JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

修理依頼について

修理依頼は、2013年3月3日のBLOGの内容をご覧になり、メールにてご連絡ください。

KENWOOD TS-520S レストア

2018-12-23 | Weblog
KENWOOD TS-520S のレストアです。

TRIO じゃないの?
はい、KENWOODです......




開局の時に親のすねをかじって、中学生の時に買ってもらったのがTRIO TS-520V でした。
それはまだ持っていますが、何年も通電していないのでそれもまたレストアしなければなりません。

それで、どうしてKENWOODのTS-520Sがあるか。それは10年位前に
無線機屋さんの中古コーナーに出ていたので、珍しさで買ってしまいました。
別に何が違うわけでもなく、ただTRIOじゃなくてKENWOODと印刷されているだけなのですが。
海外に行けば全部KENWOODでTRIOの方が珍しいだろう.....
確かに!


いきなり通電しても、まともな動作は期待できませんので、いつもの定番の
部品交換をしてから通電をします。

電源周り、ファイナル周りの基板を外して引っ張り出して部品交換。



ファイナルボックス内も部品交換。



やり始めるとキリがありませんので、ほどほどに。





RF UNITの部品も10点程度交換しなければならないのですが
これは以前書いたラッピングワイヤーで処理されていますので、次の休みに
処理をしないと、途中でやめて次週に回すと外した箇所を忘れてはいけませんので
今週はこの辺りにして、一度電源を入れてみる事にしました。




受信感度 良し
各バンドの出力100W 良し
でしたが、残念ながらVFOの発振が不安定です。
他にもマーカーをONにしても発振が始まらないことがあります。
スイッチの接触不良なのか、電子部品に問題があるのか。

来週の楽しみが増えました。


FT-221 修理 その3

2018-12-16 | Weblog
FT-221 の修理の続きです。

色々操作していると、問題が発生。
BANDスイッチを145.0MHzにして電源をONにするとSメーターのランプが点滅して
UNLOCKを知らせます。そのまま放置すると10秒~1分でLOCKしてSメーターの
ランプがが点灯します。
UNLOCKの時、放置せずBANDスイッチを隣の144.5MHzか145.5MHzに一度切り替えて
145.0MHzに戻すとすぐにLOCKします。

電源をOFFにしてONするとまた同じ動作を繰り返します。
たまたまではなく、毎回です。
電源ONの時にBANDスイッチを145.0MHz意外にしておくと、それは発生しません。

何だ?


PLL UNITを抜いて、目視検査から。







コンデンサがひび割れています。どこの回路のコンデンサだろう。
UNLOCの時の点滅間隔の時間を決めるコンデンサでした。




容量を測定しても問題はありませんし、点滅間隔が少々違っても点滅さえしていれば
UNLOCKは分かりますが、せっかく抜いたので新し物に交換しておきました。

で、本題のUNLOCKは何だ?
調整すれば直るだろうと調整箇所を回路図で探してもPLL UNITには
BANDスイッチごとの調整箇所はありません。
144.0MHz LOCK
144.5MHz LOCK
145.0MHz LOCK
145.5MHz UNLOCK
のようにどちらか端がUNLOCKなら電圧が上がりすぎてとか下がりすぎて
端っこではLOCK領域まで行けないからUNLOCKがでているなあ、それでは
部品定数を変更しやるかと言う事になりますが、今回のように端っこがLOCKで
真ん中がUNLOCKだと、そう言う作業は出来ません。
とすると、どうやって調整してあるのか?

