ど貧脚 ひつぢ

MTBと自分の脚で、山を楽しんでます
活動機会が減ったけど、マイペースで楽しもう

2011 続・伊賀忍者武術大会山城編マラニック ~その2~

2011年07月06日 | HIKE+ (なんちゃってトレラン)

その1の続き



昼食会場の裏を登り、登って登って竹やぶへと入る。
この竹やぶも綺麗な林道で、路面は足に優しく気持ちがいい
できるだけ早歩きで登り続け、稜線付近で一つのグループに追いついた。



しばらくこの方々について走り続けさせていただく。稜線付近はきつい登りもなく気持ちがいい
そして先行者がいれば頑張って走れる(笑

でも追う方は気分が楽だが、追われるほうは辛いらしい。
「あかん、ちょっと休ませてくれ」「そんな頑張らんでいいのに」「いやいや、後ろからプレッシャーかけてないか?」
などの会話が飛び交っていた(笑

ピークを過ぎたところで、引っ張っていただいたグループが休憩に入ったため、私はそのまま走り続けることに。
「すみませ~ん」と一声かけて、再び長い下り道へ入る。

ここからは気持ちの向くまま下りをかっ飛ばす。いや飛ばすというより重力に逆らわないだけ(爆
膝へ負担をかけないように膝を伸ばした状態で着地せず、下りもフォアフットの要領で。
あとはライン取りを楽しみながら何人かの方をパスさせていただき、通過ポイントの海住山寺へ到着する。

なんか体も軽くなってきた感じがする。ようやく暑さに慣れたかな?



ここでアクシデント発生。背中の給水バックが空になってしまった。
いやいや、そこは予定通り。ここに確か自販機があるはず....と売り切れ?!

この暑さの中、それは辛い
地図を見るとこの寺から坂を下ると集落に出るようだ。
ならそこで自販機を探そう..と坂を下る

ところがどっこい、のどかな集落で店も自販機もない
しかたなく体力を温存するべく早歩きで進む

行けども行けども飲み物にありつけず
この先どこにエイドがあるのかもわからないので、不安になる。
どうしようか、そこらの民家で水を分けてもらおうか。とひたすら悩む

ふと補給食の水分でも摂取しようとカーボショッツのコーラ味を吸い込む
パワージェルほどではないが、結局口の中がネバネバしただけ(笑

ああ、どうしよう。干からびる~、どの民家で水をわけてもらおうかなどと考えながら歩き続けたら
あったぁ。有料エイドだぁ~!!(笑)



ここでポカリ250mlを水で薄め、ビタミンC入りの炭酸飲料でのどを潤す
はぁ~、生き返ったぁ

と自販機の横を見るとスーパードライの缶がいくつか置かれている
なんとその横ではビールを楽しむ参加者たち

ええ~、美味しそう。でも下戸の私が飲んだらこの場で昇天やなぁと思っていたら、
飲み干した方々は「ごちそうさまぁ、美味しかったぁ」と平気な顔をして走り出す

なんだか凄い世界




ここで先の稜線で一緒だったグループの方々と再びご一緒させていただく
皆さんフルマラソンも楽しまれているようで、やはり格が違う

そうそう、すっかり忘れてた。これは走るイベントやった
先の水切れで心が折れていたが、頑張ってつかせていただく

しばらく平坦な路面を走り続け、最後?と思われるエイドに到着
ここでは塩を振ったトマトが最高に美味しかった。たくさん食べてリコピン酸を大量摂取
これで活性酸素もおさらばだ(笑

「あと何Kmですか?」と聞いてみる。
「そやねぇ、10Kmか8Kmか。 まぁ気持ちの持ちようですわ」

はひ?手元のガーミンでは30Km超えているが、まだそんなにあるの?

ここで完全に心が折れてしまう。
ちょうどここから上り坂。地図から推測すると最後の峠だろう
時計を見ると残り1時間40分。間に合うのか?
でも10Kmで登りがあるなら、相当厳しいなぁ....

