JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

泉ヶ岳 6/20

2021年06月20日 | 奥山 移動運用

 

 前回は雨にたたられ散々だった泉ヶ岳。今日は雲の多い天候ではあるものの雨はないだろうと一か月半ぶりに登ってみました。前日までの天気予報が良くなかったからか、登山口行きのバスに乗車したのは自分を含め3人のみ。駐車場付近もいつもに比べ少な目な感じでした。朝もやの薄いガスがかかっていましたが、高度を上げるにつれ晴天になってきました。

 

 

 いつものカモシカコース。スキー場を一気に登り、岡沼を過ぎて再度の急登。何度登ってもこの急登はこたえます。体調がいま一つで今日はとりわけ長く感じました。かっこうコースと合流し、一登りで山頂着。バス停から80分。尾根を西に進み、少し藪漕ぎして運用場所へ。奥羽山系は全体に雲がかかり、大東岳、面白山、船形山など近くの山のみ見えていました。今日は泉ヶ岳を選んで正解だったようです。

 

後白髭山 船形山方向

 

 

<本日の装備>

リグ IC-705(144MHzSSB、FM)

アンテナ アローライン

バッテリー USB- Type Cモバイルバッテリー(JMB-F100PD)

 

 200gの小型軽量モバイルバッテリーでどの程度運用可能なのか試してみることにしました。2時間の運用。前半の1時間はSSB、後半はFM。15V給電でパワー10W。

 

 

 バッテリー自体は問題なく持ちこたえてくれました。ただ、後半のFMではリグの熱が半端なく、TEMPメーターはレッドゾーン最大まで上がってしまいました。ヒートシンクを付けた状態でも焼け石に水。FMで10Wは厳しいようです。終了時のバッテリー残量表示は10%となりました。この時点で15V給電に変わりなく、電圧が下がることはありませんでした。徐々に電圧が下がるのではなく、ケーブル側で定められた電圧を維持できなくなった時点で残量0%表示になる、ということではないかと思います。

 

 今回の運用で残量10%なので、もしFMのみで10W運用を続けた場合は2時間持たない印象です。リグ側も熱くなって持ちませんが・・・。適度にパワーダウンしながら放熱とバッテリーの持ちを調節する、あるいは12Vケーブルを使って熱とパワーを下げるなどすれば良いのかもしれません。おおよそのスタミナは確認できたのでもう少し使い方を工夫してみたいと思います。

 

 

 交信の方は宮城県内のほか山形、福島、岩手各局にQSOいただきました。SSBで9局、FMで10局。SSBをワッチしましたが、遠方の局が聞こえてくることはありませんでした。コンディション的にはいま一つだったようです。自分にとってもっとも身近な山。今シーズンも何度か登って定点運用してみます。

 

 

 

 

 

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IC-705 小型モバイルバッテリー

2021年06月19日 | 移動運用装備

 

 

 USB- Type Cモバイルバッテリーの登場で山岳移動時の電源問題はほぼ解消されたといってよいと思います。IC-705を導入して以来、外部バッテリーとして約8ヵ月、回数にして20回ほどRP-PB201を組み合わせて使ってきましたが、問題な点や不安に感じることは一度もありませんでした。信頼できるバッテリーと思います。ただ自分の場合、運用時間は2時間前後のことが多く、10Wフルパワーでも半分も減らないことが多いです。重さも370gあり、容量は少なくて良いのでもっと小型軽量のものあればと思うようになりました。ネットで探したところ15V3A仕様で小型のものは意外にないのです。大容量を謳うものが多く、当然ながら重いわけです。そんな中で、コンピュケースジャパンというところのJMB-F100PDという機種が見つかり、早速購入してみました。在庫が少なくなっているようで色はピンクのみでした。

 

  付属バッテリー    JMB-F100PD     RP-PB201

 

<仕様>

容量:10000mAh
入力:Type-C  5V 3.0A / 9V 3.0A / 12V 3.0A / 15V 3.0A / 20V 2.25A
出力:USB-A  5V 2.1A
出力:USB-A  5V 3.0A / 9V 2.0A / 12V 1.5A
出力:Type-C  5V 3.0A / 9V 3.0A / 12V 3.0A / 15V 3.0A / 20V 2.25A
寸法:109×62×21.5mm
重量:200g

 

 RP-PB201と比べ充電容量半分、重さ、大きさもほぼ半分で、手に持つとそれ以上に軽量コンパクトに感じます。日本製のリチウムセルを使っているとのことですが、製造はmade in chinaです。0~100%まで1%単位で残量表示があり、電源ボタンを押すと残量が表示され、電源が入っていることがわかるようになっています。RP-PB201ではケーブルをリグにつなげば給電されますが、この機種はボタンを押して電源を入れないと給電されない仕様のようです。

 

充電中 Type-C充電器でのみ可

 

 IC-705に15Vトリガーケーブルでつないでみました。受信時0.21A、145MHzFMにて断続的に送信したところ、

 

10W 14.6V、3.17A

9W 14.7V、3.05A

8W 14.7V、2.98A

5W 14.8V、2.37A

3W 14.7V、1.89A

 

 となりました。9~10Wでは仕様を超えた電流が流れているもののダウンすることはありませんでした。10W可能です。ただ、バッテリー側の負荷を考えるとFMの場合8Wほどに抑えておいた方がよいのかもしれません。ノイズの有無については安定化電源と差し替えながら比べてみて、特に気になるものは感じられませんでした。

 

8W送信時

5W送信時

 

