タナカの読書メモです。
一冊たちブログ
だいたい3周年
このブログはgooブログで書いている。
先日、そのgooブログの編集ページがリニューアルされて、ブログの開始日から現在の日付までの日数が表示されるようになった。
そこで、計算してみると、おお、もう3年もやっている!
で、今回は当ブログの3年間を振り返ってみたい。
まず、もともとこのブログをはじめるまえに、「一冊たち」というHPをつくつていたのだった。
なぜ、このHPをつくったかというと、理由は2つある。
ひとつは、つくってみたかったから。
もうひとつは、仕事の都合だ。
当時から現在にいたるまで、ある図書館ではたらいているのだけれど、職場でHP担当になり、それまであったHPのリニューアルを命じられたのだ。
(いや、担当になるまえに、この仕事をすることになるだろうと思って、あらかじめ自分のHPをつくってみたんだっけ。このあたり、記憶があいまいだ)
いきなり、職場のHPをいじるのは物騒なので、まず個人でHPをつくってみることにした。
それが、「一冊たち」。
「一冊たち」というタイトルは、プレヴェールの刺繍「ことばたち」(ぴあ 2004)からとった。
刺繍のタイトルで「ことばたち」というのは、完璧なんじゃないかと思う。
この、「一冊たち」ということばは、世間にはあまりないようで、グーグルで検索するとトップに表示されるようになった。
タイトル運はあったなあと思う。
職場のHPも、「一冊たち」をつくった経験をもとにして、ぶじリニューアルすることができた。
といっても、素人なのでたいしたことはできない。
それまでのHPがいささか煩雑なものだったので、極力シンプルなものにしただけだ。
このシンプルHPは、たぶんそのシンプルさのために、お年寄りと電算関係の業者に評判がよかった。
現在このHPは、さらにリニューアルされて、CMSという記事を入力して投稿する、ブログタイプの洗練されたものになっている。
当ブログをはじめたのは、たしかHPをつくって半年くらいたったころだと思う。
HPよりもブログをつくったほうが楽らしいと、遅ればせながら耳にして、じゃあこれも自分でやってみようかとはじめたのだった。
gooブログにしたのは、職場にたまたまハウツー本があったからだ。
じっさいやってみたら、HPよりもはるかに楽だった。
とくに記事のアップが楽なのが素晴らしい。
間違いをすぐ訂正できる。
ことしの春ごろに、HPはもう閉めてもいいかと思って、記事をブログに移しはじめたのだけれど、現在まだ引越し作業はすんでいない。
作業がすんだら、HPは閉じる予定。
さて、内容の話。
HPやブログをつくるにあたって、「本」というテーマは決まっていた。
でも、「本」をとりあげるにしたって、いろいろある。
おすすめの本を紹介するひともいれば、書評を書くひともいるし、買った本を公開するひともいる。
これについては、ただもうひたすら読んだ本についての個人的なメモをとることにした。
紹介文は、すごく労力がかかるのでやらない。
短編集の収録作を書いたりするのもメモのうち(古い文庫の短編集の収録作などは、ネットでしらべてもわからないことが多いので、ひょっとすると人様の役に立つかもしれない)。
表紙の絵を描くのもメモのうちだ(これはスキャナーで表紙をとりこむより、描いたほうが楽だからそうしている。あ、でも、スキャンしたほうが人様の役に立つかも)。
つまり、自分以外のひとのことはまるで考えないという方針。
3年も続けることができたのは、この方針のおかげだ。
こんな愛想なしのブログでも、だんだんに訪れるひとが増えてきた。
これは、ひとえにkazuouさんに声をかけてもらったことと、「たら本」に参加したおかげだろう。
kazuouさんのブログ「奇妙な世界の片隅で」は、ものすごい充実ぶりなので、あなたがもし幻想文学好きなら、ぜひ訪れたほうがいい。
「たら本」も、ここのところ忙しくてずいぶんごぶさたしてしまった。
と思って、いまサイトにいってみたら、あれれ、最近はとまってしまったのかな。
機会があれば、また参加したいと思っていたのだけれど。
で、じっさいこんな方針で3年間やってみてどうだったか。
まず、やっているうちに、どんどん文章が長くなってきた。
あるていどの長さを書かないと、気がおさまらないようになってしまった。
そのぶん書くのに時間がかかる。
これは、書くのがやたらと遅い身にとって、大変まずい傾向だ。
それから、書いたことを案外おぼえている、ということに気がついた。
これはメモをとったかいがあったというものだけれど、そうともいえない。
