山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

農業用水路はいつまで維持できるか?

2011-09-03 | 農業

 昨夜に比べ随分と風が弱くなってきました。今回の台風は遠方を通過中にも関わらず15m以上の強風が一昨日来吹きまくっておりました。今年はまだ直撃はないものの強風の影響を受けたのは、確かこれで4回目です。その都度、農作物が被害を受けております。最大の被害者はトマトでしょうか。毎回痛めつけられています。回復したかと思うと、また台風です。今回もやっと勢いが出てきたところでした。今朝方、ざっと見回ってきましたが、トウモロコシがほとんど倒伏してしまっておりました。米は穂が出揃ったところです。今のところ倒伏などは無いようで、一安心といったところです。

 今日は、早朝よりイデアゲ(井手上げと書く?)といって、農業用水の取水口と導水路の整備作業に行ってきました。お盆以降の長雨で増水した川の土砂(大小の石を含む)で塞がれてしまって、農業用水の取水が出来なくなっておりました。通常は年に1、2回くらいで済むのですが、今年はこれで3回目です。道具はスコップだけの人海戦術です。

 この他にも張り巡らされた水路にも土砂が溜まりますので、この除去作業も毎年一回の恒例行事になっております。

 これらの作業には、生産組合員一戸当たり一人が出なければなりません。例え、10ha作ろうが私みたいに7aであろうが割当ては同じです。

 昔は水田の所有者=耕作者でしたから、特段問題は無かったのでしょうが、近年は所有者と耕作者が分離していることが常態化しております。つまり、自己で耕作しなくなった人が耕作依託しております。当地では耕地面積の80%以上が耕作依託されていると思います。

 そこで、全ての水田を耕作委託した水田所有者は、もう知ったことではないということで、生産組合の行事に出てこなくなります。勿論、一枚も耕作していないにも関わらず、所有しているというだけで行事に参加してくださる律儀な方もいらっしゃいます。

 当地のような山麓部の農地は、潅水設備など整備されておらず、旧来の水路を人手で維持管理していかなければ、一滴の水も手に入りません。耕作委託が進み、律儀な農家が減ってくれば、集約された小数の大規模耕作農家だけで、全ての水路の維持管理をせざるを得なくなってしまうという矛盾が起こります。このようなところにも農業崩壊の兆しが見られます。

 今日は、午後の仕事がキャンセルになったので、台風で倒伏した作物の手当てをしようと思っております。明日は、午前中はソフトボール大会に参加して、午後は仕事が入っております。来週の日曜日は、入会山林の除草作業だそうです。その次の月曜日は、敬老会と行事が続きます。

 そうそう、先日蒔いた葉ダイコンとラディッシュは綺麗に発芽しておりました。まぁ、大根類で失敗することは稀でしょうが・・・。


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