先ほどご一緒させていただいた方々はそのまま先行。私は歩きながら考えた。
なんとかできるだけ早めに歩いて登りは温存。下りで力を振り絞って全力疾走
山を下ってからは、まぁなるようになれ

よし。これでいこう

と茶畑の中をぐんぐん登る。
登っても登っても茶畑。本当にずっと茶畑
ようやく稜線が見え、茶畑が終わると思ったら、無情にも白線はシングルトラックの登りへと導いてくれる
思わず「えぇ~、まだ登りぃ~」と声に出してしまった(笑

登って登って、やっと山頂
最後の下り。やっぱり楽しい。この楽しさはMTBにも負けていない。
もちろん抜かせていただくときは失礼のないように声をかけながら進ませていただく。
走る。駆ける。いや間違えた、重力に体を任せて突き進む

笹を掻き分け、丸太を飛び越え、ぐんぐん進む。今日一番のペースだ(笑

でもいい加減、膝が笑い出した。もう止まれない。制動が効かない。
とようやく下りの終点が見えた。

すぐさま周りを見渡す。ゴールの温泉はどこ?
ゴールまであと何Kmだ?

と周りの方と会話しながら川沿いに進むと、ようやくそれらしい施設が見えてきた。
よかったぁ思ったより近い

温泉の入り口ですでに帰られる方から「あと少し」「頑張れ~」と声をかけていただく

ゴールでは一人ひとりにテープを張っていただいている。
やったぁ。ゴールできたぁ



と、一度ゴールしてから、他の方に撮影していただいた
時間は手元の時計で6時間41分。なんとか制限時間に20分弱残してゴールができた。

ちなみにこの大会、順位も記録も完走証もない。
そう、これは競争ではない。史跡をめぐって純粋に走りを楽しむことが目的である。

セルフディスカバリー的な要素もありながら、なんともゆる~い感じ。
これは参加者がありのまま受け入れて、サポートが行き届いてなくても皆さん大人な対応で自己責任で行動できることがこの大会を成功させている一つの要因かもしれない。

今回のコースはオフロード比率は半分以上。ちなみにランニングシューズの方も3割以上おられたが、オフロードは少々苦労されていた。
逆に私はクッション性重視のトレランシューズ。舗装路では反発を感じにくく足の運びが重かったが、オフロードでは最高に楽しかった。

どちらを使うかは好みの問題だろう

この大会も19回を数えている。そう考えると王滝以上の歴史をもつことに正直驚いた
トレラングッズがない昔はどうだったのだろうか?

ゴール地点は温泉であり、入浴券を受け取る。
バックパックも靴も含めて全身汗だくになった体に、このゴール地点はすごくうれしかった。
こんな体で電車に乗るのも迷惑やし...


振り返り

【今回の装備】

・新城トレイルの参加賞Tシャツ(もちろん速乾性)
・日焼けによる疲れを防ぐため、パールのアームカバー
  → これ大正解。適度な締め付けが腕の振りによるだるさも防いでくれる。サポーター代わりの効果もあったようだ
・ザムストのふくらはぎサポート
  → ふくらはぎの疲れは、他の筋肉痛に比べたらものすごく軽い。サポーターのおかげ?
・Nikeのランパン、キャップ、OGKのサングラス(サングラスは結局一度も使わず)
・自転車用指切りグローブ
  → 鼻の汗をぬぐうのに、パイル地のグローブは以前から重宝している。
    暑いことは暑いが、汗がぬぐいやすい
・ソックスはCW-Xの5本指
  → 真っ白のソックスが泥んこに...そして汚れが落ちない(涙
・靴は...結局VASQUEを投入
  → 何足靴買うねん...でもこれは正解だった
・バックパックはグレゴリーのDiabulo
  → 全く問題なし。ただハイドレーションは残量が見えないので、予備のボトルは必要
・Body
  → なぜか最初からバテていた。ここんとこの忙しさで、疲れが抜けなかったか?
     体のケアもきちんとしておかないと...



