梅干しのお結びが1番好きです。
昔は祖母が、そして母が、自家製の梅干しを作っていました。
その梅干しで作ったお結びを持って、家族で海水浴に行くのが唯一の年中行事の楽しみでした。
家では昔、家族で1日お弁当を持って外出というとこの夏の海水浴ぐらいだったのです。
そして、潮水を浴びた後の空腹に塩辛い梅干しのお結びなのですが、
この白米に赤く滲んだ所の塩加減が丁度良くて、今でも時々食べたくなります。
梅干しをかじっては白い白米の所を口に入れて、自身で塩加減を調節しながら食べる。
この口の中で混ざり合う梅とご飯の絶妙な旨味が、日本人の懐かしい味、おふくろの味、
ソウルフードという物なのでしょうね。
私は時折、ラップの上にジャーのご飯、その真ん中に梅干しを載せ、丸く握ってお結びにします。
そしてお茶を用意して、お八よろしくパクつきます。これも結構至福の時なんですよね、私の。