山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

消費税の軽減税率について(4)~たったの2%軽減ではやる意味ないでしょ!

2014-12-05 | 政治・経済・社会
 報道によりますと税率10%アップ時の軽減税率は現行の8%が基準となると誰かさんが言ったそうです。
どうもたった2%のために大混乱を引き起こすおつもりのようです。どうせなら非課税とでもどでかい花火を打ち上げた方がなんぼかましでしょうに、いくらなんでもみみっち過ぎます。

 要は、制度を導入したいがため反対勢力に配慮を見せてということでしょう。このように政権与党に留まりたいがために全てが骨抜きにされているようでは存在価値がありません。といった批判が内部から出てこないのでしょうか?

 それは置いておいて、軽減税率を導入すると一番困るのが現場なのです。消費税の徴収・納付は事業者が行うことになっております。現行は一律課税ですから会計システムも比較的簡単に構築できます。しかし、品目毎に税率が異なってくるとなるとシステムのリプレースが必至です。おまけに色々な疑義が発生しまくりで、落ち着くまでに相当な時間が掛かるでしょう。そして政治的圧力とやらで、これも入れろと後から変更になる。それらの負担は誰がしてくれるのでしょうか。結局は事業者負担が増加するだけです。

 税率アップが先延ばしされたとはいえ、そもそも制度設計が間に合うのですか?
自民党はインボイスの導入などといったことを言っております。軽減税率の導入を何時決めるのですか。今決めたって間に合うかどうか分かったものではありません。

 財務省の肩をもつ訳ではありませんが、国税庁のWebサイトに「食料品等に対する軽減税率の導入問題」といったページがあります。ここでも種々の問題点を指摘し、軽減税率に疑問を提起しております。

 このように多くの問題があるのに、たったの2%しか軽減しないというのでは全くもって意味が無いのではないかと思うのであります。


<参考>「消費税の軽減税率について(3)~その先にあるもの

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