にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

聴く

2009-02-27 02:31:26 | オーケストラ
定期の練習も今日が最終日、いよいよ明日はサントリーホールでの本番となります。
今日の練習、まず最初は室内楽版を聴きました。
もちろん明日の本番で演奏する4人が演奏して、それを我々オケ全員で聴くのです。
何と贅沢な時間だった事か。
ひざと肘がぶつかるような至近距離で4人が演奏、それを我々が取り囲んでいました。

どうしてもイメージがぶれてしまうオケ版の方の目安としての演奏だったのです。
マエストロの目指す演奏はだいたいこんな感じというイメージを共有出来た事は大きいですね。
短い休憩をはさんで始まったオケの練習、4楽章からはじまりましたが直前までの4人の気迫をそのまま受け継いで少し暴走気味に演奏が始まったほど。
この難しい曲を理解する上で、とても助けになった演奏でした。

さてもう一曲はバイオリンとチェロのための二重協奏曲。
2005年のアジアツアー以来の演奏になります。
こちらはまぎれも無くブラームス、どの音を見てもブラームス。
迷う必要も悩む必要もありません、これぞブラームスの音符。
ソロの二人がもの凄いパワーでこの曲を征服して行きます。
マエストロも思いっきりオケを鼓舞、こちらもそれに応えていささかやり過ぎではないかと思える程に熱を帯びた演奏となりました。
今までに無い程に粘ります。
感情の迸り、激情の発露、もう凄いです。
皆さんのパワーに負けないようこちらも頑張らなきゃ、と思いつつ体が勝手にがんがんと突っ込んでいきます。
本番でオーバーヒートしないよう気を付けなきゃと思った程です。
面白い本番になりそう。
ヴェルディのレクイエムの時とは違った意味で凄い事になりそうな予感。

今回は力技!

ブラームスのようで

2009-02-25 23:19:12 | オーケストラ
今回のサントリー定期ではブラームスのピアノ4重奏曲第1番を取り上げます。
オリジナルの室内楽版とシェーンベルク編曲のオーケストラ版、同じ曲をやるわけです。
オリジナル版は何を言うまでもなくブラームスの書いた音符を演奏しますから演奏者側には迷いといった感情はありません。
しかし編曲されたオケ版ともなるとアレっという所がたくさん出てくる訳です。
臨時記号が抜けているなだという出版上のミスもあったり、でも無理矢理に様々な楽器に音を割り振っている部分もあったりでどうしても響きがブラームス本来の音と違ってきてしまう。

メロディや和声を聞けば紛れもなくブラームスの音楽なのですが、時折現代的な音が聞こえてきたり和声のバランスが崩れて聞こえる箇所もある。
その度にマエストロは考え込んでしまう、これでいいのだろうか?
オリジナルの室内楽版の楽譜を取り出して修正してみたり、自分のアイディアで少しオーケストレーションを厚くしてみたり。

曲の中ではシェーンベルク自身の考えで表情記号やアクセントなどが加えられていたりもして。
でもその通りに演奏すると大分イメージに違和感が出てしまったり。
難しいものですね、シェーンベルクの作品として捉えればその通りの演奏で良いとは思うのですが。
でもやはりブラームスはブラームスなわけで、その加減が難しい。

しかしこの曲を演奏して感じるのです、オーケストラのレパートリーにまた一つブラームスの曲が加わった嬉しさを。


早起き!