たとえば、小松左京について一度書いたら、ほかの小松作品も読まなくてはいけないような気がして、古本屋でみつけるたびに買ってしまうようになった。
おかげで、メモをとればとるほど、気になる作家が増え、買う本が増え、読む本が増えてしまう。
これは困った。
どこかで割り切らなくてはきりがない。
よかったことは、自分にとって興味のないことはひとつも書かなかったことだ。
おかげで、自分のことが多少わかってきたような気がする。
ところで、忙しくなったのは、春からはじめた「一冊たち絵本」のせい。
これは、当ブログとはちがい、紹介に徹したサイトだ。
土日・祝日をのぞき毎日更新という方針でやっている(ときどき祝日なのにアップしてしまい一日損したと後悔する)。
絵本なら、1日1冊紹介文を書くのは余裕だろうと思ったのだけれど、これが甘かった。
毎日ヒーヒーいうはめになっている。
紹介した絵本はついに100冊に到達。
でも、100冊じゃ、ぜんぜん少ししか紹介できないなあというのが、やってみた実感。。
やっぱり、1000冊くらいやらないと紹介した気にはならないか(だから紹介は大変)。
…とまあ、3年間続けた経過報告はこんな感じ。
今後どうなるかわからないけれど、続けられるだけ続けてみようと思っています。
先日、そのgooブログの編集ページがリニューアルされて、ブログの開始日から現在の日付までの日数が表示されるようになった。
そこで、計算してみると、おお、もう3年もやっている!
で、今回は当ブログの3年間を振り返ってみたい。
まず、もともとこのブログをはじめるまえに、「一冊たち」というHPをつくつていたのだった。
なぜ、このHPをつくったかというと、理由は2つある。
ひとつは、つくってみたかったから。
もうひとつは、仕事の都合だ。
当時から現在にいたるまで、ある図書館ではたらいているのだけれど、職場でHP担当になり、それまであったHPのリニューアルを命じられたのだ。
(いや、担当になるまえに、この仕事をすることになるだろうと思って、あらかじめ自分のHPをつくってみたんだっけ。このあたり、記憶があいまいだ)
いきなり、職場のHPをいじるのは物騒なので、まず個人でHPをつくってみることにした。
それが、「一冊たち」。
「一冊たち」というタイトルは、プレヴェールの刺繍「ことばたち」(ぴあ 2004)からとった。
刺繍のタイトルで「ことばたち」というのは、完璧なんじゃないかと思う。
この、「一冊たち」ということばは、世間にはあまりないようで、グーグルで検索するとトップに表示されるようになった。
タイトル運はあったなあと思う。
職場のHPも、「一冊たち」をつくった経験をもとにして、ぶじリニューアルすることができた。
といっても、素人なのでたいしたことはできない。
それまでのHPがいささか煩雑なものだったので、極力シンプルなものにしただけだ。
このシンプルHPは、たぶんそのシンプルさのために、お年寄りと電算関係の業者に評判がよかった。
現在このHPは、さらにリニューアルされて、CMSという記事を入力して投稿する、ブログタイプの洗練されたものになっている。
当ブログをはじめたのは、たしかHPをつくって半年くらいたったころだと思う。
HPよりもブログをつくったほうが楽らしいと、遅ればせながら耳にして、じゃあこれも自分でやってみようかとはじめたのだった。
gooブログにしたのは、職場にたまたまハウツー本があったからだ。
じっさいやってみたら、HPよりもはるかに楽だった。
とくに記事のアップが楽なのが素晴らしい。
間違いをすぐ訂正できる。
ことしの春ごろに、HPはもう閉めてもいいかと思って、記事をブログに移しはじめたのだけれど、現在まだ引越し作業はすんでいない。
作業がすんだら、HPは閉じる予定。
さて、内容の話。
HPやブログをつくるにあたって、「本」というテーマは決まっていた。
でも、「本」をとりあげるにしたって、いろいろある。
おすすめの本を紹介するひともいれば、書評を書くひともいるし、買った本を公開するひともいる。
これについては、ただもうひたすら読んだ本についての個人的なメモをとることにした。
紹介文は、すごく労力がかかるのでやらない。
短編集の収録作を書いたりするのもメモのうち(古い文庫の短編集の収録作などは、ネットでしらべてもわからないことが多いので、ひょっとすると人様の役に立つかもしれない)。
表紙の絵を描くのもメモのうちだ(これはスキャナーで表紙をとりこむより、描いたほうが楽だからそうしている。あ、でも、スキャンしたほうが人様の役に立つかも)。
つまり、自分以外のひとのことはまるで考えないという方針。
3年も続けることができたのは、この方針のおかげだ。
こんな愛想なしのブログでも、だんだんに訪れるひとが増えてきた。
これは、ひとえにkazuouさんに声をかけてもらったことと、「たら本」に参加したおかげだろう。
kazuouさんのブログ「奇妙な世界の片隅で」は、ものすごい充実ぶりなので、あなたがもし幻想文学好きなら、ぜひ訪れたほうがいい。
「たら本」も、ここのところ忙しくてずいぶんごぶさたしてしまった。
と思って、いまサイトにいってみたら、あれれ、最近はとまってしまったのかな。
機会があれば、また参加したいと思っていたのだけれど。
で、じっさいこんな方針で3年間やってみてどうだったか。
まず、やっているうちに、どんどん文章が長くなってきた。
あるていどの長さを書かないと、気がおさまらないようになってしまった。
そのぶん書くのに時間がかかる。
これは、書くのがやたらと遅い身にとって、大変まずい傾向だ。
それから、書いたことを案外おぼえている、ということに気がついた。
これはメモをとったかいがあったというものだけれど、そうともいえない。
たとえば、小松左京について一度書いたら、ほかの小松作品も読まなくてはいけないような気がして、古本屋でみつけるたびに買ってしまうようになった。
おかげで、メモをとればとるほど、気になる作家が増え、買う本が増え、読む本が増えてしまう。
これは困った。
どこかで割り切らなくてはきりがない。
よかったことは、自分にとって興味のないことはひとつも書かなかったことだ。
おかげで、自分のことが多少わかってきたような気がする。
ところで、忙しくなったのは、春からはじめた「一冊たち絵本」のせい。
これは、当ブログとはちがい、紹介に徹したサイトだ。
土日・祝日をのぞき毎日更新という方針でやっている(ときどき祝日なのにアップしてしまい一日損したと後悔する)。
絵本なら、1日1冊紹介文を書くのは余裕だろうと思ったのだけれど、これが甘かった。
毎日ヒーヒーいうはめになっている。
紹介した絵本はついに100冊に到達。
でも、100冊じゃ、ぜんぜん少ししか紹介できないなあというのが、やってみた実感。。
やっぱり、1000冊くらいやらないと紹介した気にはならないか(だから紹介は大変)。
…とまあ、3年間続けた経過報告はこんな感じ。
今後どうなるかわからないけれど、続けられるだけ続けてみようと思っています。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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「一冊たちブログ」の由来は、そんな風だったんですね。「自分以外のひとのことはまるで考えない」と謙遜しておられますが、充分魅力的な記事になっていますよ。タナカさんの文章って、一見簡単そうに見えて、すごい洗練されてるんですよね。読んでいていつもすごいなあ、と感嘆しています。
ブログで記事を書くと、たしかに忘れませんね。気になる本が増えてしまう、というのもありますが。
あと個人的には、読んだ本のことを考える癖がつくので、多少「深読み」できるようになるというのもブログの効用かな、と思います。
ともあれ、これからも応援しております。
えーと、とりあえず、未来の自分にたいして意味不明なメモをとるのはやめようと心がけています。
油断すると、すぐそういうメモをとってしまうんですよね。
こないだも、職場で、「自転車にのったアヒルくん」という謎のメモがでてきました。
いったいなにがいいたかったのか、自分。
このgooブログの編集ページには、カウンターがでかでかとついているので、日々閲覧数に一喜一憂するはめになります。
気にしないといいつつも、やっぱりひとの目は気になりますね。
それがいやなので、「一冊たち絵本」のほうはカウンターをつけていません。
いったい、どのくらいみられているのやら、さっぱりです。
思うんですが、作家にも「このひとは自分が書いたことが忘れられないんだなあ」と思うようなひとがいますよね。
いつも同じいい回しになってしまうひととか。
こっちはブログを3年やっただけですが、それでもそんな作家さんのことが、なにやらわかるような気がしてきましたよ。
あ、そういえば、kazuouさんのブログの記事にコメントしたいことがあったのを思い出しました。
絵本紹介でヒーヒーいっている場合ではありませんね。
さっそくおうかがいしたいと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。