この番組を初めて観たのは2019年で
確か1時間くらいだと記憶していたが、
先日のBSプレミアムでの再放送は90分の番組だった。
しかも「後編」だったので
「前編」の90分は見逃してしまったに違いない。
「後編」の再放送の内容は以前の番組とほとんど同じものだったけれど、
向井理さんがゆかりの地を訪れるシーンはなかった?と思う。
わたしが以前観たのは短いバージョンだったのかもしれない。
以前のブログにも書いたように
この番組で宮沢賢治が慕った友、
保阪嘉内の存在を初めて知った。
いろいろなことがパズルピースのように当てはまるようで
必死に手帳に書き込んでいたのを覚えている。
今回もすっかりのめり込んでしまって
90分の時間はあっという間に過ぎ、
最後の「雨ニモマケズ」の朗読には再び感極まった。
若い頃これを読んだ時の印象とはまったく違って、
宮沢賢治の一人の人間としての深い「苦悩」と「葛藤」が見え隠れし、
そして死が近づいていることへの無念さが感じられ、
ただただ涙が溢れ出た。
番組はこんなふうに始まった。
「わたしたちの渦巻き銀河を横から見ると
凸レンズのような形をしているらしいとわかったのは
20世紀に入ってからのことでした。
驚くべきことにその学説がヨーロッパなどで発表され、
日本に紹介されて間もなく、
レンズ状の銀河の中を行く列車のイメージを着想した日本人がいたのです」
「きしゃは銀河系の玲瓏レンズ 巨きな水素のリンゴのなかをかけている」
(青森挽歌より)
また「銀河鉄道の夜」を読んでみようと思った。