JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

熊野岳にて交信実験

2013年05月13日 | 奥山 移動運用


 熊野岳は仙台から手軽に登れ、標高1800mを超える東北では貴重な高山。年に数回は登ります。刈田岳駐車場から1時間弱で山頂のため、登山としての面白みはありません。当局にとっては無線運用を目的に登る山。

 この日は、前日の雨が夜半にはあがって、回復に向かう予報。6時30分に自宅を出て、刈田岳駐車場着7時30分。濃いガスの中、広い駐車場に6台ほどが止まっていましたが、みなさん車内で様子見状態。40分ほど待機し、雲間から日が射してきたのを機に次々山頂に向かっていきました。

 9時前山頂着。駐車場より標高差で100m程あり、ガスは切れる様子もありません。突風を避けるため、岩陰にてさっそく無線の準備。今回は、風が強いことが予想されたため、モービルホイップ(SBB7)にて運用。リグはID-51。ワッチしてみると、コンテスト真っ最中のようで、0エリア各局のCQが聞こえてきました。上越市、魚沼市、柏崎市、新発田市、長岡市各局にお声がけ。41~59で入感。145MHzは41程度でも聞こえていれば応答ありますが、430MHzでは52で聞こえていても応答なし。山越えのQSOは、やはり2mが有利との印象を受けました。


SBB7(コメット)


 続いて145MHzでこちらからCQ。北は秋田県男鹿半島(男鹿市)、南は尾瀬の燧ヶ岳山頂局(檜枝岐村)。20数局交信いただきましたが、ID-51の送信音について「こもっている」とか「了解できない」などのレポートはありませんでした。風切り音防止カバー(布)とマイクゲインを最大にしたことが、とりあえずの対策として良かったようです。


 さて、今回のもう一つの目的である1200MHzおよび特小実験。お相手はいつもの「ふくしまFK123」局(JA7RTG)。移動地は、福島市内の信夫山。標高275m。ご自宅から散歩コースだそうで、天気の良い日は蔵王がよく見えるそうです。430で連絡を取り合い、まずは1200MHzにQSY。はじめから0.3Wローパワーで呼んでみると、59のレポートが返ってきました。相手局も0.3W。こちらから55。岩陰から離れると59に。当局はG'7付属ホイップ。50cmほどの長めのホイップ(RH999)と比較したことがありますが、1200に関しては付属ホイップも意外に健闘してくれます。




 続いて特小。55ー53で交信成立。ふくしまFK123局からは59と言ってもよい程度の信号とのレポート。こちらにも安定して入感なるも、リグのSメーターは振れませんでした。アンテナに水滴が付着するほどのガスによる減衰の影響もあったかもしれません。ともあれ特小10mW交信成功。距離41.5km。約30分の交信を続けて、実験終了。見通しでこの程度の距離なら、何も不安なく交信できます。いつもながら特小トランシーバーの実力は侮れません。


熊野岳ー信夫山


 最後にD-STAR(最近始めました)。仙台430レピーターが熊野岳から開くかどうか。0.1Wにて試みたところ、見事ゲートオープン。デジタルモードの伝搬とはどの程度のものなのか?山での楽しみが一つ増えました。



撤収直後からみるみる晴天に

お釜も姿を見せてくれました



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