パールライスのつれづれなるままに

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最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

ジャコメッティ展 at 国立新美術館

2017年06月18日 | アート・文化
私のジャコメッティに対する思い入れは、ちょっと変わっています。
彼の名前を知ったきっかけは、SF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」からです。


この映画とジャコメッティにどんな関係があるのか?と言うと、当初、この映画に宇宙人を登場させる予定でした。
その宇宙人のデザインは、当初ジャコメッティの彫刻をモデルに考えたそうです。

その後色々と試行錯誤があり、この映画のために開発された撮影方法「スリットスキャン」による宇宙人を撮影しました。しかし、納期に間に合わなかったそうです。
これがその宇宙人。麦?(笑)


それと、「光の街」最後の生き残り、ボーマン船長がこの中を旅する予定だったらしいです。


これらの画像は、廃刊となったドキュメンタリー本「メイキング・オブ・2001年宇宙の旅」に掲載されていたのもです。
 
スリットスキャンとは、映画の最後の方で、木星にたどり着いたボーマン船長が宇宙人によってどこかに移送させられる、あのスターゲートを通り抜けるシーン。


「宇宙人はジャコメッティだったのか!」と言うわけで、私のジャコメッティに対する思い入れは、皆さんと違ってバイアスがかかっています。(笑)
まあ、このほそっこい人物像は、前衛芸術によくある冷たさ・感情移入を排除するような部分がなくて、温かみ・親しみを感じます。


「棒人間」って親しみあるよね。みんな子供のころよく描いていた。あれの延長じゃないかと。
ジャコメッティのは、さらに足が極端にデカくて、安定感がある。
  

代表的な作品は、女性の立像。
撮影可能のコーナーがあります。
  

群像も良く作りました。
  

これらは、初期の作品です。
キュビズムに影響されていた頃の作品。
 

珍しい動物の彫刻。
ネコは、毎朝起こしにやって来て、いつも真正面からしか見ていなかったので、胴体は骨だけ。


場内は予想とは違い、空いていました。
人気がある展示会ならば、場外にある券売所で入場券を売るのですが、今回は設けられていません。
館内のジャコメッティ展が催されているブースの入り口に券売所が設置してあります。
美術館でも、それほど人気がある作家とは見ないしてないのかも。
この画像は、6月17日(土)12:30の館内の模様です。ガラ空き。


室内は、エアコンが効き過ぎなので、上着があると快適です。
休憩場所(椅子)が少ないので、健康に気を付けましょう。(笑)

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