今の紀行文の資料になる書類をファイリングしました。まとめてみるとそう多くなかったと感じました。パンフレットは、何処に行ったのか、そこがどんな様子の場所だったのか、を思い起こすのにとても良い資料になるのですが、全く訪問日時や様子を思い出せなパンフレットが2件ありました。(もしかすると、同行添乗員の方が、「ここも近くて有名な場所だから、今度来た時に行かれるとよいですよ。」と車中で配られた物かもしれません。記憶が曖昧ですみません。)
レシートなども、時間の印字された物は貴重と言える資料です。 ただ、もう印刷された文字が消えて判読不可能になった物も何枚かあり、その白い紙面にがっかりして溜め息が出ました。何時、どこで何を買ったか、そのほとんどが日本で待つ家族や親戚へのお土産でした。知人へのお土産もあります。本や、お菓子、お茶に、カメラフィルムなどもありました。
消えてしまったレシートの中に、あるお城の、名物の焼き菓子等の載ったレシートがあるようです。このお菓子を包んでもらった紙袋も大事に取ってあったと思ったのですが、書類の中にはやはり有りませんでした。本当に美味しいお菓子、焼き菓子であったので、消えてしまってとても残念に思います。ナッツやドライフルーツが彩りよく散りばめられたバターケーキのような丸いお菓子です。直径15㎝程の丸い形をしていました。見た目美しい陶器の置物のようでした。私にはとてもお菓子とは思えませんでした。それで、何だろうと手に取り眺め回していたところ、
「それは此処のお城の名物の焼き菓子ですよ。」
「甘いですよ、とても。」
と、横から声が掛かりました。びっくりして声の主を見ると、それは同行の講師の方でした。何でもよくご存知なのですね、ににこやかに教えていただきました。
(思い出してみると、「彼がそう言っている。」と講師の方が手で示された方向、私が講師の方と反対側の方向を見ると、異国の男性の方がおられたので、この方が言った事を講師の方が通訳してくださったのかもしれません。)
また、珍しい所では日本語で印刷されたある日のメニュー。これが何時のどこの食事か思い出せなくて残念です。ランチではないかと思うのですが、わざわざ日本語で印刷して歓待していただいたレストランに申し訳ないです。ホテルでの食事メニューかもしれません。
この旅行での食事で1番印象に残っているものはデザートです。ある日のレストランのランチで、私は「サマーベリーのケーキ」と言うのを選択メニューで選びました。想像した通り、ラズべりーやブラックベリー、ブルーベリー等のベリー類が散りばめられたケーキで大満足しました。昨今飲食店で行われている選べるデザートです。この時のメインディッシュも選べました。私はビーフステーキでした。この時、お魚、またはチキンを希望した私ですが、皆がビーフステーキが多いからと、皆に合わせてビーフにしましょうとメニューの変更を促されました。断りにくい雰囲気でした。しぶしぶビーフにした事を覚えています。
…正直泣きたい気分でした。今から17年前の事です。…大丈夫だったんでしょうね。この時の皆さんも、多分大丈夫でしょうね。この時、確りとビーフ以外の料理にした頑固な方も2、3人おられた事は確かです。意志薄弱ですね、私は。
そうですね、デザート以外にも団体旅行に参加しているという、団体の一員という印象に残った食事でした。この時のメニューはありません。当日そのレストランで見たメニューのみの記憶です。
研修旅行ファイル