■やれやれの顔、顔
やれやれ顔のみんなが慢然と彼らの視線を向けている(居眠りしている人も複数だが)先の人物は、カスティーリャ女王・フアナ。
当の女王様は、鬼気迫る気配を発し、目がらんらん。そう、ガイキチなのだ。
フランシスコ プラディーラ・Y・オーティス作: 『狂女フアナ』 全体図
■この歴史的風景は1506-1508年のある冬の出来事を、1877年にフランシスコ プラディーラ・Y・オーティスが"再現"した歴史絵画。
棺の中の人物はハプスブルグ家の御曹司のフェリペ。丸2年にわたりカスティーリャ女王・フアナは家臣を引き連れ、棺とともに彷徨した。
そんな彷徨中のある日の風景を描いたのが、『狂女フアナ』。
ウィキペディア:フアナ (カスティーリャ女王)
■プラド美術館にあるはずなのだけれども、2007年7月に行った時、見た記憶がなかった。事前にこの絵は知っていたのだが、絶対見ようという優先順位が高くなかったので、見たか見なかったのかもはっきりしなかった。なにせ、プラド美術館にはすごい絵が多すぎるのに、時間がなかったし。
■最近調べたら、元々『狂女フアナ』はプラド美術館の19世紀館に展示してあったとのこと。さらに、19世紀館は大改修のため2007年7月には閲覧できなかったらしい。当時、プラド美術館全体が工事しているなというのは覚えている。そして、その『狂女フアナ』を含む新館は2007年10月にオープンしたらしい。プラド美術館の新館が公開
■ファナティックの語源が、カスティーリャ女王・フアナから来たというのは、違うらしいです。Google: ファナティック 語源
愚ブログに現れたる "ファナティック"
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