JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

大年寺山5/30

2021年05月30日 | 里山 移動運用

 

 本日も大年寺山。仙台市野草園までバスでも行けますが、我が家から野草園入口まで歩いて20分ほど。一周して家に戻ると1時間ほどの散歩となり、体力維持にはもってこいのトレーニングコースでもあります。南の大年寺惣門から長い階段を上るルートのほか、獣道的なルートもあるようです。自分は北側の向山公園から登ることが多く、石段を上がると里山風の細道、そして石畳の遊歩道となり、やがて野草園下の車道に合流します。

 

 

 

 

 

 

 いつもは430と145MHzの両方が使える東側の公園で運用しますが、この時期になると草が生い茂って虫も鬱陶しくなります。これからはコンクリートの台座とベンチのある山頂部公園がおもな運用場所となり今日もここで運用することにしました。

 

 

 アンテナを設置してワッチしてみると430MHzはいつものことですが、なぜか145MHzもノイズでS7ほど振ってきます。しばらく様子見しているとノイズレベルが下がってきました。テレビ塔からさまざまな電波が飛び交っているようで、その日の状態はワッチしてみないことにはわかりません。標高100mほど、抑圧やノイズさえなければなかなかのロケではあります。

 

HB9CV

 

 

 2mSSB、岩手県宮古市移動局が聞こえてきました。55で交信。ここ数日Eスポが出ているとのことでスコープに注意を払ってみましたが、運用中それらしい感じはありませんでした。SSBで県内の数局にお相手いただきQRT。その後、D-star仙台青葉レピーターにてJP7IEL局をお呼びし、145MHzDVシンプレックスへ。2.5Wにパワーを落としても安定した信号でロングにお付き合いいただきました。ヒートシンクを付けた状態でIC-705のTEMPがピンクゾーンまで上がることはありませんでした。145MHzでは430ほど熱くはならないようです。

 

 

 急に雲が広がり怪しくなってきたところで交信終了。そろそろ奥羽山系の山からQRVしたいのですが、ライブカメラでは本日も蔵王や栗駒山は雲の中。梅雨に入る前に1山でも登れればと考えています。

 

 

 

 

 

 

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NY144Xを430で使う

2021年05月16日 | 移動用市販アンテナ
 
 
 
 ナテックの2エレ八木NY144Xはメーカー的には狩猟用受信アンテナという位置づけながら、収納時のコンパクトなところが気に入っていろんな山で使ってきました。耐入力10Wで送信も問題ありません。2m用ですが、ロッドエレメントを最短にすると430にマッチングが取れることも何度か書きました。ただ、自分のアナライザーでは測定外なのでどんな風にマッチングしているのか疑問なところがあり、本日IC-705のSWRプロット機能で測ってみました。あわせて同じナテックの430用3エレ八木NY430X3との比較をしてみました。
 
 
 
 
 
 
 いつもの大年寺山。この周辺で430が使えるのは東端の公園のみです。それ以外は3基のテレビ塔から常時盛大な抑圧を受けてしまいます。小広い草地の公園で北に開け、仙台駅あたりのビル群が同じくらいの高さに見え、ロケ的にも悪くありません。今日もJP7IEL局(距離約40Km)にロングにお付き合いいただきました。
 
 
 
 
 さっそくNY144Xのエレメントを最短にした状態でSWRを測ってみました。433.000で1.6、上に行くほど悪化していきます。432.000あたりで最も下がるもののフラットでどこに共振点があるのかはよくわからず。メインより下の周波数なら送信も問題ないかな、といったところです。メインから上は厳しい。エレメントの長さを調整してもこれ以上良くなりません。続いてNY430X3のSWRをプロットしてみました。500Kステップで430.000~436.000まで1.5以下。メインで1.2。このアンテナもメインから下が良好のようです。
 
 
NY144XのSWR
 
NY430X3のSWR
 
 
 実際の交信では信号の拾い方が異なるのか、強くなる方角に少し違いがあり微調整しました。双方5W、NY144Xで51-51、NY430X3で51-52。JP7IEL局からはどちらもSメーターは振れないもののNY430X3の方がノイズは少なく3エレなりの効果が若干感じられる、とのこと。こちら側も同様な感触でした。
 
