原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

終章 東京ブラックアウト ※1回目の紹介

2015-06-15 22:00:00 | 【東京ブラックアウト】

*『東京ブラックアウト』著者:若杉冽

章 東京ブラックアウトを複数回に分け紹介します。1回目の紹介

 

Amazon カスタマーレビュー )から
恐ろしい本です。小説という体裁はとっていますが、帯に「95%ノンフィクション」とあるように、限りなく現実に近い話でしょう。これを読んでも、原発再稼働に賛成と言えるでしょうか。一人でも多くの国民に読んでほしい本です。

作中に登場する資源エネルギー庁次長の日村直史は、経産官僚の今井尚哉氏だと、国会議員の河野太郎氏がTwitterで言及しています。現在、安倍首相の政務秘書官を務めている人物です。

 

( 「東京ブラックアウト」)から
「バ、バカ野郎!おまえは知っているのか? かつて新潟県の泉田知事が、たった400人を対象に避難訓練をしただけでも、その地域には大渋滞が起こったんだぞ!・・・あと数時間で、東京の都市機能は失われるっ。いいか、これは命令だ・・・」
・・・玲子は絶句した。いつも冷静でクールな夫が、15年の結婚生活で初めて見せる取り乱しぶりだったからだ。


過去に紹介した記事(【原発ホワイトアウト】終章 爆弾低気圧(45) )から

救いがあるとすれば著者・若杉冽氏の次の言葉だ。
「まだまだ驚くべき事実はたくさんあるのです。
こうした情報が国民に届けば、きっと世論のうねりが起きる。
私が役所に残り続け、素性を明かさないのは、情報をとり続けるためです。
さらに第二、第三の『若杉冽』を世に送り出すためにも」

 

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**『東京ブラックアウト』著書 「章 東京ブラックアウト」の紹介

終 章 東京ブラックアウト

 福島民報(2014年3月12日・4面)

「震災/原発事故3年 伊吹衆院議長脱原発に言及 首相周辺不快感」

 伊吹文明衆院議長は11日、東京都内で開かれた政府主催の東日本大震災3周年追悼式の式辞でエネルギー政策に関し「将来の脱原発を見据えて議論を尽くしたい」と述べた。議長就任に伴い自民党会派を離脱しているが、「脱原発は無責任」(安倍晋三首相)との党の主張と一線を画した形だ。首相周辺から不快感が出ており、波紋を広げそうだ。

 伊吹氏は東京電力福島第一原発事故を受け、長期の避難生活を余儀なくされている現状に触れた上で「電力を無尽蔵に使えるとの前提に立ったライフスタイルを見直し、反省し、省エネルギーの暮らしにかじを切らねばならない」と強調し、脱原発に言及した。

 首相周辺は「追悼式は政治的な発言をする場ではない。どうかしている」と反発した。

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(49)

 国立京都国際会館を借りて開催された特別国会で、組閣の後、本会議に続いて、予算委員会が開催された。予算委員会は、メインホールではなく、2階のルームAという会議室が用いられ、テレビ中継された。

 加部総理がいつもの若千舌足らずな口調で答弁している。

「我が国は、先の大戦における二度の原子力爆弾による被害、そして近年のフクシマ、新崎と、2度にわたる原子力発電所の事故を経験しているわけでございます。そうした経験を踏まえて、二度とこういったことが起こらないように、我が国が得た教訓を、国際的に発信していかなければなりません。

 世界的に見れば今後もエネルギーの需給が逼迫することが予想されるなか、世界が引き続き原子力発電に依存しなければならないのであれば、こうした国際的な発進とともに、被災した我々として、この原子力発電の利用に関して国際的な貢献をしていくことが必要であります。その国際的な貢献の一環として、世界中がその困難に直面している放射性廃棄物の中間貯蔵施設を、他国に変わり我が国が引き受けることを、ご提案させていただく次第であります」

※続き「終章 東京ブラックアウト」は、6/1622:00に投稿予定です 

東京ブラックアウト(若杉冽)

原発ホワイトアウト(若杉冽)

 


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