2009-02-24 02:04:36 | Weblog
我が家のアイドル「のの」です。
もともと夜行性ですから昼間はひたすらグッスリと夢の中。
夜になれば目も覚めて元気いっぱいに走り回っていたのです。

ところがこの頃はすっかり夜寝坊に、目覚めるのが夜ですから夜寝坊ですよね。
目覚める時刻がどんどん遅くなり近頃では日付が変わらないと活動を始めないのです。
その代わりに眠りにつく時刻がどんどん遅くなり今朝などは8時頃まで元気に走り回っていたらしい。
これではどんどん目覚める時刻が遅くなるばかり。
どうしたものか。

そんなわけで世話をしたり遊んだりという時間がどんどん深夜にずれ込んでます。
あまり長時間付き合ってもいられないので途中で切り上げて来るのですが、日によっては何だか切ない目をして見送るんですよねえ。
心を鬼にしつつ部屋を出るのです。
でも一晩中遊んでやるわけには行きませんからね。
仕方がありませんよね。

さて明日からはサントリー定期の練習が始まります。
シェーンベルク編曲のブラームスのピアノ4重奏曲がなかなかの曲者ですね。
ピアノのパートを各楽器に割り振っています、これが難しい原因かもしれないですね。

打ち止めに

2009-02-23 01:08:21 | オーケストラ
オーチャード定期の本番。
3日前のオペラシティに続き何かが起きました。
ここまで出来た事を素直に喜びたいと思います。

これまでこの曲を何回も演奏してきました。
中にはダニエル・オーレンにファビオ・ルイージと言った注目の指揮者とも演奏してきたのです。

でもソロも合唱も粒が揃い、そして指揮者がチョン・ミョンフンというカリスマ。
このレクイエムのようなドラマティックな音楽を振らせたら誰も敵わない無敵の指揮者。
こんな組み合わせも今まで無かったし、それぞれがその持てる力を全部出し切っての演奏なんて経験はありません。
おそらくこれ以上の演奏はもう出来ないかもしれない。
そう考えると今日のコンサートでこのレクイエムは私自身では打ち止めとしたいもの。
私も今回の演奏をこのままあの世まで持っていきたいと心から思います。

実をいうと昨日はお通夜に行ってきたのです。
父親の叔母のお通夜でした。
私の両親の仲人をやっていただいたのがこの叔母夫婦。
そしてこの叔母の長男の仲人をしたのが私の両親。
こんな深い繋がりから私もとても可愛がってもらったのです。
20年以上も病気と闘い続けてきた大叔母でしたが一昨日になって天に召されました。
葬儀は今日でしたが私は定期の本番。
でも今日はレクイエムを演奏出来ました。
大叔母への供養のつもりで一人感慨を持ちながらの演奏となりました。
何か不思議な巡り合わせにも思えます。
曹洞宗とカトリック、だいぶ違いますがきっと大叔母も喜んでくれたのではないかと思っています。

変化

2009-02-21 02:02:20 | オーケストラ
昨日の定期演奏会のゲネプロ開始1時間前のステージの写真です。
これまで何回もオペラシティのコンサートホールに足を運ばれた方なら「アッ!」と気づかれたかもしれませんが。

会場に着きステージに出てみればいつものステージと雰囲気が違うのです。
目に飛び込んで来る色彩がいつもより暗い、アレレと思って周りを見回して納得。

椅子が違うのです、黒いのです。

それまでは座面と背もたれがグリーンの椅子だったのが今回から全部真っ黒の椅子になりました。
日曜日の午後のコンサートの時はグリーンの椅子、それがこの本番までの3日の間に新しい椅子にチェンジです。

譜面台や楽譜カバーも黒いのでこれまでは椅子のグリーンが映えていましたが昨日は真っ黒。
落ち着いた感じには見えていたかもしれませんね。

さてこの写真はゲネプロ開始の1時間前に撮ったもの。
しかしこの後このステージに並べられた椅子にまた変化が。

実はセッティングが変わるのです。
この時点では当初の予定通りソリストはオケと合唱の間に座るよう椅子が並べられていたのです。
しかしこの後マエストロからソリストを指揮台の横に来てもらうようセッティングを変えてくれとの指示がありました。
ステージマネージャーさん達がこの後大慌てでセンッティングを変更してゲネプロが始まったのです。
やはりこの曲は指揮者の横にソリストが立つのが正解だと思います。
緊密なコミュニケーションが必要とされるこの曲、近くに居た方がお互いにやり易いようです。


さてこのブログや東フィル公式ブログで大太鼓の革がやぶけた事が話題になってます。
様々な演奏会中のアクシデントが話題にもなりましたが、何もアクシデントはオケだけに起こる訳ではありません。
数年に一度ですがお客様のアクシデントというのがあるのです。
昨日も演奏開始間もなく一人のお客様が倒れるという事件がおこりました。
2回の右側バルコニーの最前列に座っていらっしゃった女性が突然倒れたのです。
我々からよく見える場所での出来事でしたので演奏しながらハラハラとしつつ事の推移を見守っておりました。
倒れた拍子に頭を強打されてしばらく動けなかったのですが、しばらくして両脇を抱えられながらもご自分で歩かれて退出されたのを見て少しホっとしたのですが。
お連れの方が1部の終了直前に荷物をまとめて退出なさいました。
おそらく救急車でどこかの病院に搬送されたと推測していたのです。
はたしてあのお客様がどうなったのか、心配な所です。


昨日の本番、大太鼓が2個置かれていました。
もちろん一つはもしもの場合に備えての予備楽器。
幸いな事に予備の楽器を使う事もなく本番が終わりましたが、まだ1回ありますね。
今度こそ!

時に刻む

2009-02-20 02:07:38 | オーケストラ
我々はその思いを音に託す。
その音は時間の流れに刻み込まれ、時の単位一つ一つの飛び交う姿も見えるようにも思える。
時はゆっくりと空間に満ちて行き、空気の粒子一粒一粒にその刻まれた思いを浸透させて行く。
ホールという空間を満たした空気の粒子はその濃度を上げて行き、濃密な空気と時間とでホールははち切れんばかり。
その場に存在する物、存在する生きる者、全てに我々の思いが届き、聞くものから溢れて来る思いも全てに浸透してこの空間は更に濃密な「気」で満たされる。

演奏しながら時間が流れる様が実感できる、そんな演奏会が今まであっただろうか。
今日のオペラシティのホールにはそんな密度の濃い空気がありました。
言葉にすればするだけ、あの時、あの瞬間に感じていた「気」の記憶が薄れてしまうような、これ以上口にするのが惜しい自分だけの大事な思い出。

予感はありました、確かに。
でもここまで行けるとは正直予想もしていなかった。
ゲネプロでマエストロは何時に無く入念なリハーサルをやりました。
最後の最後もで仕上げを怠らない、入魂の作品を作る彫刻家のように。

もう一回この曲をこのメンバーで演奏します。
ホールは代わって音も変わります。
でも今日のような濃密な空間をぜひ再現させたいものです。

予感

2009-02-18 23:01:23 | オーケストラ
今日で3日間の練習が終わりました。
昨日からソロと合唱が加わって曲の形がはっきりと見えてきたのです。
今回はソロが最強メンバー、4人が4人とも素晴らしい声と音楽性の持ち主。
高音から低音までむらなく柔らかく、それでいてきちんと輪郭の見える声。
これだけ揃った声も珍しいと思います。

オペラシンガーズは何時もながらのパワーとテクニック。
手加減しなくていい合唱なんてそうそうあるものでは。
気持ちよく楽器を鳴らしながらやってます。
でもマエストロはそこに柔らかさと浮遊感、また底知れぬ恐怖の表現を加えていきます。
言葉の意味と表現とが密接に結びついてとんでも無い効果を出すのです。

そしてマエストロ、8年前にやったこの曲とまったく違うアプローチで攻めてきます。
8年前はアジアフィルという、言わば特別編成のオケ。
細かい事は言わず気持ちを一つにする事に主眼を置いていたんですね。
でもそれでも凄い演奏になる。
しかし今回は何を要求しても何とかなるメンバーばかり。
イマジネーションがどんどん拡大していくのが解ります。
イタリアの巨大な寺院の天井に書かれたミケラジェロの宗教画を見ているようです。
ある意味でオペラよりもオペラらしいこの曲を、声と音でさらに巨大にしていきます。
明日の本番はいったい何処まで行けるのだろうか。
予想など何の意味もありません、でも凄い夜になりそうな予感は確かにあります。

怒りの日!

