JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

泉ヶ岳8/25

2019年08月25日 | 奥山 移動運用



 毎年4~5回は山頂から運用している泉ヶ岳。今年はまだ一度も登っていなかったな、と思い足慣らしを兼ねて登ってみました。標高こそ1172mと低いものの、山頂まで約90分、高低差500mの急登となります。

 地下鉄泉中央駅からバスで約45分。今日は自分を含め6人の登山者を乗せて登山口の泉ヶ岳スキー場へ。午前8時着。自分以外の5人は水神コース方向に向かっていきました。こちらはいつものかもしかコース。取りつきからスキー場の急登となります。日差しがきつく少しバテ気味になって登っていると、いつの間にか後ろからソロの登山者が近づき、あっという間に追い抜いていきました。体力の差はいかんともしがたいものがあります。









 うさぎ平、岡沼を経て、また急登の連続。今日は思うように足が上がりません。登っては休みを繰り返しながら、9時30分山頂着。賑わうであろう山頂を避け、少し藪漕ぎしていつもの運用場所へ。蔵王熊野岳や雁戸山あたりは雲がかかり、大東岳、面白山、船形山は良く見えていました。








<本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHz 10w)
アンテナ アローライン(エレメント改造)
バッテリー 18650リチウム電池4本直列

 帰りのバス時刻を考えると、運用できる時間は限られます。約2時間、CQを出してほぼ途切れなく呼んでいただきました。宮城県内のほか、福島県福島市、郡山市、伊達市、山形県山形市、寒河江市、河北町、岩手県一関市、秋田県山本郡八峰町(移動局)。この山頂で秋田局とつながることはまれです。八峰町は青森県との県境の町で、本日の最長交信でした。距離約220km。FBなアンテナを向けていただいたようです。





 先日の鳥海山(御浜)での運用の際は、18650リチウム電池使用中に突然電源が切れるという現象が起こったのですが、今日はそういうことはなく、10W運用で問題なく持ちこたえてくれました。また、久しぶりにアローラインを使ってみました。なんといっても設営、撤収が楽で、ストレスありません。リグ、三脚との相性も良く、やはり使い慣れて身の丈に合ったものが一番です。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。





 
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鼠ヶ関周辺

2019年08月15日 | 運用スタイルなど


 14日、この日も雲一つない晴天。ほんと毎日良く晴れます。朝から気温30度以上。昨日の「日本国」で疲労困憊し、山はやめようということで、海に行くことにしました。山形、新潟県境付近の海岸線は、鼠ヶ関、笹川流れ、など松尾芭蕉ゆかりの地でもあります。

 鶴岡側から国道7号線を南下。右手に真っ青な日本海が見えてきました。反対側は急な山が迫り、海との間のわずかな土地に羽越本線の線路が敷かれ、そして小岩川、早田などの集落が身を寄せ合っています。この辺りに特徴ある板壁の民家。6月の山形県沖地震の影響が残りブルーシートで覆われた家もありました。




 集落を進むと「早田の御葉つきイチョウ」なる案内標識を見つけました。すぐ近くにイチョウの大木があるのかと思ったら、行けども辿りつきません。そのうち砂利の林道にかわり、車を置いて5分ほど歩くと、そこにイチョウの木がありました。巨木というわけではありません。案内板によると、扇状の葉の先に実をつける学術的に珍しい種類なのだそうで、国の天然記念物に指定されているとのこと。まだ実をつけている状態ではなく、その貴重な姿を確認することはできませんでした。蚊の襲撃も受け、早々に退散。ただ、山中に忽然と姿を現す2本のイチョウと周辺の雰囲気は悪くありません。







 国道に戻り、鼠ヶ関へ。漁港に車を置き堤防に上がると、小さな砂浜にパラソルが林立し、海水浴たけなわという感じでした。そのような楽し気な場所は苦手なので、誰もいそうにない反対側の灯台の方へ歩いてみました。でも、日蔭がまったくないのです。気温40度近く、海辺とはいえ、灼熱の中を歩いて行くと、ずっと先の灯台の北側にわずかな陰を見つけました。ほかの風景はどうでもよくなり、早く日差しから逃れたい、その一心で灯台に辿り着くと、ちょうど日蔭となった場所に数人が座れるベンチがあり、一人の先客がおりました。「ここは涼しいです」。われわれも隣に座ると、そこは風が心地よく、さきほどまでどうでもよかった海がとてつもなく透明であることにハッとさせられたのでした。




