にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

振り返れば

2010-12-31 02:31:06 | Weblog
2010年もあと一日となりました。
本当に年々時の経つ早さは加速の一途。
目まぐるしい変化に戸惑う事も多くなりました。

親の介護の問題に直面した一年でもありました。
こればかりは避けて通れない道、出来る範囲で最善をと思っています。
まずはカミさんの両親、暫くしたら私の両親も。
寂しいけれど、悲しくもあるけれど。
これからに備えなければいけませんね。

それから仕事の忙しさがどんどんエスカレートしていまして。
確かに休日の数だけ数えれば例年と変わりはないのですが。
仕事に出た日のハードさは増すばかり。
内容もですが時間も長いし、旅行もきついスケジュールが多くなったし。
昔みたいにノンビリと旅行するなんて事が出来なくなりました。
世の中の趨勢とはいえ、厳しい現実にオケも直面しています。

そんな一年もあと少し。
ジルベスターのステージで新年を迎えます。
今年はマーラーの復活でカウントダウン。
果たしてどうなるのか、年々スリリングになって行きますね。
今回はどうなるんでしょう?

それでは皆様、良いお年を!

痛みが

2010-12-30 02:52:09 | Weblog
昨日の午後です、それまでずっと頭のてっぺん付近に居座り続けていた痛みを忘れていることに気づきました。
そうです、痛みが和らいでいたのです。
夜になるとすっかり痛みがなくなりました。
今日一日も痛みとは無縁で過ごしまして、これで一件落着でしょうか。
このまま何も起こらなければ大丈夫という事ですね、きっと。

今日はオフの一日。
とっても良く休養をとらせていただきました。
つまり、何にもしない一日。
体も頭も全くスイッチが切れた状態でした。
まあ仕方がないかな、今年一年とんでもない一年でしたから。
仕事でもプライベートでも色々ありまして。
一時も気が抜けなかった一年。
良かったことも悪かった事もたくさんありました。

良かった事を一つだけあげるとすれば。
英語が上達したかな、という事。
この年になってとも思いますが。
自分でも実感できたのがこれでした。
一年を通して英語を使う機会が多かったのです。
コンマスにネイサンというアメリカ人が入ったこともそうですし。
アジアフィルに参加して隣の人とおしゃべりを。
いろいろ質問をされても、答えられている自分に驚いたり。
DOCのシンガーやブラッドさんとも普通に会話していたり。
ネイサンの奥さんとプルトを組んで仕事、指揮者の指示を英語で説明したり。
ちょっとですが世界が広がった感じがしました。
とは言え幼稚園レベルの英語力じゃないかと思うのですが。
要は声に出して自分の言葉で話す事が大事ですね。
何だか不思議な自信というのも出来ましたし。

そんな一年ももうすぐ終わりますね。
明日はジルベスターのリハーサルです。
そしてあさって、大晦日はいよいよ本番。
カウントダウンはもう始まってます。

今年もあとわずか

2010-12-27 01:04:13 | オーケストラ
昨日は雪の降りしきる盛岡で第九を地元の合唱団と演奏して来ました。
新幹線で北上、郡山付近で雪になり福島では小降りに。
仙台あたりはあまり雪が見えないのに岩手県に入る頃から大雪に。
真冬日の盛岡ではありましたが関東地方の乾燥し切った空気とはやはり違いますね。
気温は低くとも優しい空気なので外にいても大丈夫。
もっともホールは駅前なのでそんなに外を歩く事もありませんでしたが。

共演した地元の合唱団の出来が本当に見事でした。
今まで様々なアマチュアの合唱団と第九をやってきましたが、今回の盛岡の合唱団はその中でもベストとも言える見事さ。
声がきちんと出来ている事、音程がしっかり取れている事。
表現の自由さがある事。
本当に素晴らしい合唱でした。
しかも、メンバーには制服姿の小学生や中学生も入っているのです。
学生服姿の男子中学生が楽しそうに第九を歌っているんです。
小さな女の子も一生懸命に歌っていて。
それが大人たちにピッタリとはまっている。
驚きました。
みんな良い表情で歌っていました。
こちらも共演していて楽しくて。
またいつか盛岡で共演出来たらと思いました。

