JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

FT-900 修理 21台目 その2

2015-11-15 | Weblog
悪夢のような FT-900 修理 の続きです。

PLLのUNLOCKが無くなり、送受信出来るようになりました。
受信部はIPO OFFでは感度が悪く、IPO ONでは正常に受信出来ます。
送信部はCWで各バンド100W以上出ています。
IPO OFF以外では正常のように感じたのですが、しばらく
あれこれ試験していると、IPO ONでの受信が何か変。
14.200MHzにして、SGから信号を入れる準備をしていると
Sメーターが突然S9まで振れ、ピューンと言う音が、受信周波数を
横切る現象が繰り返されます。なんじゃこりゃ?
どこかが発振しています。今まで受信感度が悪いと言うのは
修理した事がありますが、何をどうやったら発振するのか?

そう言えば、ケースを開けてRF UNITを見た時、何か今まで見た
景色と違うな...と思ったのです。
良く見ると、受信部初段とMIXERのFETが交換されています。
オリジナルの2SK125ではなく、違う型式のFETが実装されています。
基板を裏返して見ると、交換されたFET周りの回路はそのままです。
FETだけ交換したようで、見事に発振しまくっています。
手持ちの2SK125の互換品に交換すると、発振せずに受信出来る
ようになりました。

今度はIPO OFFで受信感度が悪い原因を探ります。
デジタルトランジスタが壊れていて、FETに電源が供給されていなかったので
これを交換。
IPO ON、OFF共に正常に動作するようになりました。

前オーナーは、IPO OFFで使っていて、感度が悪くなったので、
受信部初段の増幅部のFETが飛んだと勘違いして、交換しようとしたが
2SK125を持っていなかったので、手持ちの部品を探したら
あったので、同じ2SKで始まるFETだから使えるだろうと交換した。
こう言うストーリーではないでしょうか。


これで修理完了と思い、各部調整を始めましたが、まだ何か変....
この複数故障は昔オークションで購入したTS-830S以来の多さ。
一つ直せば次の悪い所が見えて来て、それを直せば
また次がと、延々修理が続きます。
この FT-900 もそうでした。まだまだ続きます。

続きはその3で。

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