 漁港近くまで戻ると、数軒の売店でイカの一夜干しがたくさん並べてありました。試食してというので一口食べてみたら、うまいのなんの。一夜干し、二夜干し、朝干し・・・いろんな干し方があり、イカの大きさも様々、それぞれうまみも異なるようです。何種類か買って帰りました。







 温海温泉から瀬波温泉にかけての海岸線。小さな漁村が点在し、登りたい山もいくつかあります。仙台から行きにくい場所ではありますが、機会をみてまた訪ねたいと思います。



「道の駅あつみ」裏手の海岸にて





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本国山

2019年08月15日 | 里山 移動運用


 翌13日、この日も晴天。かねて一度は登ってみたいと考えていた山に出かけました。村上市(旧山北町)の「日本国」。これが山名です。新潟と山形の県境に位置し、標高555m。低山です。真夏に登るような山ではありません。同伴のXは、今は虫も多く、登りたくない様子でしたが、なかなか登れないからと、「日本国」登頂を果たすこととなりました。

 小俣集落というところが登山口となります。国道7号線から左折して小俣をめざしますが、なかなか辿り着きません。不安になって途中、民家で道を聞くと、この先にもう家はないが、かまわずに進むと、小俣に出る、とのこと。年季の入ったトンネルを二つくぐり、さらに進んだ先に「日本国ふれあいパーク」の看板が現れ、十数軒の小俣集落がありました。「ぽつんと一軒家」ならぬ「ぽつんと孤集落」。






 「日本国ふれあいパーク」が駐車場となっており、そのすぐ前に登山口がありました。すでに気温は35度。車を降りて登山の準備をするだけで汗だくになってしまいました。急な杉林を登りきると、「ラジウム清水」なる水場がありました。水量は少なめ。雑木林に変わり、さらにブナ林に変わったあたりで、沖見休憩所に到着。風も少しひんやりして、日本海と粟島が霞んで見えていました。こんな暑い日に登る人はいないだろうと思っていたら、一組の親子が下りてきました。このコースは日蔭が続くので、こちらを下りてきた、とのこと。蛇逃峠を経て、だらだらした道を登りきると日本国山頂着。登山口から1時間40分。山頂は公園風で、北方向、南西方向が開け、北は月山らしき山を遠くに眺めることができました。西は日本海と名も知らない山々。位置的には、朝日連峰の西にあたり、飯豊連峰も見えるようですが、霞んでよくわかりませんでした。







 短時間、無線運用してみました。145MHz、2エレ八木。CQを出したところ、新潟県上越市、新潟市各局に応答いただきました。上越市とは200kmくらいの距離とのことで、59のレポートをいただきました。ただ、あとが続かず3局と交信し、終了。同じくらいの高さの山が周辺にあり、海から多少内陸に入っていることもあるのか、特段、信号の伸びは感じられず、でした。




 帰りは同じ道を駆け降りるように下山。途中、2組が登ってきました。我々含め、4組がこの猛暑の中、登ったようです。道もしっかりして歩きやすく、涼しい時期ならなんてことはない山です。どこにでもありそうな地味な低山でした。

 小俣集落で飲み物くらいは売っているのでは?と売店らしきところに入ったところ、運よく「いちごフロートアイス」を発見、これで一息つけました。



コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湯田川温泉

2019年08月15日 | 運用スタイルなど


 鳥海山下山後、湯田川温泉に宿泊しました。鶴岡市の中心部から車で南に15分ほど。田んぼの中の道を進むと、小さな集落と商店街に入り込み、そこが湯田川温泉でした。鳥海山からも海からも離れた内陸にあり、なんとなく目立たない存在で、気にはなっていたものの、これまで足を踏み入れたことはありませんでした。







