にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

初日

2011-05-30 00:19:18 | Weblog
今日は「コジ・ファン・トゥッテ」初日。
大雨でしたが新国はいっぱいのお客様。
初日独特のソワソワとした雰囲気もたっぷり。
いいもんです、初日って。

今回の演出は斬新というか何というか。
まあコジというオペラの持つ独特の感覚からすれば時代をいつに設定してもいいのかも。
ストーリーがあるのかないのか、恋のかけひきが主題と言えばそうだし。
美しい音楽に乗ったたわいの無いドタバタ劇。
本当に歌手たちは走り回り、これをやりあれをやり、忙しそうにしながら歌っていく。
お客さんの反応もとても良かったのでやっていても楽しいオペラです。

初日、プレミアという事でカーテンコールに演出家も登場。
お決まりのブーもブラヴォーも交差して、これがオペラなんです。

さて明日は蝶々さんの歌合わせ。
コジと並行して蝶々さんも本番が始まります。
交互に本番が来るというのはオペラハウスならでは。
しかし全く楽器の鳴らし方からして違うので大変ではありますが。
これもまたオペラの楽しみです。


今日はまた年に一度のお祭り、モナコGPの決勝でした。
モナコの空はどこまでも青く、地中海もどこまでも青く。
石造りの建物の間を駆け抜けるマシンも美しい。
何度みてもここは別格の美しさ。
いつの日かここでレースを見てみたいものです。
かなわぬ夢かもしれませんが。

3D!

2011-05-26 00:40:40 | Weblog
今日は久々に映画鑑賞。
パイレーツ・オブ・カリビアン「命の泉」を横浜の映画館で。
しかも初体験となる3D映像で!

めがねを掛けなければいけないという制約もあって敬遠していたんですが。
今回はものは試しとも思い、見てまいりました。

結論から言うと「面白かった!」の一言。
3Dも目が疲れることもなく快適。
あれもこれも飛び出してくる、といった訳でもなく自然な感じでいいのです。
しかし字幕が浮かんで見えるのには驚きましたが。
これから技術がもっと進めばメガネもかけずに3Dなんて事も可能。
現にテレビではそんな3Dの技術がありますし。
そんな3D映画があったらいいですね。

相変わらずのジャック・スパローでした。
いきなりキース・リチャーズが登場したのには驚きましたが、これはうれしいサプライズ。
貫禄十分な老人ロックンローラーぶりで楽しかった。

日本の老人ロックンローラーは捕まっちゃいましたけどね。
幾つになってもヤンチャはヤンチャなんですね。

ウィルとエリザベスが出てこないパイレーツ・オブ・カリビアンでしたが他の人物も濃い連中ばかりで。
特にバルボッサは大活躍でした。
彼は英国王のスピーチでも活躍していましたっけ。
とにかく理屈抜きで楽しんできました。

それからもう一つ。
この映画の魅力はハンス・ジマーの音楽。
これまでもディズニー・オン・クラシックで何回か取り上げてきたこの音楽。
今年のDOCでももちろん演奏されます。
今日はその音楽がどんな感じなのかも探って来た訳です。
というのも秋のツアーで演奏する予定だから。

舞台はめぐる

2011-05-24 02:16:47 | Weblog
コジ・ファン・トゥッテのリハーサルが再開されています。
昨日からはピットに入って「B.O.」というものをやっている訳でして。
日本語に直すと「オーケストラ付き舞台稽古」だそうで。
昨日は1幕のみで今日は2幕を。

実際に舞台を見上げると驚きます。
新国のサイトなどでも発表されているので話してしまっても大丈夫だと思います。
現代のイタリアのキャンプ場がそのままステージに再現されています。
売店もある、キャンピングカーも止まっている、受け付けもある、バーベキューもできる、などなど。
そこへ今の若者たちが現れて繰り広げる恋の駆け引き。
そしてこのセットが回転して場面に沿った場所になる。
一つの場所を角度を変えて、裏からも横からも見ている感じかな。
それだけ見るだけでも価値が多いに有るかもしれません。
噂によればイタリアで制作して運んで来たとか。
実に見事なセットです。

歌手はそのセットを走り、寝転び、ブランコに乗り、水浴びをし、薪を割り、縦横無尽に動き回ります。
芝居も細かくて大変そう。
でも歌はいいですよ。

明日はB.O.も3日目。
全幕通してやる予定です。
先月のフィガロに続き体力勝負です。
モーツァルトの音楽はあまりに美しく。
でもその音楽を美しく演奏するのには自分たちの能力を出し切っても足りない。
持てる力を全て注ぎ込んで演奏しないとウソになるし。
なかなか大変です。

知ることから

2011-05-19 00:57:33 | Weblog
目に見えない恐怖が東日本を覆っています。
原発の事故を原因とする放射線による被曝です。

日常のテレビの報道やラジオでの報道、ネットで配信されるメディアのニュース。
様々なニュースが流れて来ます。
一方で個人が発信するツイッターなどSNSで流れてくる情報があります。
これらを比べてみると発信される情報の質と量とに大きな格差がある事に気づかされます。