 
NY144X(430もどき)
NY430X3
 
 
 2エレと3エレの違いもありますが、430用に作られたNY430X3には及ばず、の結果です。でも予想したほど大きな違いではなく、メインより下の周波数なら使えなくもない、ということがわかったのは収穫でした。自分の場合430はD-starレピーターに短時間アクセス後シンプレックスにQSY、というような使い方なので問題ないかなと思います。今日の結果を念頭にまた山で使ってみます。
 
 
 
 
 
 
 本日は気温23度。外部バッテリー15V給電にて430FMとDVで2時間半交信を続けたところ、リグの温度表示(TEMP)はピンクからレッドゾーンを行ったり来たりでした。背面に装着したヒートシンクは触れないほど高温に。やはり冬場とは違いますね。5Wでこうなのでマックスパワーならどうなるんだろう、と少し心配になりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
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泉ヶ岳(仙台市泉区 1172m)5/9

2021年05月09日 | 奥山 移動運用

 天気予報では平地は晴天。山の天気予報(高層天気)では奥羽山系はいづれも雨。山はダメかなと思ったのですが、朝、蔵王熊野岳などのライブ映像を確認するとなぜか晴れています。それもすぐに崩れるような雰囲気でもありません。泉ヶ岳なら奥羽山系といっても少し外れているので大丈夫では?ということで登ることにしました。

 泉中央駅から始発のバスに乗り登山口へ。バスからは山の全容が見えていたのですが、停留所に着いたころから西から雲がかかり、雨がパラついてきました。山の天気予報の方が当たってしまったようです。しばらく軒下で様子をみると小雨になり日が射してきました。たぶん今日はこの繰り返しになりそうな予感ですが、濡れるのを覚悟で登り始めることにしました。






 

 カモシカコースを直登。最初からスキー場の急登なのできついです。岡沼を過ぎ再度の急登。80分で山頂着。西に進むすと、晴れていれば後白髭山や船形山が眼前に見えるのですが、ガスがかかって何も見えず。時折突風もあって、いよいよ予報通りの荒天になってきました。






 無線どころではなく、すぐに下山した方が良いのでは?との思いが脳裏をよぎったのですが、少しだけでもといつもの運用場所で店開きすることにしました。

リグ IC-705(145MHz 10W)
アンテナ RH770

 今日は0エリアのVHFコンテストがあり、この山頂であればQSO可能ではとの期待もありました。2mFMをワッチすると案の定、新潟県内の数局が聞こえてきました。でも55程で入感しコールサインも十分了解できた局を呼んでみたものの応答がありません。何度呼んでもそのままCQが始まってしまう。雨でSWRが悪化しているのでは?とリグのSWR表示を見たらベタ落ちで問題なし。そうこうしている内、山岳移動の際に何度か交信いただいている長岡市固定局のCQが52程で聞こえてきました。応答したところノイズの中からこちらのコールサインに気づいていただいたようで「アンテナを切り替えます」とのこと。方角を向けていただき57に。長岡局からは51のレポート。きわどい信号だったと思いますが、その後は安定して交信しファイナルを送りました。続いて上越市および三島郡移動局と59-55で交信。三島郡移動局からは何度か県ナンバーを聞かれやっとレポート交換となりました。こちらの実際の信号は41程度かと思います。上越市移動局とは不安なく交信できました。距離約280km。本日の最長交信。








 その後2mSSBにてCQを出し、宮城および福島各局にお呼びいただき交信。もう少し続けたかったのですが雨が強くメモログも取れない状態となり終了としました。リグもだいぶ濡れたものの大丈夫でした。