 奥まった小さな湯町といった風情で、ほとんどが木造2階建ての宿ばかりです。湯田川といっても川はありません。江戸時代かそれよりもっと古くからの宿が多いものの、年々少なくなって今は8軒ほどとか。お世話になった宿は、一度廃業したあと再開したのだそうで、ここではもっとも新しいとのことでした。老舗旅館などというと敷居が高いという固定観念があって、はじめから敬遠してしまうのですが、湯田川はそういう風はなく、湯町全体の古さに馴染んでしまっている、そんな感じを受けました。



 もともと山里なのか、温泉があって人が住み始めたのかわかりませんが、温泉街の周りに一般の家があり、そして中心に「正面湯」という共同浴場があります。住民の方はカギを持っていて、好きな時に入ることができるようです。浴場の前で休んでいたおばあさんに話を聞いたら、中を見せてくれるというので、カギを開けてもらいました。2m四方くらいの湯舟に尋常ならざる量の湯が注がれていました。湯田川の湯はぬるめです。大量に投入しても熱くないのです。それにしても気持ちよさそうな共同湯でした。

 散策してみました。













 「鶴岡の奥座敷」などと言われ、大いに賑わった時代もあったのだと思います。ただ、多くの温泉地のように巨大ホテルがあったり、それが廃墟となったりということもなく、バブル期もよこしまな商売気を出さなかったのか、気負いのなさがここの良いところかもしれません。昭和の町並み、細い路地、ぬるめの湯、気に入りました。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥海山御浜

2019年08月15日 | 奥山 移動運用


 ここ数年、続けている鳥海山御浜(神社)での移動運用。昨年、一昨年とも濃いガスと強風に見舞われました。日本海側の天気が数日安定するとの予報で、今回は鶴岡の温泉に宿をとって登ってみました(8月12日)。

 仙台を早朝4時出発。宮城県側は雨でしたが、笹谷トンネルを抜け、山形側に入ると青空が広がっていました。鉾立登山口7時30分着。広い駐車場は満車状態で、路上脇に一列駐車。なんとかスペースを確保しました。準備している間にも列はどんどん長くなっていきます。

 約1時間半の登山で御浜小屋に到着。登山者の多くはここで小休止し、山頂をめざしていきます。時折ガスがかかり、山頂は見えません。さっそく小屋の裏手、人の来ない岩場にアンテナを設置しました。北と南は遮るものなし。標高約1700m。







 アンテナ 2エレ八木
 リグ   FTM-10S(145MHzで運用)

 7エリアは青森、秋田、岩手、山形各局。8エリアは函館市、北斗市各局。0エリアは新潟各局。1時間20分ほど運用を続け、18局に交信いただきました。北方向は北海道、青森(青森市、五所川原市)と伸びが感じられましたが、大きなQSBを伴って落ち込むとのレポートも。南はまったく伸びが感じられませんでした。この場所からは北アルプス周辺の山岳局とつながることもあったのですが、それもなし。コンディション、タイミングともいま一つだったようです。また、18650リチウム電池4本直列を使用中に突然、リグの電源が切れ、復帰しないという現象が発生。電圧16V前後となるため、熱が上がり過ぎた、とか? 3本直列に付け替えて事なきを得ましたが、原因わからず、です。



 無線は切り上げ、せっかくの好天なので、笙ヶ岳まで足を延ばしてみることにしました。鳥ノ海湖を眺めながら、南への稜線を進むと、「山」の字をそのまま描いたような3つのピークが目の前に見えてきます。







 いったん1600m付近の分岐まで下り、手前の第3峰への登り返し。御浜から約1時間。登り切った第3峰の頂は、鳥海山の絶好の展望台となっていました。さらに第2峰、第1峰へと細道は続きますが、今日はここまで。狭い山頂。もう一組の登山者は缶ビール片手に静かに眺望を楽しんでいる風で、無線は遠慮しました。自分もパンとコーヒーの遅い昼食をとり、鉾立に向けゆっくり下山としました。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする