散日拾遺

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国技?

2021-07-18 18:08:49 | 日記
2021年7月18日(日)
 もう何度書いたかわからないが、舞の海さんが正しくも言った通り、あれは「ヒジ打ち」であって「かちあげ」ではない。腕を一杯に伸ばして振り回す横殴りのビンタは、本来の張り手とは基本的に違う。北の富士さんは「えげつない」と評して黙ってしまった。
 「かちあげ」と呼び続けるNHKにも、注意しない相撲協会にも合点がいかない。今どきの子ども達は戯れに相撲を取ることをしないから、かえって安心というものだ。これが昭和だったら「子どもが真似る」というだけで厳しい批判の理由になったことだろう。
 長いこと相撲を見てきたが、千秋楽の晩にこんなに気分の悪いのは初めてである。これが国技とすれば、何やら象徴的な気もしていっそう気が滅入る。照ノ富士にケガがなかったようなのがせめてもの幸い。顔面裂傷を負わされても不思議のない、危険で粗暴な行為だった。
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