そして今日はオペラシティで第九の最終日。
合唱は東京オペラシンガーズに戻っての最終決戦。
流石の合唱ですね。
今回はソロも含めて声が素晴らしい第九でした。

で、今年の分のお仕事はこれでおしまい。
明日からは来年早々のNHKニューイヤーオペラのリハーサルになります。
2日間のリハーサルの後はいよいよジルベスターコンサートが待ち受けております。
この仕事がある事に依って東フィルには仕事納めと仕事始めの境目が無くなっていますので。
今年の仕事とも来年の仕事とも言える不思議なコンサートなのですが。
とにかくマーラーの復活が今年最後の曲となる事だけは確か。
本当に今年もあとちょっとですね。

さて頭の事ですが。
強打した脳天付近、まだ痛みが残ってはおります。
しかしその他の症状は全く出て入りませんので暫くはこのまま痛みに耐えつつ様子を見てみようと思っています。
皆様からの暖かいお言葉やアドバイスを多数いただきまして本当にありがたく思っています。
今日は演奏中、頭を振ってみても痛みが酷くなる事もありませんでした。
このまま仕事を続けられそうです。
ご心配をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

天誅?

2010-12-24 00:26:37 | Weblog
第九も2回戦・3回戦と順調に試合を消化しております。
サントリーホールとオーチャードホールという戦場でそれぞれの戦いを終えました。
戦場が変わればおのずと戦術も違ってきます。
その戦場に合わせた音色、ダイナミック、アンサンブルと細かく設定をしていきます。
今回の総大将であるエッティンガー提督はそういう戦術変更にこだわりを見せています。
ゲネプロの時間をいっぱいに使い演習を繰り返します。
時にオケだけに演奏させて自分は客席に降りて響きの具合を確かめる。
しかしさすがの提督も今日の主戦場であるオーチャードは苦戦を強いられたもよう。
響きの特殊性に首を傾げる事もしばしば見受けられました。
でも、ここは本当に難しい。
ずっとここで演奏してきても未だに「これだ!」と言う戦術には出会いません。
今度改装されるらしいのでそれに期待を掛ける事としましょう。

今日は一発脳天に強烈な衝撃をくらいました。
車のリアハッチが勢い良く閉められようとしたまさにその時その場所に、運悪く私が立っていたのです。
けっこうな重量のハッチの重みと重力とが重なったモーメントをまともに脳天に受けました。
午前中の事です。
本番が果たして出来るかどうか。
心配もしましたが何とか演奏してきました。
もっとも頭部への衝撃を減らすため、体を揺らさず頭を振ることもせず。
真っ直ぐな姿勢を保ったままでやりましたが。

幸いなことに気分が悪くなったりはしませんでしたので単なる打撲で済んだようです。
でもまだ痛みますが。

まずは一回戦

2010-12-21 00:19:47 | オーケストラ
昨日は所沢ミューズで今年の第九の一回目の本番でした。
プログラムは第九のみ。
東京での3公演は前にモーツァルトが演奏されますが所沢と盛岡は第九のみ。
なので短い時間の公演ではあるのですが、かといって相手はベートーベンですから中身はたっぷり。
決して侮ってはいけない曲なのです。

年末の恒例となっている第九。
他のオケでは二桁の公演を行う所もあるようですね。
私の記録としては12月に13回というのがありますが。
その年は東フィルとしては異例中の異例。
普段は片手で足りる回数なんです。

しかしさすがに10回を越えるともう何が何だかという状態にもなってきます。
侮ってはいけないはずなのに、今日はこの辺で。
なんて事にもなりかねない。
危険な事この上ありません。
きちんと心を込めて演奏できる回数が良いですね。

エッティンガーさんの第九、チョンさんとは全く違いますがダイナミックであるところは同じ。
表現の幅が広いのです。
ただその幅の方向性は全然違う。
今流行りのピリオド奏法とは真逆という点では一緒。
でも向いている方向が違うので出てくる音楽は全く違います。
先日も書きましたが好き嫌いがはっきり分かれると思うのです。
明日はサントリーホールでの本番。
ホールの個性も違いますからどんな音楽が飛び出すか。
こうご期待!