ツイッターなどで発信される情報の方が圧倒的に量も多く、質も高いと言う事実です。
2ヶ月前の建家の爆発の時流れて来た「メルトダウン」しているはずだという情報も、そのときはデマ扱いされ大手のメディアは全く報道もしませんでしたが。
今になってみればそちらが正しかったのが明らかになってきています。

しかし多くの日本人は未だに情報取得の手段をテレビに頼っています。
テレビの言うことは正しい、と信じて疑わない人が何と多いことか。
特にニュースは間違っているはずは無いと。

しかし情報取得手段を他に持っていると、そうとばかりも言えなくなってくる。
自分たちの身の上に迫りくる危機を正しく知らされないまま、日常を送るはめになっている事に気付くのです。
そう気づいた我々がするべき事。
それは政府や東電からとにかく情報を引き出す事。
まず日本の皆さんに自分たちの置かれた状況を正しく知ってもらう事でしょう。
とにかくまずは知る事から始めないと。

そして次ぎに来るのが自分たちはどうすべきか。
自分たちで考えるのです。
自治体、政府のお達しがあるまでは、などと考えていたら手遅れになります。

残念な事に一番深刻な事態に陥っている福島県では情報が非常に乏しい環境に置かれているらしいのです。
一番危険な状況に追い込まれているはずの、彼らが何も知らされていない。
その事自体に気付いてもいない。
本当ならば一刻も早く子供たちを避難させなければいけないはずなのに。
まずはこの状況を打破すべく何かのアクションを起こさないといけません。
我々一人一人が何が出来るのか、考えて行きたいと思います。


関東地方の農作物にも高い濃度の放射線が検出されています。
私の生まれた南足柄市のお茶の葉からも検出され出荷自粛となりました。
悲しいとしか言いようがありません。
思い出していただきたいのは、今も放射性物質の放出が続いているという事です。
これからもっと深刻な事態になっていく可能性が高いという事です。
もしも関東地方も汚染が深刻となって、避難せざるを得ないとなったらどうしますか?
日本の人口の5分の一、2千万人が避難するとなったらどうなるでしょう。
どこへ行けば?

でも考えなくてはいけない問題でしょう。
あまりに途方もない事態なので想像も付きませんが。
政府機関が非常時の移転先を考え始めた、なんて情報もあるくらいですから。
あながち絵空事ではすまないかも。

とにかくまず知りましょう。
そこから始めませんか。

雄大

2011-05-14 18:03:56 | Weblog


昨日は仕事が早く終わった事もあって車を飛ばして山中湖へ。
夕暮れの富士山を静かに眺めていました。

昨日のうちにFacebookへ写真をアップ、そちらはiPhone4で撮影した写真ですがここに載せたのはデジカメで撮影したもの。
目で見た色彩に近いのはiPhone4で撮影したものですが、画像のきめ細かさはやはりデジカメには適わないですね。
凛とした空気の中、茜色に染まる雲と富士山の堂々たる姿は見事な美しさでした。

一昨日より新国のオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」のリハーサルに入りました。
先月のフィガロに続いてモーツァルトのダ・ポンテ三部作から。
こちらのコジはフィガロの更に上をいく音楽の美しさ。
特に終盤で聞こえてくる和音の進行は世紀を幾つも飛び越え、今現在を感じさせる程に新鮮。
話のたわい無さとは真逆の深い深い音楽があります。
凄い才能です、改めてその凄さを感じながらのリハーサルです。

この前このコジを演奏した時の指揮者は若杉先生。
場所は目黒パーシモン。

この曲を弾いていると、若杉先生の指揮姿が目に浮かんできます。
何だか切なくもなるリハーサルです。


今回のコジも指揮者やキャストが来日せず。
直前になっての交代ですが、代わりに来日してくださる指揮者はミゲル・ゴメス=マルティナスさん。
新国へは何度目かの登場となりますね。
ただし、一昨日からのリハーサルには来日が間に合わなくて。
週明けの歌合わせからの登場となります。
なかなか大変です。
あっちもこっちも。

変わる

2011-05-07 17:27:24 | Weblog
軽井沢での本番、3日と4日の2回をコバケンさんともの凄く濃密にもの凄く熱く。
ブラームスの4番と新世界とこれでもかと言わんばかりのコバケンワールド。
いささか疲れはしましたがお客さんには好評だったようです。

4日の演奏会は元々大賀会長が振る予定だった演奏会です。
何時もの大賀ホールとは違った空気が流れるかと思いきや。
ジメジメするのはやめましょうと言った指揮ぶりでグイグイと。
でもそれで良かったのかもしれませんね。
盛大に会長をお送りできたように思えました。

ちなみに私の隣で弾いた女性は会長のご親族。
これも何かの縁でしょうね。



さてこの写真は矢ケ崎公園の池越しに大賀ホールと離れ山、そして遠く浅間山を望む写真です。
撮ったのは3年前のちょうど今の時期。
そして次の写真は今年の写真。



何かが違うのですがお分かりでしょうか?