温泉から上がると、制限時間を過ぎてもまだゴールする方を暖かく迎えていた
うん、いい大会だ。私も「お疲れ様~」と皆さんと一緒に拍手で迎えた

主催者の井上さんにお礼を述べて帰路につく

来年も参加するか?たぶん参加するだろう。
ただ走るイベントだけに、もう少しきちんと走れるようにしておきたい(笑






さぁて、次は乗鞍だぁ~


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12 コメント

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Unknown (osatoh)
2011-07-06 22:36:17
このレポート上手!(笑)
すっかりひつぢさんにマラニック、引きずり込まれそうな感じです。(^_^;)
楽しそう!
エントリー可能な大会、また教えてくださいね~♪
Unknown (LiLiSuke)
2011-07-06 22:53:52
お疲れ様でした&完走、おめでとうございます。
レポート読ませていただき、下りの爽快感、わたしも味わってみたいと思いました、が、多分今の体重では、ひつぢさんのレポのあるように軽やかに落ちていくことはできないでしょう。すぐにスピードオーバーになって、ひざがガクガクになりそう。
読んでる分には、苦しさの中にも楽しさ、爽快さがあるので、とってもトレラン大会が魅力的に感じられますが、でも、きっとキツイはず…。
では、乗鞍で会いましょう。
Unknown (滋賀オガ)
2011-07-07 09:03:32
ホントにお疲れさまでした!
ハードさとユルさが絶妙のバランスで調和していますね。
ビールで喉を潤す強者には驚かされました(笑)。
Unknown (どらやき)
2011-07-07 13:09:18
かなりキツイはずですが、それを感じさせずに楽しさが伝わってくるレポですね。
ついふらっとやってみたくなります(笑)
王滝民族は基本的にこういうのが好きなんでしょうね(爆)
それにしてもビール飲んで走れるのは驚きですね。
ボクも嫌いじゃないし、その誘惑にグラグラ来るでしょうけど(爆)さすがに飲んで走ったらぶっ倒れそうです
Unknown (よりみちジッタ)
2011-07-07 14:57:18
マラニックといい、伊賀忍者武術大会とい
い~
何かインパクトのある名前で非常に気にな
っていたんですが、おもしろいですねぇ~
どうしようもなく、喉が渇いたときに突然
有料エイドが出てくるところなんか笑って
しまいました~ 最高で~す!
私も参加したいけど、膝が悪いので走るイ
ベントはだめですけど~ほんとは参加した
い~
実は、競技中に手裏剣投げたり、水団の術
を使わないといけないと思っておりまし
た~(笑)
osatohさん (ひつぢ)
2011-07-08 21:44:11
ありがとうございます。
達成感はすごくありますね。王滝並みです♪
よろしければどこかの大会でご一緒しませんか?(笑

ちなみに同主催者による大会一覧は
http://www.eonet.ne.jp/~hiro-inoue/
です。ご参考までに..
LiLiSukeさん (ひつぢ)
2011-07-08 21:46:21
ありがとうございます。
でも全部走ってないので、完走ではなく完踏ですね(笑

トライアスロンで全身を鍛え抜かれているLiLiSukeさんなら私にできてできないことなんてないですよ。
でも一応ゆるい大会でこんな調子なので、本当のトレラン大会はどれだけ酷なんでしょう..(汗
滋賀オガさん (ひつぢ)
2011-07-08 21:50:25
体にはハード、でも内容はゆるく。なんとも不思議な大会でした(笑

途中でアルコールを補給する大会なんて、なかなか見ないですよね。ここには自己責任と引き換えに最高の自由があります
どらやきさん (ひつぢ)
2011-07-08 21:53:31
是非どこかでご一緒に(笑

最近時間を競う大会ではなく、ゴールするだけで満足感が得られるものを探している自分がいます(笑
歳なのか、病気なのか...(汗
よりみちジッタさん (ひつぢ)
2011-07-08 21:58:02
他の大会名もインパクトありますよ~

「徳川家康・追跡」「山城国一揆」「敵は本能寺にあり~」などなど
その歴史に沿った旧道を探した上でコース設定をされているので、主催者の苦労には頭が下がります

「武術大会~」なんてあると、本当に何か技ができないと通過できないポイントでもあるのかと思ってしまいますよね(笑