くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ぼったくり」10 「マカン・マラン」4

2019-04-17 20:37:11 | 文芸・エンターテイメント
 料理テーマのシリーズ本、二冊です。
 シリーズは読みやすいですね。ただ、両方返却したので、細かいところは定かでない……。

 「マカン・マラン」は、これでおしまい。タイトルから考えて、シャールさん、再発? と思いましたが、これまでの集大成といえる一冊でした。
 エリックが登場したときは、我ながら胸に迫るものがあってついほろっと涙が。
 柳田の教師としての思いとか、シャールさんとの友情とかもぐっときました。
 有名料理店が閉店し、後ろだてがなくなった料理人とか、ビーズ細工を作るのが趣味の女子高生が友人関係に悩む話とか、うまいなあ、古内さん。
 もっと、この居心地のいい夜食カフェを訪れていたいのですが、もともと四部作の予定だったそうなので、しっかり完結してよかったと思います。
 ジャダさんとの出会いも、わたしは好き。

 「ぼったくり」は、改装のために少しお休みだそうです。
 ウメさんちでのたこ焼きパーティーが、楽しそうです! 明石焼き食べたい。リョウが提案したアヒージョも食べたい! 
 いよいよ要さんと美音の挙式も近づき、ラブラブぶりに拍車がかかります。
 薫と作るすき焼きと、要さんが語るシークヮーサーのサワーもすごくおいしそうです。
 前巻のあとメンマとささみの和え物を作りました。残ったメンマにねぎとゴマ油もいけましたよー。
 食べることばかりですみません。

「名探偵誕生」似鳥鶏

2019-04-05 07:28:28 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 何だかずっと本を読んでいない! わたしにしては相当珍しい事態です。
 そんな中、やっと読んだのが似鳥鶏「名探偵誕生」(実業之日本社)。やっぱり似鳥さんだわー。
 
 「僕」こと星川瑞人の成長を描いた連作です。謎をとくのは、隣の家に住む千歳お姉ちゃん。
 小学校で囁かれる「幽霊団地のシンカイ」とは、どんな人物なのか。(「隣町は別の国」)
 中学生になった「僕」にラブレターをくれた女の子と待ち合わせをしたはずなのに現れず、なぜか隣のテーブルに仕掛けられていた携帯電話。(「恋するドトール」)
 友達と出掛けた他校の文化祭。天文部の展示が壊された時間帯はいつ?(「海王星を割る」)
 大学の知り合いのロッジで起こった殺人事件! 犯人は?(「愛していると言えるのか」)
 お姉ちゃんが自分の彼氏を犯人だと断定。「僕」は納得がいかず……。
 様々の謎を、お姉ちゃんの側で見てきた彼だからこそたどり着いた答えが、いろいろ考えさせられます。
 
 借りている本はかなりあるのに、読みきれない。
 「鬼を飼う」五巻と、「鵺の絵師」七巻はおもしろかったです。