2009-02-16 23:55:58 | オーケストラ
ヴェルディのレクイエムに何度も登場する「怒りの日」の強烈な音楽。
近頃はテレビのコマーシャルでもよく使われて毎日のように耳にする事ができます。

マエストロも全身全霊をかけて棒を振り下ろし、オケもこれ以上ない深さと強さで鳴らし切る!
フォルテッシモでガンガンと迫るオーケストラをたった一人で相手にする大太鼓。
今回その大太鼓を担当するのはとっても華奢な女性、通称「ザルミ」ちゃん。
大太鼓にすっぽりと隠れてしまう小柄な体をフルに使ってドカンと鳴らしていたのです。
そして何回目かの怒りの日、ついにその瞬間がやってきました。
「ドカン・ドカン・ペスッ!」という音が!
大太鼓に張られた革が見事まっ二つに裂けたのです。
これにはオケもマエストロも大笑い、大太鼓の横に顔を手で隠す「ザルミ」嬢の姿が。

写真はもちろんその大太鼓の革。
練習が終われば楽員一同写真を撮りまくりです。
滅多に見られるものではありませんから。

でもこの革一枚、噂によれば8万円くらいするとか。
高い一撃ですね。

Show must go on!

2009-02-15 22:51:37 | Weblog
昨日は文京シビックで響きの森コンサート、今日はオペラシティで午後のコンサート。
2日にわたりエリック・カンゼルさんとのアメリカン・ミュージックのゴージャスなコンサートをご機嫌に。

コンサート前半の呼び物は椎名豊トリオとのラプソディ・イン・ブルー。
普通ならピアノソロとオケですが今回はジャズトリオとオケのコラボ。
特に今日は司会の朝岡さんがお客さんをチア・アップ、ピアノソロに盛大な拍手が巻き起こり乗りに乗った椎名さんが大熱演。
見事なのはベースとドラムの二人がピアノのアドリブにビシっと合わせるその瞬間のスリリングな場面。
どんな事になってもビシッと入りビシっと止まる。
あうんの呼吸ですね、これぞジャズの醍醐味!
山下洋輔さんともこの曲をやりますが、山下さんが一人でドカンドカンと繰り出す技の数々をこちらは指をくわえて見るだけ。
オケの部分はきちんと楽譜に書かれていて遊べないのがつまらないのです。
でも今回は細かいけれどオケのほうもいじってある、何だかトリオと同じテンションでスリリングに出来てちょっとうれしかったりもしました。

後半が昨日と今日とで違うプログラム。
昨日は徹底してガーシュインとバーンスタイン、今日はスクリーン・ミュージックとバーンスタイン。
ムーン・リバーやタイタニックなどを肩の力を抜いて演奏するとこれがまた楽しい。
昨日は個人的にはポギーとベスのハイライトが楽しかった。
4曲のみしか出来なかったのが残念と言えば残念。
もっと長いアレンジなのですが最後の4曲だけだったのです。

ポギーとベス、随分と前になりますがオーチャードホールで何回もやりました。
面白いオペラです、文句なしに楽しい。
素晴らしいナンバーが沢山あります。
有名な「サマー・タイム」の他にも漁師たちの歌、博打の場面、私のポギー、今日もやったニューヨーク行きの船が出る、短いけれど印象的なイチゴ売りの歌などなど。
できればまたやってみたいオペラの一つですね。
でも公演を実現するのは日本ではなかなか難しそうです。
でもあの魅力に一度はまってしまうと絶対に忘れられないなあ。

さて徹底的に陽気なアメリカンだったカンゼルさんに代わり、明日からはチョンさんとの定期の練習に入ります。
ヴェルディのレクイエム、この曲も大好きなんですよねえ。
チョンさんとこのレクイエムをやるのは8年ぶり、期待してます。