池の上に架かっていた橋が無くなっているのです。
この橋を渡ると楽屋にすぐにたどり着けて便利だったのですが。
今年公園に着いて橋を渡ろうとしたら、無い!
仕方なくぐるっと池の周囲を回って行きましたが。
ちょっと不便になっちゃいましたね。
この橋の上からの眺めも良かったのですけど。

そう言えば去年の秋口。
文化庁の演奏旅行で信州に行った帰りに大賀ホールの横を通った事がありました。
その時にこの橋が工事中だったのです。
傷んでいた部分もありましたからてっきり補強工事でもしているとばかり。
しかし取り壊しでいたんですね。
ちょっと寂しい光景にはなりましたが、でもすっきりしたかな。

咲き始めた桜と

2011-05-03 23:54:58 | Weblog
今日は軽井沢の大賀ホールでの演奏会。
この時期恒例となった軽井沢春の音楽祭のコンサートです。
今日の指揮者は炎のコバケン、言わずと知れた小林研一郎さん。

お得意のハンガリーに因んだ曲の前半とブラームスの交響曲第四番が後半。
燃えたぎるような前半も素敵でしたが今日はブラームスのスケールの大きさに驚きました。
ゆったりとしたテンポで雄大な音楽を強烈に表現する見事さ。
ともすればどんどんとエキサイトするばかりに速く演奏されがちなのですが。
今日は何処までもずっしりとしたテンポを貫き通した精神力。
とても充実した本番となりました。
自分の確固たるスタイルを貫き通す個性には脱帽です。

そして明日も大賀ホールでの演奏会。
本来は大賀会長御本人が指揮をするはずだった演奏会です。
こちらも急遽コバケンさんの指揮となりました。

先日亡くなられた大賀会長。
ホールのあちらこちらに会長の指揮姿の写真が飾られていました。
ホール正面入り口では一日中モーツァルトのレクイエムがスピーカーから聞こえていました。
そこかしこに会長の面影が見えます。
明日は様々な想いを込めて演奏したいと思います。

待っていました

2011-05-02 00:08:57 | Weblog
iPad2が華々しく発売された4月28日に待ち望んでいた物がひっそりと同時にAppleから発売になりました。
iPhone4 Whiteモデルが、やっとやっと10ヶ月待った「白」が出たのです。
であれば早速購入しない手はないので。
発売2日目の29日にゲットしてまいりました。

このまま出ない事も考えて次世代のiPhone5まで待とうかとも思っていたのです。
今まで使っていたiPhone3Gも少しばかりくたびれた感じになりまして。
反応が鈍くなってきたようにも思えてきたちょうどこの時に出たので。
と、同時にiPhone5の発売は秋以降という見通しも出てきて。
それならば買わない訳にはいきませんよね。
そうですよね。

使ってみれば先代3Gには悪いけど全く次元の違う使い心地。
早いのはもとより、アプリの切り替えもマルチタスクの恩恵で瞬時でし。
まあこれは去年の発売時に皆さんが感じたことなんでしょうが。
10ヶ月遅れで今実感しているところです。

3Gも白いモデルを使ってはいましたがそちらは背面が白いだけ。
それでも印象はずいぶん違いましたけど。
今度の4は前面も背面も白!
側面はシルバーでそれ意外の部分は白!
印象が全然違いますね。
明るいし軽快だし。

そんな訳でandroid君にはちょっと休んでいただいて今は白をメインに。
ご機嫌です。

android君もなかなかなんですよ。
そもそもその生い立ちが全く違いますから同じ見方で比べてはいけませんし。
使い道を分けて考えればいいのです。

さて今日でフィガロの結婚の全4公演が終了しました。
モーツァルトのこの上もなく美しく楽しい音楽に全身をひたす快感も終わりです。
しかし疲れ方も半端ではなかったですね。
マエストロのテンポが基本的に遅かった事もあり体への負担がいつもより強かった。
特に楽器を支える左首と左肩がきつくて。
痛みが出たり引っ込んだりの繰り返し。
ファイテンのチタンテープを貼りブレスレットをして。
何とかゲネプロからの連続6回を乗り切りました。

二期会と言えば昔はどんなオペラでも日本語で歌ってました。
今回の楽譜も二期会のもの、楽譜のあちこちに日本語の歌詞の書き込みが。
今回は原語であるイタリア語で歌ももちろんレシタティーヴォも。
聞いていて不自然さを感じることも無くスムーズなお芝居の流れでしたね。
楽しさを感じさせてくれる良い公演だったと思いました。

さて明日からは軽井沢の演奏会シリーズとなります。
2回の公演が行われます。
感慨深い演奏会になりそうですね。