TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

触れようとしない

2017-01-09 23:24:32 | Weblog
年末に続いてまた年賀状の話。
8年連続で年賀はがきの発行枚数が減少した、との報道。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170108-00050084-yom-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170109-00000042-ann-bus_all

そこで原因とされているのが、やはり電子メールとSNSの普及・・・。
もちろんそれもあるんだけど、この異常なほどの個人情報保護の世相があるのは間違いないのに、面白いくらいに報道では全くそこには触れようとしないんですね。

記事にある年賀はがきの発行枚数のグラフを見ればわかる通り、個人情報保護法が全面施行された2005年以降ガタ減りしている。ただ確かに2008年~2009年は増えているんだけど、そこは2007年の郵便事業民営化による営業促進で増えたものであろう(発行枚数の統計だけにいわゆる職員へのノルマ・自爆営業問題もこのあたりからキツくなったんでしょうね、だけどやはりそこにも触れない)ことは明らか。また、電子メールもその原因の一つとしているけど、2000年代に入る前にはほぼ普及していただけに、それを理由とするのはちと弱い。
SNSと言えばその主たるTWITTERが2009年頃、FACEBOOKが2011年頃、そしてLINEが2012年頃に普及したことを思えば、もちろんこれらSNSの普及も確かにその大きな一因ではあるにせよ、とはいえ必ずしもそれだけがきっかけではなかったことがグラフからは読み取れるのです。

なんというか、行き過ぎた個人情報保護ファッショについて、報道はアンタッチャブルになっているとしか思えない。とにかく年賀状出すためには少なくとも個人情報の重要な要素である住所を集めなければ出せないわけですからその問題を取り上げる、もしくはその法律が故に仕方がないことという論評をする、ということもなく全く触れようとしないという報道の姿勢。「文化を守りたい」といくら言ったところで、次元の違う問題がそこにはあるのに、個人情報保護法、そして個人情報保護ファッショの世の中に報道も含めてそこにたて付くことができない歯がゆさが感じられます。

なんか実態からあえて目をそらそうとする報道姿勢ってなんかやだな~って思うのです。
コメント
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