておりますように、蛍光灯もなかなか優秀な照明器具です。発光効率(lm/W)からすれば、HIDを抜くLEDはまだ開発されていないでしょう。(もし間違っていたらごめんなさい。)
要は用途に応じて、ベストチョイスすることが大切であって、何でもかんでもLEDというのは余りにも短絡的であると思います。LEDがこれほどもてはやされるのは、メーカーが売りたいもの(収益性の高いもの)に関する情報提供に対して、報道する側が乗せられてしまっているのではないかと思ってしまいます。
極端な例ですが、短時間(例えば、数十秒~数分間)数十Wの白熱電球を灯しているだけであれば、LEDに取り替えても大した節電にはなりません。LED照明が高価なのは、ある意味では生産に要するエネルギーが大きいことでもあります。そういった意味でも、取り替える際には費用対効果を考慮する必要があります。残念ながら白熱電球は生産終了するとのことですので、この議論は無意味になってしまいますが・・・。他の照明では得られない暖かみがこの世から無くなってしまいます。
日頃からこのような表現を見聞きしておりましたので、ご指摘を受けるまで調べてもみませんでした。鳥越様のご指摘に感謝申し上げます。
今後ともご教授のほどよろしくお願い申し上げます。