 この山頂ではRH770やアローライン、J型アンテナなどホイップ系のアンテナでも0エリアと何度かつながっています。しかし蔵王のようにすんなりつながるわけではなく、相手局のロケと設備しだい。そこが面白いところでもあります。今日は十分な信号で受信できても応答いただけないケースが複数ありました。単にパワーの違いかもしれませんが、蔵王、朝日、飯豊連峰が二重、三重の壁となってパスを複雑にしているようにも思えます。次回は山頂での運用場所を少し変えてみてもよいかも、と考えています。





 スキー場上部、うさぎ平へ下ったころにはみるみる青空が広がってきました。バス時刻まで間があり、再度2mSSBで運用、2局に交信いただき下山しました。







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大森山(角田市)から新城山

2021年05月04日 | 里山 移動運用


 昨日は気仙沼市の大森山、今日は角田市の大森山。この名称の山は他にも宮城県内にいくつかあります。一昨年の秋に登った際は、新城山への林道が藪に覆われており先に進むのを断念しました。台風19号の影響もあったと思います。その後、どう変わっているのか気になり、高瀬峠から入山し小斎峠までを歩いてみました。


高瀬峠登山口


登山道途中から大森山


 高瀬峠までは先日、疣石山に登ったのと同じです。峠から尾根に上がり、植林に沿うように登山道が続いているのですが、今時期はバラがうるさく、歩きにくいです。すぐ右手に山頂を回り込む林道が通っているので、これを登った方が良いかもしれません。30分ほどで山頂着。照明施設の鉄パイプが設置されて相変わらず無粋ではあるものの、地味な亘理山地にあって眺望に恵まれた山頂ではあります。標高314m。今日は正面に蔵王、遠く吾妻、安達太良も確認できました。


大森山山頂




大森山付近から新城山


 さて、ここから南隣に一昨年断念した新城山があります。大森山を少し下ると林道分岐点に以前はなかった「小斎峠」を示す標識があり藪もすっかりなくなっていました。たしか林道の左手に新城山入口の赤布があったはず。注意しながら500mほど歩いたところで再度林道分岐。まっすぐ進むと下ってしまいそうなので左へ。間もなく赤布がありました。低山の林道分岐というのはどこにつながっているかわからず、けっこう怖いです。


小斎峠への分岐






新城山入口


山頂


 20分ほどで雑木に囲まれた新城山山頂着。標高291m。登山道入り口付近は藪っぽいものの山頂周辺と小斎峠までは良く踏まれた道で迷うことはありませんでした。地元の方々が少しずつ手入れされているようです。







 無線運用は大森山にて2mSSBでCQを出し、宮城、福島の数局にお相手いただき、その後JP7IEL局と430FM、DVで交信。新江合川移動とのこと。風が強く、こちらのアンテナが揺れて信号が落ち着かない状態でしたが、ロングにお付き合いいただきました。IC-705の熱対策として取り付けたヒートシンクの効果を今日も実感。新城山山頂では2mFMにて陸前高田市移動局(箱根峠)より応答いただき59-59でレポート交換。相手局のFBなロケとアンテナによるものと思いますが、安定した信号で少し驚きました。距離約160km。帰宅後、カシミールで確認したところ、見通しに近いとわかりました。どうりで強いはず、それにしても双方の位置関係による意外な相性というのはあるものです。

 





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大森山(気仙沼市 標高756m)

2021年05月03日 | 里山 移動運用
 5月下旬から6月上旬に毎年この山に登っています。この頃、山頂を埋め尽くす山ツツジが見ごろとなります。今年は桜も例年より2週間ほど早かったことから、もうつぼみくらいにはなっているのでは?と期待し、早めに登ってみることにしました。予報では天候は晴れ。


津谷川集落と大森山




 津谷川集落から林道に入り登山口着。わずかに陽がさすものの西の空がどんよりし、いやな予感。登山道となっている防火帯をそのまま直進せず、「遊歩道入口」の標識から右に入ると雑木林の細道となります。こちらが本来の登山道と思われ、山頂を回り込むように続いています。防火帯と違って眺望はないものの雰囲気が良く今日はカタクリとイチゲが見ごろ、ツツジはやっと新芽が出たところで開花はだいぶ先といった状態でした。30分の登山で山頂着。