いよいよ第九

2010-12-19 01:35:28 | オーケストラ
学校コンサートも終わり、いよいよ第九に突入です。
昨日からリハーサルに入りました。
指揮は常任指揮者ダン・エッティンガー。
全部で五回の本番があります。

まず明日は所沢市のミューズで一回目の本番。
今日のリハーサルもミューズで行われました。
非常に開放的なステージです。
全く狭さを感じさせないホール。
気持ちが良いですね、実に。
ただその分楽屋は狭いですけど。
両方広いともっと使いやすいのですが。
その代わり舞台裏には広いとラウンジがあってここの居心地が最高です。

ここの他にサントリーホール、オーチャードホール、オペラシティと東京で三カ所。
盛岡市でも一回やりますがここだけ合唱団が地元の皆さん。
その他は全て東京オペラシンガーズという最強軍団が歌います。

今日のリハーサルでもオペラシンガーズはその最強ぶりをいかん無く発揮。
声も立派ですが音楽性もテクニックも備わっていますので、マエストロのどんな要求にも即座に対応。
こちらも安心して聞いていられます。

さてエッティンガーさんの第九。
ずいぶんと思い切った表現をする場面も。
良いのかなあ?と思う事もしばしばですが。
これがこのマエストロの真骨頂ですからね。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが面白い音楽を作る事は確かです。
でも流石に声の扱いは見事ですね。
ソリストや合唱に要求する事の的確さ。
アドバイスの見事さ。
やっぱりオペラの人かな?

で、明日は所沢でマチネ。
今日の行き帰りも道が大渋滞。
特に帰りは凄い事になってまして。
果たして明日はどうなる事やら。

寒くても

2010-12-17 00:31:30 | オーケストラ
昨日と一昨日は学校コンサート。
火曜日は下田市立稲生沢(いのうざわ)中学校の体育館での本番。
ここに4校の生徒が集まりました。
稲生沢小学校に稲生沢中学校、稲梓(いなずさ)小学校に稲梓中学校の4校の生徒さんたちです。
下田はさすがに暖かい、その上にこの日は12月とは思えない暖かさ。
12月の体育館とは思えない、快適な温度。
気分よく本番をやらせてもらいました。

そして昨日は地元横浜は小田(こだ)小学校で。
前日とはちがい大きな小学校の大きな体育館、それが生徒でいっぱい。
体育館が大きくて温度が上がらず寒さは身にしみましたが。
でも最後の曲、「天国と地獄」で生徒さんも踊り出し。
我々も負けずに踊り出し。
体育館は大盛り上がり。
本当に楽しい演奏会となりました。

今回の指揮者は円光寺さん。
9月の後半も担当されていたのですが。
司会としても本当にお上手で。
盛り上げ方が素晴らしいのです。
最後の盛り上がりも円光寺さんあればこそ。
来月にも円光寺さんで学校コンサートがあります。
神奈川県1校と愛知県4カ所。
今度はどんな盛り上がり方になるのか?

今日も掛け流し

2010-12-14 01:11:55 | Weblog
今日は熱川温泉に来ています。
連日の温泉三昧で失礼しております。

昨日は南アルプス市の桃源文化会館での本番でした。
立派なパイプオルガンも設置された美しいホールでの本番でしたが。
個人的な感想を言えば、可もなく不可も無くという感じでしょうか。
もう一つ、いや、もっと踏み込んだ表現と言った物が欲しかったな。
指定のテンポで、指定のダイナミックで、指定の・・・。
ではねえ。

指揮者はまだまだ若いのでこれからですけど。
もっと何か期待させてくれる物を見せてくれるといいのですが。

で、明日は伊豆の下田で学校コンサートです。
また体育館にお邪魔して子供達と時間を過ごすのです。
今日はそのリハーサルを初台でやってから移動して来ました。
宿は海のすぐ近く。
前を川も流れ、その急流の音と波の音が混ざりダイナミックな音の世界が。
その音を聞きながらの露天風呂は格別ですね。
連日の命の洗濯です。
旅をするなら楽しまないと。

掛け流し

2010-12-12 01:04:39 | Weblog
明日は山梨県の南アルプス市での演奏会。
以前は白根町だったかな、それとも白根市だったか。
そこにある桃源文化会館でのコンサートです。
山梨県は色々な市町村が合併をして大きな市がいくつも誕生してますね。
南アルプス市もあれば甲州市に笛吹市、北杜市も。

今日は明日の演奏会に備えて練習後、笛吹市まで移動して来ました。
とは言ってもここは石和の町。
石和温泉の一角にある小さなビジネスホテルです。
ここには大浴場も露天風呂もありません。
各部屋に大きな浴室があるのです。
その蛇口をひねれば温泉が噴き出す仕組み。
浴槽にいっぱい温泉を溜めて、ザブンと肩まで浸かればお風呂の形は問題じゃありません。
蛇口から温泉を出し続ければ立派な源泉掛け流し。
何だかこれはこれで贅沢にも思えます。

身体の芯までポカポカに温まりました。
幸せです。

明日の演奏会では滅多にやらないコープランドのクラリネット協奏曲をやります。
ソロと弦楽器とハープとピアノという小さな編成。
一楽章は限りなく優しく美しく。
カデンツァの後の二楽章はクールで激しく。
しかしこの二楽章が難しい。
コープランド特有の音の跳躍、オクターブの連続。
大変です。
果たして明日の本番は?

