くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

#book cover challenge7

2020-04-29 08:31:44 | 〈企画〉
毛利志保子「風の王国」
 
読んでないにもほどがある2014年刊。
そして、今年図書委員会で作ろうと思っていたブックカバー。百均で売っている包装紙、リバーシブルなので二色作れます。(もう一色はモスグリーン)

#book cover challenge4

2020-04-26 08:39:22 | 〈企画〉
なんと! 「#book cover challenge」は、
★カバーだけを載せる。内容には触れない。
★一冊ごとに次の方を誘う(バトン方式ってことですね)
→だけど、「楽しそう、やってみる!」「でも、次の人にはつながない」って感じの投稿が多かった。
……私、バトンもらってもつなげないタイプなので、気持ち分かります(笑)。

ということで、絶対感想を入れたくなるのは分かっているので、まだ読んでない本を!

石川宏千花「わたしが少女型ロボットだったころ」

 感想入るのはいつになるのか。

#book cover challenge3

2020-04-25 14:18:33 | 〈企画〉

岩波文庫「家なき娘」上下

 初期の岩波文庫はカバーなしだったためか、復刻版は表紙をカバー化している。
 古い版を使っているので、本文は歴史仮名遣い。「大体」とか「会得」とかは旧字なのが分かるでしょうか。「鹽」なんて、はじめは読めなかった。
 「結構ぢゃ」……。

#book cover challenge1

2020-04-23 20:00:33 | 〈企画〉
読書文化の普及のために、一日一冊七日間、本の表紙のみをアップする活動が、Twitterで行われているそうです。
試しにこちらでやってみようかと。(Twitterでやれよ……)

「2.43」壁井ユカコ。バレー好きの心を、これでもかと揺さぶる。
一冊目が貸したまま戻って来なかったことが、本当に悲しい。
今は大学リーグ編が早く単行本にならないかなーと思っています。

「今、もえる理由。」白井貴子

2020-04-21 21:11:25 | 芸術・芸能・スポーツ
 バレーボールについて個人的に調べています。関連の本を続けて読んでいるのですが、その中で、モントリオールオリンピック金メダルの「新魔女」白井貴子さんの聞き書き「今、もえる理由。 全日本のエースが語る、わたしとバレーボールの熱き50年」(愛育出版)を。
 白井さんといえば、「ひかり攻撃」! バレーボール殿堂入りも果たしています。
 人気のあった白井さんですが、引退三回、婚約発表すぐ解消など様々な逸話があり、それについても語ってくれます。
 印象的だったのは、ミュンヘンで銀メダルだったときに、男子の選手村で飲酒! 酔い潰れたのを、ばれないように森田さんが運んでくれたというエピソードでしょうか。
 山田監督と小島監督とか、先輩のために寮でラーメン作る話とか、中退した片山女学院のOGが葛城ユキさんで、ユニチカ一ヶ月で辞めちゃったとか。
 五十年前の練習は、やっぱりスパルタですね。監督に反抗するとか脱走とか、いろいろと破天荒でした(笑)。

 しかし、そんな白井さんなのに、「歴代キャプテンお茶の会」での話題はかなり保守的なんです。
 女子バレーも「伝統」を大事にしてほしいとか、バラエティ番組に出過ぎとか、壮行会に出た人への報告ないとか言うんだよ……。
 昔と同じようにやっていても、世界標準にはならないし、ラリーポイントになってサイドアウト制とはもう違う部分がかなりあるんだから、極言すれば違うスポーツだと思うんです。
 サーブを必ず入れないとならない(ミスすると点数を取られるから)というけど、今は失敗しても「攻め」を重視していることが多いと思う。
 銀メダルでも世間の人から責められて、オリンピック後には次々と選手が引退してしまった、という話は、辛いなと思いました。
 

「つけびの村」高橋ユキ

2020-04-19 13:43:37 | 社会科学・教育
 図書館もさらっとしか滞在できない今日この頃。
 久しぶりにドキュメント読みました。高橋ユキ「つけびの村 噂が5人を殺したのか?」(晶文社)。
 2013年7月、山口県周南市で起こった5人殺害、2軒の放火。
 犯人と目される男の家の窓には「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」という貼り紙が。

 ……気になるでしょう?
 でも、なんていうか、著者の姿がちらちらしがちで「異物感」が拭いされませんでした。わたしだけ?
 実録って、著者の「目」を通して事件を切り取る訳です。
 取材の結果よりも過程を重視しているのか、村をうろうろする描写がやけに出てくる。住人から見たら、見慣れない感じじゃないかと。
 なにしろ、12人しかいない集落なんですよ。
 その中で5人亡くなり、1人が逮捕。事件後転居した人もいるから、かなり目立ちますよね。
 イメージとしては、再現ドラマに近いと思うんです。「主人公」が巻き込まれていくスタイルの。
 取材のために子どもの世話を旦那さんに頼む苛立ちのような不要な表現があったり。

 結論からいうと、この事件にはどんでん返しも意外な真相も、ありません。
 犯人の妄想に引っ張り回される感じ。(この妄想は相当変ですが)
 古老が語る「ことの真相」も拍子抜けですが、伝奇的な方向なら成立しなくもないか……。(ないか?)
 と思っていたら、あとがきで愕然!
 「古老」の語りは、複数人の話をまとめたもので、実際には存在しない人物の回想として統合したんだって。
 うーん、事件そのものより、この方の「切り取り方」に疑問を感じます。「私が」「私が」「売れたい」というもがきのようなものに。
 執筆のスタンスって、大事だなと思いました。なぜ、この事件を自分が書かなければならないのか、という熱が、伝わってこない。
 彼女の切迫感は、違うところにあるような気がします。