柏市の高放射線量で中間報告
千葉県柏市の空き地で高い放射線量が測定された問題で除染に向けた支援に乗り出した環境省は、予想より広い範囲で土が汚染されている可能性があるとする中間報告をまとめさらに周辺の土を分析して除染が必要な範囲を特定することにしています。
柏市根戸の空き地では10月21日、高い放射線量が検出されたことから、政府が除染の支援にあたるとした対処方針が初めて適用され、環境省が本格的な調査を行っています。
28日に公表された中間報告によりますと、この空き地の放射線量が高いのは、原発事故で放出された放射性物質を含んだ雨水が壊れた側溝から土にしみ込んだためと見られ、側溝のすぐそばの土に含まれる放射性セシウムの濃度は1キログラムあたり最大で45万ベクレルでした。
そしてそこから周辺にかけて、放射性物質の濃度の高い土が分布しており、測定を行った最も外側の1メートル50センチの地点でも深さ10センチから15センチで1キログラムあたり34万ベクレルあまりの放射性物質が検出されたということです。
このため環境省では、予想より広い範囲が汚染されている可能性があるとして、周辺の土の分析を行って除染が必要な範囲や深さを特定することにしています。
NHK 11月30日 09時48分