夢ははかなく

2010-12-11 01:10:59 | オーケストラ
ディズニー・オン・クラシック、サントリーホール公演が終わりました。
楽しかった!
もうこの一言に尽きます。

ツアーメンバーはここまで既に30回もの本番をこなしてきていました。
ですからもうトップギアーに入ったまま突っ走っている状態。
そこへ横から飛びついて同じ早さでいきなり走らなくてはならないのがサントリーホールだけの我々。
それだけに体力的にも知力もつらいものがありますが、リハーサル中や本番の最中はもうそんな事を考えている余裕も無く。
目の前に現れる音と通り過ぎる一瞬を捕まえる事に専念。
でもメチャクチャに楽しいのです。
年に一回の特別な夜を十分に楽しみ尽くしました。

しかし、それだけに疲れ方も半端ではなかった。
家に帰り着いてソファーに座り込み。
そのまま一時間眠りました。

でも、やっぱり最高の夜。
まだ魔法がとけていないかも。

いよいよ

2010-12-09 00:38:24 | オーケストラ
今日はオーチャードホール地下のリハーサル室でDOCサントリーホール公演のリハーサル。
先週もリハーサルは行われましたが今日はシンガーも加わっていよいよ本番さながらのリハーサル。
色々な仕掛けも用意されていますが準備は整いました。

去年はツアーの一部でしかありませんでしたが、今年はこれが最初で最後のDOC。
ツアーの皆さんは既に30公演をこなしてきてます、出来上がり切っております。
そこへ単発で加わるのですから大変なエネルギーを要します。
でも面白いですけどね。

年々サントリーホール公演のリハーサルの出来上がり方のスピードが早くなっているように感じられます。
昔は2回の練習をびっちりやって何とか本番に間に合うという感じでしたが。
今年など始めからすすっと進んでしまう。
ツアー経験者が多く参加しているという事もあるでしょう。
どうやれば良いかを知っているメンバーで固まって来たんですね。
特に1stバイオリンなどは新たに加わったメンバーはツアー経験者ばかり。
いつもの顔がずらっと並んでいますので、思わず笑ってしまいます。

明日はいよいよ本番。
ここ一回に全てをかけて!

そして

2010-12-08 00:31:49 | Weblog
日曜日はオーチャード定期。
エリシュカさんの指揮でチェコの音楽を気持ちよく演奏して来ました。

まずはスークの「お伽話」が良かった。
この曲の練習に一番時間を掛けました、マエストロのこだわりにはちょっと参りましたが。
でもそれだけ思い入れも強いのでしょう。
ドラマチックでもあり美しくもあり。
初めて演奏したのですが、これ一回だけでというのはもったいない。
もっと演奏されるべき曲かもしれませんね。
ワーグナーやマーラーの影響が見て取れますが、でも響きの具合が豊かで美しい。
いつかまたこの曲をと思いました。

そして新世界。
通常演奏されるテンポより、ほんのちょっと遅いのです。
その分だけ曲の骨格がしっかり見えてより立派な大交響曲になっていました。
この曲本来の素晴らしさをきちんと真っ正面から描いていました。
こう演奏すると本当に凄い曲だという事が良く分かります。


昨日は初台で宴会。
先月の定期、チョンさんとのブルックナーを最後に定年退職された木村さんを囲んで1stViolinがほぼ全員集まったのです。
ちょっと狭い部屋でした、そこに20人以上がギュッと密集して大宴会。
楽しくもありちょっと寂しくもあり。

そして今日はお休み。
耳鼻科へ行き、それから横浜のHMVへ。
ここは来月の10日で閉店してしまうのです。
渋谷店に続きいつも利用していたショップが無くなります。
これもまた大いに悲しい事です。
いくらダウンロードで音楽が買えるとは言ってもやはりあれこれ店内を歩き回って。
あれやこれや掘り出し物を探すのはやはり楽しいものですから。

