くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「退屈姫君 これでおしまい」米村圭伍

2008-12-29 06:50:44 | 時代小説
シリーズものを一気読みするのは楽しいですよね。去年は「彩雲国物語」を、一昨年は「暁の天使たち」、その前は当然「デルフィニア戦記」を読みました。
でも、シリーズの続刊を待つのもそれはそれで楽しいですよね。「十二国記」とか……。
で、今月はわたしが待ち望んでいたあれの完結編が出たのですよ。あれとは、あれです。米村圭伍「退屈姫君 これでおしまい」(新潮社文庫)。 最初に退屈姫君ことめだか姫と出会ったのはいつだったでしょう。柴田ゆうさんのかわいい表紙に引かれて、「退屈姫君伝」を買ったのです。語り口がちょっと嫌らしいのがどうかとは思うのですが、こういう明るい時代小説はあんまりないので、新鮮でした。
「面影小町伝」を読んであの人の過酷な運命に衝撃をうけ、「風流冷飯伝」で風見藩の風習を知り、続く「退屈姫君 海を渡る」「退屈姫君 恋に燃える」で米村ワールドのそこぬけの明るさとほのぼのした人物たちに親近感を感じたものです。
中でわたしが好きなのは、香奈。将棋の天才といわれる榊原拓磨の姉で、彼をもしのぐ名人なのです。香奈と数馬が結ばれる日を、わたしは楽しみにしていたのに、今回香奈の見せ場はあっても、二人に進展はないのでした……。
とりあえず、その後の人物紹介を読むと、「香奈は藩内の冷飯食いを婿に迎え」とあり、ちょっと香奈のその後に不安を感じましたよ。でも、それは数馬のことらしいので安心しました。
しかーし、「これでおしまい」が出る前に結構間があったんですよね。めだか姫、風見藩に渡ったの二ヶ月前なんですか? そんなに最近だったとは思わず、驚いてしまいました。


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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-04-15 19:06:13
こんばんは。
嬉しいです。頑張って下さい。今日は、お食事処アケミ食堂に行って、「虎に翼」の第11回を見てきました。

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