 モバイルバッテリーはどれも当たり外れが多く、使い始めが良くても数回でダメになることもあれば、逆に使うほどに安定してくることもあります。この機種は軽量、コンパクト、かつ10W送信も可能なので、運用時間が長くないのであれば重宝に使えそうな印象はあります。実際のところどの程度持ちこたえてくれるのか、残量表示の何%でリグの電源が切れるのか?など、何度か使ってみてまたレポートしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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大年寺山 6/13

2021年06月13日 | 里山 移動運用

 

 

 朝、気象庁のライブカメラを確認したところ、蔵王も栗駒山もガスの中。低山なら良いかとも思いましたが無理せず、いつもの大年寺山公園に出かけました。センサーの大きなタイプのコンデジ(GR3)を新調したので、その試写を兼ねてカメラ散歩。もう梅雨も近いのか、ところどころアジサイが見ごろを迎えていました。

 

向山公園からの登り口

 

 公園東側に伊達家の墓所があり、裏手の広場で時々無線運用するのですが、その手前にいつもと違う草の刈込みがあることに気づきました。なんだろうと進んでみると樹木の中に細々とした道を発見。標識らしきものはなし。この山にはいくつか獣道的な登山道があることは聞いていましたが、樹木に隠れてこれまでまったく気づきませんでした。どこに続いているのかわかりませんが、帰りはここを下ることにしてとりあえず本日の運用場所である頂上部の公園に向かうことにしました。

 

大年寺惣門からの長い階段

 

 今日は湿気が多く、泉ヶ岳もかすんでほとんど見えません。HB9CVを設置しワッチすると2mFMで岩手県盛岡市の姫神山山頂移動局のCQが聞こえてきました。たぶんハンディ機? モービルホイップをお使いとのことでしたが、安定した信号で意外な感じを受けました。向きを合わせ57で入感。たくさん呼ばれているようで、タイミングを見計らってお呼びしたところコールバックあり。59のレポートをいただきました。帰宅後、カシミールで確認してみました。距離約181km。早池峰山の西をかすめ岩手県中央の盆地に沿って大きな障害のない位置関係にあるようです。その後、移動局に応答したり、2mSSBにてCQを出したりして約1時間、山形市、尾花沢市、奥州市、遠野市など各局に交信いただきQRT。

 

 

 さて、帰りは伊達家墓所まで戻り、さきほどの樹林の中の細道を下ってみることにしました。遊歩道ではなく登山道そのもの。ところどころに倒木も。ただ、踏み跡はしっかりしており、荒れた感じではありません。

 

 

 

下山口

 

 10分ほど下ると廃屋が現れ、まもなく「ますみ幼稚園」の上部、そして286号車道に出ることができました。ここが入り口となるようです。ちょっとした里山歩きの雰囲気、悪くないです。いつも通っている大年寺山ですが、このような道があったとは知りませんでした。散歩の楽しみが一つ増えました。他にもあるのかどうか、機会をみて探索してみます。

 

 

 

 

 

 

 

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蔵王熊野岳6/6

2021年06月06日 | 奥山 移動運用

 

 

 刈田岳駐車場から40分ほどで山頂なので登山の対象としては面白みのない山です。最近デジカメを新調したこともあり早朝の御釜の写真でも撮ろうかと、約2年ぶりに登ってみました。高曇りで天候の心配はありませんでしたが、風が強く無線運用は難儀しました。

 

 

 午前6時40分登山開始。日の出の写真を目的にしたカメラマンの姿がちらほら。すでに撮影タイミングは過ぎたようで、みなさん下山途中といった感じでした。熊野岳は東西に長い尾根を持ち、山頂は山形県上山市。山頂より東寄りにある避難小屋は宮城県が管理しており、QTHも刈田郡蔵王町となります。手軽に登れるので登山者ばかりか観光客も勢いで登って来たりします。今日は賑わう山頂を避け、蔵王町側の尾根で運用することにしました。のんびり登ってほどなく避難小屋着。飯豊、朝日連峰の全景、月山、鳥海山、栗駒山とパノラマが広がっていました。

 

 

<本日の装備>

リグ IC-705(2mSSB)

アンテナ 4エレループ

バッテリー USB-Cモバイルバッテリー(15V)

 

 

 広い尾根筋で迷惑にならず、時間も十分とれそうということで久しぶりに4エレループを使ってみました。SWRをプロットしてみると以前と変わらずSSBにマッチングが取れているようで一安心。主に南西に向けてCQを出したり、聞こえている局に応答したりで4時間近く運用しました。常時風が強く、「風の音がすごいですね」とのレポート。風切音対策は一応しているのですが、了解度を下げてしまったかもしれません。7エリア各局のほか、0エリア、1エリア各局に交信いただきました。1エリア局の交信はいくつか聞こえてはきたものの、その先の信号が浮いてくることはありませんでした。北にも向けてみましたが8エリアは聞こえず。最遠方は長野県下高井郡山ノ内町移動局。約200km。風がなかなか弱まらず、昼前にQRT。

 

 

 蔵王の中で御釜周辺は観光地となって今日も賑わっていました。避難小屋周辺はさすがに登山者のみですが、それでも次々登ってきてけっこうな人出でした。やはり山は静かな方が好みです。北蔵王、二口山塊あたりの地味な山が自分には合っているようです。

 

<バッテリー>

 IC-705とワンセットで使っているRP-PB201をつなぎ15V出力、10Wフルパワーで約4時間の運用。SSBということもあり、4個ある残量表示の内2個消灯で済みました。約半分の消費とすると、なかなかの持続力といえるかと思います。TEMPもブルーゾーン止まり、ヒートシンクが熱くなることはありませんでした。SSBは省エネでいいです。

 

 

 

 

 

 

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