で、今日はお別れのご挨拶としてThe Beatlesの新リマスター版を買いました。
CDを買ったのではなくUSBの全集です。本当に小さなUSBメモリーに全部のアルバムが入っているのです。
しかもリマスターのマスター音源そのままの24bitのファイルとして。
再生はパソコンを通して。
これがまた素晴らしい音なんです。
イヤーフォンを使ってですが涙物の音。
この音源を素晴らしいオーディオセットで空気を震わせながら聞きたいものです。
昔聞いていたステレオの音が懐かしくなりました。
全身で音を感じていたあの頃が懐かしい。

ボヘミアから

2010-12-05 00:18:39 | クラシック
明日はオーチャード定期の本番です。
今回の指揮者はラドミル・エリシュカさん。
チェコの誇る大ベテラン。
数年前にも東フィルを振ってくださいました。
初めての日本のオケがその時の東フィルです。
私も2回目のお手合わせとなります。

練習は3日間にわたって時間を使い切るほどにみっちりとやりました。
マエストロ、時間を忘れて没頭します。
現代的な指揮者は練習時間をきっちりと計算してすべての曲をもれなく時間通りに練習するのですが。
マエストロはそんな事は全く考えず。
今目の前にまる音楽を仕上げていきます。
何度も何度も納得するまで。

そんなマエストロが一番時間をかけて練習したのがヨセフ・スーク作曲「おとぎ話」という曲。
チェコ出身のバイオリニストとして高名なヨセフ・スークさんの同名の祖父にあたるスークさんの作品です。
今回の練習時間の半分以上をこの曲に割きました。
ワーグナーやマーラーの影響を受けた音がします。
でもそこで語られるのは本当におとぎ話の世界。
美しい曲なんです。
何かこの曲に対してはマエストロ自身、強い思い入れがあるようで念には念を入れ尽くして練習しました。
明日の本番ではマエストロの思い入れに負けないエネルギーを持って演奏したいものだと思ってます。

明日の本番では私はハンガリー出身の女性とプルトを組みます。
コンマスのネイサン・ギエムさんの奥さん、ベアトリクスさんがエキストラとして演奏するんです。
日本語が不自由なベアトリクスさんの為に英語で色々と指揮者やコンマスの指示を伝えるのですが。
エリシュカさんはチェコ語しか話しません。
それを通訳さんが日本語に直して、それを私が英語にする。
きっとマエストロの言っている事の半分も伝わっていないと思いますね。
Lost in translationとはまさにこの事?
すいませんベアトリクスさん、もっとしっかり英語を勉強しとくんだった。

落選ですね

2010-12-03 01:13:07 | Weblog
ワールドカップの開催地を決める投票が行われました。
2018年がロシア、2022年はカタールとどちらも初開催の国が選ばれましたね。
日本も頑張ってアピールしてたようですが、オリンピックの時同様に国挙げてのサポートが弱かったようにも感じられます。

今年の南アフリカ大会で、日本国内はもの凄い盛り上がりをみせましたが。
それでも国全体で招致を盛り上げようという雰囲気にはなかなかなれませんでしたね。
なんだか国全体、国民みんな、疲れているようにも感じられます。
未来を見据えてこのイベントを招致して成功させようという人は出てきますが。
どうもみんな人任せ、やりたい人がやれば、なんて空気が流れているようにも。

確かに自分の事で、家族のことで精一杯という。
私もそうではありますが。
でももう一度、国全体で何か一つのプロジェクトを成し遂げるなんて事が出来たら良いなと思うのです。
オリンピックもワールドカップも手の中からするりと抜け落ちてしまいましたが。
そういったスポーツイベントだけでなく、はやぶさの例もあります。
科学技術の分野で夢を見る事も良いのでは。


さてチョンさんとのコンサートも終わってしまい。
目標が一つ、確かに無くなってしまったのではありますが。
東フィルは今現在も前に進んでおります。
新国ではトリスタンも始まりました。
定期もリハーサルが始まっています。
もちろん今年もDOCサントリー公演もありますし。
年末年始、ジルベスターにNHKニューイヤーオペラや東フィルニューイヤーと大忙し。
忘れていけない第九公演も、それから文化庁の学校公演もあるのです。
これらが一度に12月にあるわけですから。
その忙しさたるや。


あ、それからあと3時間を切りましたが。
NASAが何やら発表をしますね。
地球外生命に関する事だとか。
宇宙人がどうのという話ではないとは思いますが。
楽しみですね。