山頂


徳仙丈山方向


 無線の方は思わぬ悪天候に見舞われ短時間の運用となりました。準備している最中から小雨混じりとなりましたが、せっかくなので2mSSBでCQを出すと、盛岡市、紫波町、大船渡市、陸前高田市など岩手各局や宮城各局に応答いただきました。その間も青空が見えて安心ているとみるみる怪しい雲に覆われたりと目まぐるしい天候で落ち着いて運用できません。雨と風でログ帳のメモ書きもできなくなり30分で撤収、下山となりました。不本意でしたが、こんな日もあります。この山頂はそこそこ標高があり、間近に太平洋ということもあって伝搬的には悪くない印象があります。天候の良い日にあらためて登ってみるつもりです。




 帰路、昨年は工事中であった南三陸町復興祈念公園に立ち寄りました。かつての町の中心部は10mほど盛り土され、ほぼすべて公園となっていました。祈りの丘の頂上付近が志津川駅のあったあたりと思われます。その駅から惣内山や神行堂山に登ったことや駅前に密集した人家と多くの商店があったことが思い出されました。公園と新たに作られた「さんさん商店街」の間に上下二層になった面白い構造の橋が架けられています。太鼓橋風の造りで川と海が眺められるようになっているのですが、海に続く護岸堤防の巨大さとその迫力に圧倒されてしまいました。


旧防災庁舎


二層構造の中橋


中橋より(左手がさんさん商店街)









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10エレ八木(430MHz)の2分割化

2021年05月01日 | 移動用市販アンテナ


 このところ430MHzを使う機会が多くなり、長く眠っていた八木をしばらくぶりに取り出してみました。第一電波のA430S10R2という定番の10エレで、購入した当初、吾妻連峰高山の移動運用で使ったことがあります。ブームが約1.2mあり、ザックサイドにくくり付けるにも長すぎ、手に持って登らざるを得ませんでした。もともと固定局用なので致し方ありませんが、軽量で組み立ても簡単、13dbiと高利得でもあるので、持ち運びの問題さえクリアできれば山でも使ってみたいアンテナではあります。

 エレメントは短いのでブームのみを2分割できればよいわけで、そう難しい工作でもないのでは?ということで、さっそく実行してみました。












 長さ120cmのブームを半分の60cmのところでパイプカッターで切り分けます。第4導波器と第5導波器の間の位置になります。ブームパイプ内径20mm弱。連結には塩ビパイプを使いました。これをブームに差し込んで固定。外径18mm、長さ19cm。ドリルで両端に4mm穴を開け、第4導波器と第5導波器の固定用ボルトに通し、蝶ナットで締めれば連結完了、となるはずです。ところが・・・。

 実際連結してみると、前方のエレメントと後方エレメントがきれいに揃ってくれません。穴の位置が微妙にずれてしまったようです。丸パイプの場合、穴の位置決めがけっこう手ごわいです。再度作り直し。今度は片方のみ穴をあけてブームに固定した上で前方ブームを挿入し、前後のエレメントを揃える。その状態でもう片方の穴の位置を確定し印を付けて穴あけ作業をおこなう。この手順で進めたところ、エレメントが揃ってほぼ理想的な形で連結してくれました。最後にビニールテープを巻いて隙間を埋め、ガタつき対策を施しました。収納時60cmでなんとかザックに入ります。重さ530g。




 本日、大年寺山にてさっそく使ってみました。設営は三脚に大型クリップを取り付け、ブームを挟むだけです。JP7IEL局(距離約40Km 双方5W)との交信。いつも51~52ほどの低空飛行でなんとか安定交信はできているのですが、さすが10エレだけあって59で入感とのこと。こちらには55~56ほど。パワーを下げFMでは0.1Wでも了解可とのレポート、その後双方0.5WDVモードで交信を続けました。




 現地での組み立ての手間もさほどなく、途中で連結が緩むこともありませんでした。そのうち蔵王に登った際にでも、これを使ったら面白いかな、と考えています。
 






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