しばらく回路図とにらめっこ.....
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・
なーーーんだ、違うユニット調整箇所がありました。

前オーナーさんが回したか?かなりベストポイントからはかけ離れた位置にセットしてありました。
調整すると、電源ONでいきなりUNLOCKから始まる動作は無くなり
すぐにLOCKするようになりました。

思い込みはいけませんね、
PLLのUNLOCKだから、PLLユニットにあるボリューム、コイルで調整だと
決め付けて回路図を見ていたので気づきませんでした。

これでFT-221は終了か?
色々操作していると、また何か不具合が出てくるかもしれませんね。

一応これで終了。

KWM-380 修理 その4

2018-12-09 | Weblog
KWM-380 の修理の続きです。

前回修理したのが去年の10月29日ですので1年間放置していたことになります。
交換した電解コンデンサが固定されておらず、宙ぶらりんなのと
マイクが見つからないので送信試験をしていません。

このBLOGの灰色の巨大なコンデンサを交換

電解コンデンサの固定金具は随分前に入手したのですが、マイクはそう言えばまだ探していません。

送信は変更申請をしなければ使えませんし、JARDのスプリアス確認保証認定機種に
海外の無線機は見つかりませんので、「狸ワッチの受信機」や「ラジオ」として
使うことを前提に考えましょう。

電解コンデンサのマイナス側はアースバーでシャーシに落とされています。
交換した事で電解コンデンサの背が低くなったので、アースバーが長すぎます。




今後もう交換する事も無いでしょうから、アースバーを加工することにしました。
伸ばして 穴あけをして 曲げます。
アースバーと電解コンデンサ固定金具を外すためにはこの基板の下に
ネジがありますので外す必要があります。


シャーシに穴があいていて、裏面からネジ、表側に平ワッシャとスプリングワッシャそして
ナットがけですのでインチのボックスレンチを持っていないし、奥深いところにあるので
何度か失敗しながら取り付けをしました。




これで終わりと思いましたが、奥側の小ぶりな電解コンデンサもアースバーの加工をしました。
前回交換した時に、こちらの電解コンデンサも背が低くアースバーが長かったので端子に届きません。
足りない部分を電線と圧着端子で製作して取り付けていました。
それを外して同じように細工をしました。
これで見栄え良くなりました。と、言ってもカバーを付けてしまえば見えない
部分ですが.....


次はマイクが見つかった時に送信試験をするとして、一旦この辺で終わりにします。
AMラジオを2時間ほど聞きましたが、良い音で聞こえています。
受信部に問題は無さそうです。

それにしても重い!表に裏に作業上どうしてもひっくり返さなければ
なりませんが、これが大変でした。
ネジとナットと言うのも大変でしたけどね!




FT-221 修理 その2

2018-12-02 | Weblog
FT-221 の修理の続きです。

9月23日のBLOGで書いたFT-221ですが、FMの交信を受信しながらSメーターを見ていると
SSBの時の様に音声の強弱で振れが変わっています。
SGからの信号だと、信号強度が一定なので気づきませんでした。


周波数関係の調整も行っているし、何だろう?と色々回路図を眺めながら
考えていると、思い出しました。
1箇所調整したい所があったのですが、回路図に固定コンデンサが書かれており
実装部品もその通りで、ここがズレたらどうするんだろう?と思ってそのままに
していた部分があったのでした。
測定してみると、見事にズレており、これではフィルターの通過帯域の中心からハズレています。

さあ、どうする。

ここは固定コンデンサをトリマにするしかないでしょう。
新しいうちは、固定コンデンサでもドンピシャとは言わないまでも
フィルターの中心付近で発振してくれていたんでしょうけど
もう何十年も経過すると、いつまでもそうは行かないでしょうね。

部品を交換して、以前製作した片面のExtender Boardを使って
かさ上げをして調整します。
トリマだけではうまい具合に調整できないので、固定コンデンサも追加して
トリマの中心で希望周波数に追い込めるようにしました。



ここでアンテナを繋いで、交信している局を探しますが、やはり見つかりません。
昔なら出る所が無いくらいいたのですが、この重たいFT-221のVFOを
ぐるぐる回していくら探しても誰も出ていません。
仕方ないので、ハンディー機の設定を最小パワーにセットして横で送信。
音声を入れながらSメーターの振れ方を確認します。
SSBのようなSメーターの動きではなく、FMでの動作に戻っておりました。

やっと終わりが見えたかと思いましたが、残念ながら違う不具合を発見。
UNLOCKがある条件で発生します。
あー、まだ終わらない。来週に持越しです。
いつになったらケースを元に戻せるか......