JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

大年寺山散策

2020年06月28日 | 里山 移動運用
 朝、時雨模様で山は無理とあきらめのんびりしていると、昼近くになって薄日が差して持ち直しそうな気配が漂ってきました。散歩はたいがい午前と決めているのですが、午後特にすることもなし、ということで昼過ぎに自宅を出て大年寺山を散策しました。

 大年寺山への入り口はいくつかあります。今日は向山公園から登ってみました。幅広の石段を上がった奥は雑木の細道となり、さらに石畳み風の散策道が続きます。1kmもない山道ですが、ちょっとした里山歩きの雰囲気があり気に入っています。コロナで長く閉されていた野草園は今月開園となったものの、まだ人出は少ないようです。


向山公園から大年寺山へ

愛宕神社方向





野草園周辺


 無線運用する場合、野草園の上、山頂部に位置する小公園もしくは東側の広い公園敷地のいづれか、ということになります。NHK、仙台放送、宮城テレビの3本のテレビ塔からの送信波により常時430MHzが抑圧を受けます。145MHzも1年ほど前から抑圧を受けるようになり、無線環境としては悪化の一途ではあります。ただ、なぜか145MHzに関してはこの2ヵ月ほど抑圧がなくなり、以前の状態に戻っています。標高100mほど、もともと見晴らしが良いわけではなく、伊達家の墓所もあり、どちらかというと鬱蒼として明るい感じではありません。数カ所、展望のきくところがありベンチなどが設置してありますが、そこは散策の楽しみな場所でもあり、無線は遠慮すべき場所ということになるわけです。ということで抑圧やら公園特有の事情があり、運用場所は限られます。幾度となく通いつめている中で、ここなら良いのでは?というポイントを見つけ、運用しています。相手局のロケ、設備次第ですが、山形、福島、岩手など県外局とも交信実績があります。いつも約40km離れているJP7IEL局にお相手いただき、アンテナの比較実験などをさせていただいております。弱々しい伝搬が好都合かつ絶妙な位置関係で、本日もロングにQSOいただきました。


山頂部公園

山頂部より




東側公園周辺







 交信後、野草園から右折、宮城テレビの放送塔方向に進み、伊達家墓所周辺の公園を回って帰路につきました。東屋あたりからは遠く太平洋が望めます。向山公園に戻る途中、散策道の分岐があり、ちょうどアジサイが見ごろとなっておりました。無線実験によし、気晴らしによし、自分にとって思いついたらすぐに出かけられるありがたい存在です。









 
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猿鼻山1216m(山形県山形市)

2020年06月21日 | 奥山 移動運用
 北蔵王縦走コースの北端一帯は地味ながら寂峰が多く、二口山塊と呼ばれています。猿鼻山もそんな静かな山の一つです。かれこれ20年以上前になりますが、山寺駅から遊仙峡経由で小東岳に登り、南面白山を経て面白山高原駅に下ったことがあります。その際、この山を通過したはずですが、どんな山頂であったのか、まったく記憶にありません。昨秋、久しぶりに南面白山に登り、隣の猿鼻山へと細々と続く登山道を眺めながら、いつかこの山の山頂をもう一度確かめてみたいとの衝動にかられました。




 6時10分、仙山線始発に乗車。7時15分、面白山高原駅着。10人ほどが下車、ほとんどは北面白山に向かっていきました。南面白山はあまり人気がないのか、今日は自分ひとりのようです。しばらく旧スキー場を登り、その最上部から登山道へ。このあたり、見事なブナの美林が広がって、気持ちのよい散策道といった雰囲気です。これほどの美林はそうないと思います。この山の一番の魅力かもしれません。美林をぬけると、あとは一気に直登するのみ。やっと平坦になったかと思うと、そこが南面白山山頂。標高1225m。8時50分着。狭い山頂。目の前に大東岳が圧倒的な存在感で迫ってきます。そしてその隣に、めざす猿鼻山も。




南面白山山頂

南面白山から望む猿鼻山


 一気に150mの高度差を鞍部まで下り、猿鼻山への急坂を登り返し。南面白山から約30分で山頂着。1216m。標識や標高を示すものはなにもありませんが、笹原の平坦地はたしかにそこが山頂であるとの雰囲気と存在感がありました。眺望も悪くありません。山形盆地を挟んで西に朝日連峰。そして北蔵王の山々とはるか先に主峰熊野岳。記憶にも残らない通過点に過ぎない山頂であったように予想していただけに、新たな発見でもしたかのようにうれしくなってしまいました。


猿鼻山山頂付近

山頂付近から大東岳

振り返ると南面白山(左)、北面白山(右)