変わりゆく街

2009-02-13 01:33:21 | Weblog
今日は練習が終わってから久しぶりに秋葉原へ。
AKGのヘッドフォンのイヤーパッドが壊れてしまいしばらく使っていなかったのですが、以前同じように壊れた時にイヤーパッドを注文したお店に行って注文しようと思ったのです。

駅を出てみればしばらく来ない間に随分と風景が変わっています。
去年のあの事件のせいなのか、それともばたばたと倒産しているお店が多いからなのか。
シャッターの閉まったビルや店が随分とあるではないですか。
夕暮れ時に訪れた事もあるのか、街全体がちょっと暗い感じに見えました。

さて今日向かったのはダイナミック・オーディオというお店。
本格的なオーディオ機材を揃えるのならここでしょう、というお店。
「タモリ倶楽部」のオーディオ特集の時にはこのお店の各フロアの音を聞き倒していました。
そんなビルの1階がヘッドフォンの売り場。
安いものから超高級ヘッドフォンまでズラリと揃えてあって壮観。
また各社のアクセサリーも豊富、イヤーパッドやイヤーピースも沢山置いてあるのです。

前回は取り寄せとなったAKGのK28NC用のイヤーパッド、今日行ってみればちゃんと置いてあるではありませんか。
流石ですね、行って見るもんですね。
感心しながら早速購入です。

実を言えばこのイヤーパッド、家のどこかに前回買った時の片割れがあるはずなのです。
左右一対で売っているこのパッド、前回も壊れたのは片側だけ。
そして今回も片側だけ、だから本来ならこの前買った一対でちょうど良かったはずなのですけど。
一体何処にいったのか、「母さん、ぼくのあのイヤーパッドどうなったのでしょうね」「碓井から霧積へ・・」
まあ冗談はともかく家の中がもう少し奇麗で有象無象が無かったなら余計な出費は無かったのにな。

北の風景

2009-02-12 01:46:37 | Weblog
今日の午後はのんびりとテレビを見ていました。
NHKのBSでは一日かけて北海道からの生中継。
旭山動物園からペンギンの散歩の様子も生中継されていて可愛い姿を見る事が出来ました。
でもやはりその場で実際に見てみたいもの、テレビは便利ではあるけれど旭川の冷たい空気や雪の感覚は伝わって来ないですから。
何時かは行かなくてはと心に決めました。

また釧路湿原からはタンチョウの給餌の様子も生で。
こちらは真っ白な湿原の上に白と黒のタンチョウが群れてまさに水墨画のような美しさ。
こちらもぜひこの目で直に見たいものです。
でも寒さも半端では無さそうでした。

夕方になってニュースで知りましたが釧路川にラッコが現れたそうでこちらも映像で。
幣舞橋のたもとに浮かんで貝を食べている姿が可愛いかった。

沖縄の冬も良い物ですが北海道の冬はこれ以上ないくらいに冬らしくて素晴らしいですね。
そう言えば最後に北海道に行ったのはちょうど4年前。
ディズニーのツアーで札幌に、少し足を伸ばして小樽にも。
もの凄い吹雪と大雪で札幌も小樽も雪の中。
でもそれだからこそ建物に入った時の暖房の暖かさが一層体に心地よくて。
北海道の冬の良さを再認識させられました。

今日までの3日間はお休みでした。
明日からは午後のコンサートと文京シビックでのコンサートの練習が始まります。
指揮はエリック・カンゼルさん。
アメリカのポップスコンサートなどで有名な指揮者です。
今回はガーシュインをメインにバーンスタインや映画音楽など沢山の曲をやります。
2回のコンサートですが微妙にプログラムが違うので本当に沢山の曲数。
音符の数が多すぎて頭がパンクしそうではありますが、本番は楽しみつつ演奏できたらと思ってますが果たして?
パリのアメリカ人って難しいのです、これが!

