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独服…という名の瞑想

2020年05月01日 | 日記
10代の後半から始めた茶道だが
お稽古中に「真っ白い」世界を体験してから
その魅力に惹き込まれた。
 
 
真っ白な世界。
 
「音」も「誰」も「何」もない。
「私」すらいない世界。
 
 
今おもえば。
 
始めたばかりで何の知識も経験もないのに
その真っ白な世界に対して
不安や怖さ、違和感が全くなかったことが自分でも不思議。
 
 
違和感を覚えるどころか
明日をも知れぬ身であった戦国の武人たちが
自ら茶杓を削り…茶筅を手にした理由が
「これ」なんだと身体で感じた。
 
 
とは言え。
 
自分で点てることはあっても
仕舞いっぱなしの道具も多く…。
ふと、久しぶりにお稽古してみようかなと。
 
 
10代の…あの頃とは違う「いま」の私が
沈黙と静けさの中に入っていく時
いったい何が起こるのだろう。
 
 
「宇宙」という銘の茶碗はお気に入り。
「点想」の棗は夜空に浮かぶ星のよう。




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