JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

大年寺山散策(アンテナ調整)12/12

2021年12月12日 | 八木アンテナ

 

 

 この間、里山運用ではオープンスリーブによるデュアル3エレ八木を使い続けています。D-star430レピーターにもアクセスできて、やはりデュアルは重宝です。現地ではIC-705のSWRプロット機能で確認はしているのですが、アナライザーではここしばらく測定していませんでした。ロッドエレメントなので微妙にズレてくることがたまにあります。大年寺山散策ついでにアンテナ調整してみました。

 

 周辺の樹木はほとんど落葉して冬支度です。少しだけ紅葉の名残らしきものが残っていました。

 

山頂公園 いつもの運用場所

 

 野草園の上、大年寺山山頂部の公園でさっそく測定したところ、特に問題というほどのズレはなし、ロッドエレメントの長さのみ微調整しました。143MHz ~150 MHz までSWR1.2以下でフラット。145MHz用3エレのみの状態と430MHz用オープンスリーブエレメント2本(第一および第二導波器)を装着した状態で比較しながら測定してみました。ほとんど変化ありませんが、430MHzエレメントを追加した方が若干SWRは下がってくれました。430MHzに関してはアナライザーが対応していないのでIC-705のプロット機能で測定。バー表示されない状態、SWR1.0? 良好なようです。

 

デュアル3エレ八木

145MHz用エレメントのみの状態

430MHz用オープンスリーブエレメント装着時

430MHzのSWRプロット

 

 調整後、せっかくなので2mSSBでCQを出してみましたが応答なし。145MHzFMをワッチしたところCQが聞こえ、数局に応答。栗原市固定局、岩手県平泉町の音羽山移動局、大崎市加護坊山移動局。パワー1W~5Wで特に問題なく交信いただきました。悪くはないようです。

 

 

 利得重視ではないもののOWA八木ならではの超広帯域で、使いやすいアンテナではあります。430MHzについては3エレとして機能しているのかどうか?よくわかりません。これまでのところシンプレックスの通常交信でも感触としてはまずまずです。今シーズンの里山運用、引き続きこれを使ってみます。

 

 

 

 

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大森山―疣石山―馬船峠―鷹討山 12/11

2021年12月12日 | 里山 移動運用

 

 

 このところ週末、好天に恵まれています。亘理山地、深山から南の里山を歩いてきました。

 

 常磐線山下駅下車。高瀬峠から入山し、まずは大森山(影倉山)へ。高瀬峠に小さな標識と登山道がありますが、植林杉が伸びて刈り払いもされず藪に近い状態となっています。なので山頂を回り込む林道を登りました。こちらも手入れがされずほとんど藪と化しています。この山は十数年前に大規模な山火事があり、その後、林道が整備されたようです。でも、手入れされなければ元の自然に帰るのみ。放置されて廃墟と化した人工物、かつて多額の費用をかけてつくられ、その後荒れ放題となった林道。里山はこうした光景を目にすることが多く、考えさせられてしまいます。

 

高瀬峠入り口付近

大森山山頂に続く林道

 

 角田市の最高峰、といっても315m。この山域にあって大森山は眺望に恵まれた数少ないピークです。吾妻連峰の一切経、吾妻小富士、高山、その先に安達太良山。蔵王は雪雲の中。その眺望を遮るように設置された無粋な鉄骨と照明施設。これもいづれは廃墟と化すのでしょうか。山頂の一角で無線運用していると、十人ほどの登山者が集団で登ってきました。みなさん健脚で、藪道を登ってきたようです。急ぎ撤収。2mSSBにて県内および米沢市固定局と交信。

大森山山頂

 

 

 いったん高瀬峠に戻り、馬船峠をめざすことにしました。良く踏まれた細道が続いています。名乗峠を経てどこが山頂か判らない螺吹山を過ぎると、伐採地の先に疣石山(大沢山・物見山)が見えてきました。標高314m。伐採により西側が大展望となり、そのことが徐々に知られてきたのか、無線運用中、ここでも3組の登山者に出会いました。眺望の得られる貴重なピーク。みなさん休憩されます。ということで、またも急ぎ撤収。D-star福島レピーターおよび430DVシンプレックスにて石切山移動局(福島市)と交信。

伐採地と疣石山(大沢山)

 

 馬船峠から山元町側の林道の状態を確かめてみたいというのが今回の目的でもあったのですが、それは別の機会にして鷹討山まで足を延ばすことにしました。金津展望台を経て鷹討山山頂へ。あまり眺望もなく通過点的なピーク。珍しくここも十人ほどの登山者が休憩中でした。山頂から少し離れたところにアンテナを設置。3度目の無線運用。2mFMで数局にお相手いただき、とぎれたところで終了、下山としました。

 

馬船峠

 

 もともと地味な山域で人に会うこと自体あまりないのですが、この日は特異日だったようです。こういう時は山頂を避けて藪尾根から電波を出してみるのも良いのかもしれません。

 

 

 