勤務先

2009-02-11 03:14:32 | Weblog
今日の昼間の事、ちょっとした書類を作成していて勤務先の住所を書く欄がありました。
一般の会社勤めの方ならば自分の勤務している会社の所在地、もしくは事業所の住所などすらすらと書けるのでしょうか。
どうも我々オーケストラという職種、一カ所に落ち着いて仕事をしない事もあって勤務先の住所って覚えていないのです。
一応事務所の所在地が勤務先となるのでそこの住所を書きましたが、我々はオペラシティに行っても仕事場と言えば地下の練習場か三階のホール。
勤務先である住所で仕事をしているのは事務職員だけ、現場の音楽家はそこには居ないわけで。
もう少し突っ込んで言えば、我々のようなオーケストラって果たしてそこで勤務していると言えるのか?
何だか分からなくなって混乱をしてしまいました。

昨日の事になりますが横浜駅の周辺のCDショップを何軒か回ってCDを探しておりました。
仕事に必要な音源を探していたのでクラシックのCD売り場を歩いたのですが、これも時代の趨勢かクラシックの売り場だけでなくCDショップそのものが縮小傾向にありますね。
横浜のジョイナスというビルの4階にあるショップ、ここはクラシックの売り場に広大なスペースを割いていて欲しいものはここで探せば何とかなる有り難いショップだったのです。
ところが昨日そこを訪れてびっくり、リニューアルと書かれていて何だか華々しい文字は踊っておりましたがショップの規模そのものが以前の3分の1程に縮小されてのリニューアルオープンだったのです。
クラシックのコーナーなど以前の20分の1程の大きさ、全く役に立たない状態にまで変わっていたのです。
仕方がないのでしょうか。
今はワンクリックで何でも買えるしダウンロードも自由自在。
ディスクは売れないのでしょうか。
悲しいですね、寂しくもあります。

結局目的のCDは見つからず、代わりにディズニー・オン・クラシックの去年のライブアルバムを買ってきました。
探していた音源は家に帰ってからiTumesのStoreでダウンロードしてしまいました。
これがショップの縮小の原因でもありますが、便利で早いのは事実。
でも自分の足で歩いて掘り出し物をゲットする楽しみは無くなってますね。
複雑な心境にもなりました。

香り

2009-02-08 01:19:58 | オーケストラ
今日はドヴォルザークのチェロ協奏曲のリハーサル。
今日はこれだけです、明日の和光の演奏会のメインも悲愴なのですが練習も本番もやりましたので今日は無し。
ソリストは若く才能溢れる女性です。
良い音を、どんな局面でも心地よい音を絶やしません。
これでもっとスケール感が出てきたなら文句無しです。
でも今日のままでも十分に素晴らしいドヴォルザーク。
明日の本番もご機嫌な演奏を聞かせてくれる事でしょう。

この協奏曲、ドヴォルザークのアメリカ時代の作品です。
でも新世界とは違ってアメリカと言うよりボヘミアの草原の香りに溢れています。
とか知ったかぶりで書いていますが私はチェコには行ったことが無い、でも音符を音にしてみればそこから沸き上がる香りを十分に感じる事ができます。
そして目の前に広々とした草原が広がっている光景が浮かんで来るのです。
本当にこの曲は素晴らしい、特に2楽章の美しさ。
ドヴォルザークの作品でどれが一番好きかと聞かれたら迷わずこの協奏曲だと答えます。
それから次が弦楽合奏のためのセレナードかな。

隣のリハーサル室ではもう一組の東フィルがトラヴィアータのリハーサルでした。
今日は歌との合わせ、よく知っている歌が聞こえてました。
いったい我々はこれまでに何回トラヴィアータをやったのだろうかと、疑問は湧いて来るものの数えるには資料が無いし。
記憶を辿ってももう昔のことはあやふやだし。
でも毎年複数回やっている事だけは確か、でもそれだけでももう凄い回数になるなあ。
トラヴィアータと蝶々さんなら我々はリハ無しでも大丈夫なんだけどなあ。

