檀家80歳以上の方々の昔話は興味深い。特に見合い結婚時の経緯は圧巻。何人かは政略結婚でもないのに式当日が初対面だった、とか。その男性に悪いから、と初見合いの相手と結婚した、とか。が、偶々かもしれんが全員離婚せず円満。当に「縁に出会うて縁に気付かず、縁に気付いて縁を活かせず」の逆。
他人の子の成長は早いと言うが、他人から見ればわが子も同じ。四六時中一緒だから気付かん。灯台下暗し、だね。生前演出家の蜷川幸雄さんが他界直前まで「まだ何か見落としている物があるんじゃないか。自分が落としてきたんだからそれは必ずわが足下にある」と意欲的に活動を。生き抜く姿の手本だね。