 見晴らしのよい笹原にアンテナを設置し、さっそく無線運用。

<本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHzで運用)
アンテナ J型アンテナ






 帰りの電車時刻を考えると運用できるのは1時間30分ほど。混信をさけながら144.760、144.740にてCQを出してみました。東に大東岳が壁のように鎮座しており、仙台方向は良くないと予想しましたが、仙台および宮城各局より次々呼んでいただきました。またここより高い山が連なる南も良くないのでは?との予想に反し、福島市、相馬市、本宮市、郡山市など福島各局からも呼んでいただき、レポートも悪くありません。0エリアは柏崎市、長岡市、新潟市各局と交信。柏崎局は八石山から1Wハンディ機とのことで57-52。弱いながらも十分了解できる信号でした。距離約200km。本日の最遠方QSOでした。この他、岩手、山形各局含め19局に交信いただきQRTとしました。

 こんな誰も来ない、忘れられたような山頂でひと時、無線運用を楽しむ、自分にとってほんと贅沢な時間と言えます。そして、使い慣れたリグ、身の丈にあったアンテナ。やはり、それが一番かなと思います。しばらくぶりの奥羽山系の登山。疲れはしたものの、二口山塊の山々と無線への興味がまた湧いてきた次第です。












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泉ヶ岳(仙台市泉区)1172m

2020年06月14日 | 奥山 移動運用
 標高にかかわらずキツく感じる山とそうでない山があります。泉ヶ岳は登山口駐車場から山頂まで標高差500m。90分ほどで登れるのですが、直登のかもしかコースは登りの連続で体力のバロメータ代わりになります。しばらくぶりの登山で体がついて行かず大汗をかいてしまいました。バテ気味で到着した山頂付近からは遠く朝日連峰の全景と飯豊連峰の一部が見えていました。ここから飯豊の山々を目視できることは稀です。




朝日連峰


飯豊・北股岳あたり?


 さて、無線運用。山頂から少し西に進んだいつもの定点運用場所にアンテナを設置。帰りのバス時刻を考えると長くて2時間の運用となります。

<本日の装備>
 リグ FTM10S(145MHz 10W)
 アンテナ J型アンテナ




 先週に続き18650リチウム電池4本直列をつなぎ10W運用としました。最近16.8V充電器を新調したこともあり、あらためてこのバッテリーの持ちを確かめています。福島県川俣町の片曽山移動局と交信後、144.780、760および740で混信を避けながらCQ。数局と交信、途切れてメインコールを何度か繰り返すという感じで、宮城、山形、秋田、岩手、福島、茨城の22局に交信いただきました。南は茨城県久慈郡大子町の八溝山移動局。北は秋田県大仙市。特に遠方の交信があったわけではありませんが、あっという間の2時間でした。バッテリーの方は開始時16.1V、終了時13.8V。シャットダウンするまで使い切るつもりで長めの送信としたのですが、使い切れませんでした。16.1Vなので満充電ではなく90%程に抑えています。それでもなかなかのスタミナを実感。この電池(パナソニック製)は40回以上充放電を繰り返しています。当初購入した充電器は壊れてしまいましたが、電池の方は当分ヘタりそうもないようです。




 11時過ぎ、蔵王連峰や大東岳がみるみるガスに覆われてきました。この山頂の天気が崩れるのも時間の問題、ということで、急ぎ下山としました。



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大森山(気仙沼市)標高756m

2020年06月07日 | 里山 移動運用


 数ヵ月ぶりの登山。足慣らしを兼ね、宮城県北端、気仙沼市の大森山に登ってきました。ツツジで有名な徳仙丈山の隣に位置し、あまり目立たない静かな山です。登山口から防火帯を直登すれば20分程で登れます。これではつまらないので山頂を回り込む迂回ルートで登りました。防火帯と違い、細々と続く雑木林の登山道で、登るならこのルートがお勧めです。ツツジはほとんど散ってしまっていましたが、その分静かで誰に会うこともありませんでした。山頂からは、空気が澄んでいれば岩手山が望めるそうです。今日は確認できず、残雪の栗駒山、焼石岳が霞に浮かんでいました。








 さて、小広い山頂の隅にアンテナを設置し、しばしの無線運用。

<本日の装備>
リグ FTM-10S(145MHz)
アンテナ J型アンテナ(1/2λ)




 3月に作り、その後、何度か調整を重ねてきたJ型アンテナ。山で使うのは初めてです。144.880でCQを出したところ、岩手、宮城、福島各局にほぼ途切れなく呼んでいただきました。南は二本松市、北は盛岡市。予想外に仙台市内とも相性が良いようで、多くの局にQSOいただきました。Xを待たせての無線運用で、1時間半ほど、20局となったところでQRTとしました。アンテナの手ごたえというほどのことはありませんでしたが、そこそこ飛んでくれるようです。

 < FTM-10S >
 生産終了になるとのこと、他にない低消費電力のリグであっただけに残念な気がしています。今日はリチウム電池(18650)4本直列をつなぎ10Wで運用しました(定格消費電流2A)。開始時電圧15.6V、終了時14.0V。まだまだ余裕がありそうな感触でした。電池で運用できる貴重な10W機。しばらく修理は可能と思いますが、大事に使うことにします。




 そろりそろりという感じで山登りと無線運用を始めました。本日、交信いただきました各局さま、ありがとうございました。






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