空間

2009-02-07 02:20:25 | オーケストラ
今日は千葉市の京葉銀行文化プラザでの本番。
以前は「ぱるるぷらざ千葉」と呼ばれていたホールです。
郵政民営化に伴って施設が売却されて千葉市のものになり、さらにネーミングライツを買った京葉銀行の名前が全面に。
とまあ複雑な経緯があるホールではありますが、こじんまりとした空間はモーツァルトなどを演奏するにはちょうど良い空間なのです。

しかし今日はチャイコフスキー2曲、バイオリン協奏曲と悲愴というスケールの大きな2曲。
どう考えてもあのホールの大きさに悲愴は合いません。
またステージの大きさの制約から弦楽器の数が減らしてあるんです。
ですから普通に考えても音のバランスが良くないはず、ここではチャイコフスキーはやりたくないなあ。
などと考える暇もなくガンガンと弾かされてしまいました。
弦楽器のパワーと厚みを補う為にギンギンに頑張ったのです。
コンマスの三浦さんがまたオケをグングンと引っ張って。

一言でまとめるなら「疲れた」となりますが。
強烈な本番でした。

それとここのステージは異常に暑い上に湿度が全然無かったのです。
ところが一方で舞台袖は寒くて湿度が有る。
ですから楽器のコンディションが安定しなくて困りました。
温度の低い袖で楽器を出して、暑く乾燥したステージに出れば弦は狂いっぱなし。
どんどんチューニングが狂っていくし、弓の毛はパンパンに張ってしまう。
悲愴の4楽章はバイオリンの最低音であるG線の解放の「ソ」の音を鳴らす場面が多いのです。
そこに行き着く迄に狂ったチューニングを密かに直しつつ準備をするのですが、いざ鳴らしてみれば高かったり低かったり。
解放弦を弾きつつちょこちょこと微調整をしつつの本番でした。
空調がもう少し気が利いていたら疲れも軽かったかもしれません。

ホールの裏側は今コインパークになっています。
広い広い空き地になっていて、そこが駐車場なんですが不思議な事に別々の会社の小さな駐車場がたくさん集まって広大な空間を作っています。
が、それぞれの料金体系が違うし値段も違うのです。
安い所にはたくさん車が止まっていかすが高い所は・・・。
商売になっているんだろうかと心配してしまいましたが、余計なお世話かもsれないですね。

スケジュール

2009-02-06 01:07:50 | オーケストラ
我々東フィルの弦楽器セクションはだいたい2ヶ月先のスケジュールまで決めていきます。
今はちょうど4月のスケジュールを決めている最中ですが、3月から続いている仕事も有るので決めているのはだいたい4月後半から5月の頭にかけてなのです。
私は3月から引き続きワルキューレが決まっていますのでその後をどうするか。
ですが昨日の時点で早々と希望通りに決まりました。

毎年ゴールデンウイークには軽井沢大賀ホールにと決めていましたが、今年は行かない事になりました。
色々と理由はありますが今年は東京に張り付くことに。
こちら普通に仕事をするのです。

さてそんな感じで軽井沢には行きませんが、月曜日の朝に車に乗ろうとしてびっくり。
その朝早く噴火した浅間山の火山灰で車が真っ白に!
ニュースでは東京で降灰がありました、とは聞いていたもののまさか横浜までとは思いもよらず。
びっくりですねえ、東京や神奈川でも灰が降った所とそうでない所が色々だったようで。
その日は「お宅の方は灰が降ったの?」という挨拶が交わされました。
横浜の南部は結構降ったようで洗濯物を干してきてしまったけどどうしよう、と心配しているメンバーも結構いました。

この灰ですが花粉症には良くないみたいですね。
それ以来目が駄目なんです、時々痛みが出たりします。
急にまぶたの裏側が痛くなって涙が止まらなくなる、花粉症の最盛期と同じ症状。
今年は火山灰に花粉、厳しい春みたいです。