 

 

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IC-705 ヒートシンクに戻す

2021年12月11日 | 移動運用装備

 

 

 冷却ファンを取り付けることで放熱効果が高まるのは間違いないものの、メリットよりもデメリットの方が気になり、ヒートシンクに戻すことにしました。

 

 理由としては

 1)ファンからのノイズがパッチンコアを付けても皆無と言い切れない

 2)同じPDにつなぐとリグへの給電が不安定になる現象がみられる

   (PDの種類によるかと思います)

 3)ファン用電源ケーブルが1本追加されて煩わしく設営、撤収の手間が増える

 

 IC-705の冷却、けっこう悩ましいです。固定局で使う分には電源も別にできるし、ノイズも特に問題になることはないかもしれません。でも、山では制限が多く、ケーブルも少ない方が良いわけです。実際使ってみるとファン用電源ケーブルのひと手間がけっこう煩わしく感じます。自分の場合、運用中に他の登山者が登ってきたら撤収し別の場所へ、という感じなのでやはり簡便で機動的なのが一番です。これから冬場は手もかじかんでくるのでなおさらかと。

 

 

 ヒートシンクは7cm×5cm×1cm。IC-705のバッテリースペースのシャーシ部分はいろいろと微妙な凹凸があり、ヒートシンクの下にアルミテープと熱伝導シートを張り密着度を高めています。ファンほどの放熱効果は望めないのですが、自分的にはこの方法がしっくりくるようです。今日は気温10度前後、微風。運用中TEMPメーターがレッドゾーンに上がることはありませんでした。

 

 暑い時期になったら何らか工夫して冷却ファンにまた戻すかもしれません。

 

 

 

 

 

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月山神社―黒森山―四方山―深山 12/4

2021年12月05日 | 里山 移動運用

 

 

 仙台の自宅を出る際は雨。どうなるかと思いましたが常磐線で南に向かう内に明るさが増してきました。浜吉田駅下車。

 

 登山口の上大畑地区はりんごの収穫真っ盛りでした。高台になっているこのあたりは海が眺められる雰囲気の良い場所で、りんご畑の農道を上がった奥に黒森山登山口があります。

正面に黒森山

登山口

月山神社より

 

 鳥居をくぐり、階段状の急坂を登ると月山神社。境内裏手に登山道が続き、雑木と杉林の細道をゆるいアップダウンを繰り返しながら20分ほど登ると主尾根の分岐着。北に向かうと先週登った閑居山、今回は南へ。15分ほどで黒森山山頂。標高255m。IC-705のGPSでは254mを表示。蔵王はじめ奥羽山系は雪雲の中でしたが、北に泉ケ岳、七ツ森が見えていました。仙台方面も天気は回復したようです。

 

黒森山山頂

遠くに仙台のビル群

 

 山頂で無線運用していると四方山側と閑居山側から2組の登山者が登ってきました。この山頂で人に出会うこと自体、初めてです。そういえば昨年以上に登山道もよく踏まれ、だんだんメジャーな山になってきているのかもしれません。2mSSBで相馬市の固定局と交信、D-starは福島430レピーターにアクセスでき山掛けで交信。

 

 雑木の尾根道を南に30分ほど進み四方山。ここは山頂直下まで車道が上がっており、公園風に整備された台地状の山頂の一角に展望台があります。その下の日当たりの良い場所で2度目の無線運用。D-star仙台青葉レピーターにアクセスし、グーグルマップのAPRSに足跡を残しておきました。2mSSBにて福島市、富谷市固定局と交信。

四方山山頂付近

 

 山頂を後に車道を下り明通峠へ。峠から左へ50mほど先に深山登山口があり、長い登り返しとなります。雷神山、山家山の眺めのない小ピークを越えて進むとこの尾根で唯一の展望地(無名峰)に到着。角田山元トンネルの真上あたり。パンをかじって遅い昼食としました。

無名峰より

 

 さらに登ること20分、深山の一角である国見台に到着。以前は眺望が得られたようですが、今は樹木でなにも見えず。ただ、地形的には崖上に位置しており北の伝搬は悪くないようです。ここで本日3度目の無線運用。JP7IEL局(距離約70km 5W)と145MHzおよび430MHzにて55で良好に交信できました。今回もデュアル3エレ八木。はじめ厳しかったものの入感ポイントを探りかつアンテナを少し斜めにしたところ信号が安定してくれました。モノポールは動かしたり偏波面を変えたりする自由度が高く電波をとらえる面白さがあります。

 

 

 何度も登っている深山山頂はパスし山寺集落側に下山。いつもの山下駅に向かいました。

山下駅ホームより四方山

 

 自分的にはけっこう長丁場のルートでしたが、無線運用の楽しみがあって疲れはあまり感じずに済みました。見晴らしの良いピークや尾根にてQRV。他の登山者が登ってくれば撤収し次のピークへ。設営、撤収の簡便なものが一番と今回も実感した次第です。

 

 

 

 

 

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