もう連休中に海外にいったヤツは帰国させないようにしてほしいね。という励ましのお言葉にも関わらず、無事筑波山麓にたどりつく。スペインで体内に入ったであろうウイルスも霊験あらたかなフランコ将軍ワイン(皇室用語では、「フランコ総統」です)のアルコールですっかり消毒されたらしく、ikagenki。ありがとう、将軍様!
【4月25日】
曇天にて小雨。朝6時、筑波山麓を自家用車で成田空港へ出発。これまでの成田空港からの渡航はつくばからバスで行っていたのではあるが、最近つくば中心部のバスターミナルへ簡単にアクセスできる地域から田舎に引っ込んだので、自家用車で直接成田に行くことにした。駐車場はネットで予約した。約5000円。USAという名前のパーキング。成田空港駐車場 USA。なぜ、ウサなのか?よくわからん。30年前とか空港が開港した時代、外国といえばアメリカだったという単純な発想かな。社長がウサさんなのか?
車の預け入れ場は結構混んでいた。やはり連休の始まりだなと思った。成田空港駐車場USAからマイクロバスで空港第二ターミナルに向かう。USAのマイクロバス乗り場には行列ができていて、1便待って乗る。8時頃、第二ターミナルについて建物に入るもそんなに混んでいなかった。航空券のチェックインも行列はできていなかった。数年前からe-チケットと行って、旅行会社は航空券を紙として客に渡さない。コンピュータに登録してあるので、パスポートがあればチェックインできる。専用の端末装置があるので対面でなく、勝手にe-チケットチェックインできるはず。具体的には読み取り装置にパスポートの個人情報ページをスキャンさせる。e-チケットチェックインできない。やり直し。またしても、できない。エラーメッセージ、対面窓口に行け。行く。対面でチェックインする。調べてもらうと予約のエコノミーが満杯なので、プレミアムエコノミーに変えたとのこと。顔がほころぶのを必死に抑え、しょーがねぇーなみたいな表情を必死に装い、発行券を受け取る。これまで3回仕事で欧州に行った(愚ブログカテゴリー欧州出張2006,2007,2008)。前の会社は気前が良かったのでビジネス。今の会社はエコノミー。エコノミーの12時間は結構つらい。というか、ビジネスの12時間の味を知っちゃうと、エコノミーはつらい。東京-マドリッドの往復の航空券費用は17万円。「ふらんすはあまりに遠し」のごとく欧州に容易に行くことができなかった時代に比べ、大卒初任給程度の金額で欧州に匹夫も行けるこの現代日本になんら感謝の気持ちを持ってないどころか、こんなクニ亡ぼせとほざいているおいらの初めての海外観光旅行が始まるぜ!いぇ~!愛し合ってるかい!?(参考愚記事:地球で一番豊かな難民キャンプ [でも、落書きはやめようと自戒]。) それにもしても原発は火を吹かなかったな、キヨシロー!残念? なお、日本-スペインの直通便はない。今回はJALでロンドン経由。前回はルフトハンザでミュンヘン経由。もちろん、マドリッドへはわれらがイベリア航空。
パスポートコントロールと手荷物チェックも混んでいなく、順調に通過。さっさと出発ゲートに行って、イスに座って2時間待つ。待っていると見たことのある初老の男性と目が会う。向こうも知っているような表情を見せ、「あー、どこかで会ったひと~」みたいにいわれる。どうやら前においらがいた会社(現在、消滅)の別の部門の人だ。同じ部署でもなく、名前も忘れたが、一度仙台出張で一緒になったことがある、と思いだした。もう7年も前かな。その人の部署もある会社に売却されたのだが、その直前にその人は辞めたと聞いていた。名刺をもらって見るとまた同業の事務所で働いているようだ。お年は若くて65過ぎ、たぶん70も過ぎているかも。妻娘と3人でドイツ・スイスに行くと聞く。共通の知人の消息の情報を交換。
機内で、映画 [公式サイト] スラムドッグミリオネア を観る。ネタバレしない観点での軽いつっこみ。インドの社会問題のひとつが子供の産業における労働の問題。家業での親の元における子供の労働は認められている(らしい)。しかし、工場など産業における賃金労働は禁止の建前。でも、低賃金労働が行われて社会問題となっている。で、この映画"スラムドッグミリオネア"の登場する俳優としての子供たちの"労働問題"はいいのかな?インドでは映画は一大産業。もっとも、この映画はイギリス映画らしい。
12時間かかって、ロンドンはヒースロー空港に着く。現地時間14時半。乗り換えゲートへ。途中手荷物チェック。成田で預けた荷物は直接マドリッドに行く。16時半のイベリア航空マドリッド行きの便のため待合のイスに座る。ゲートがまだ決まらないからだ。待合はだったぴろくてまわりが店だらけ。16時半過ぎヒースローを立つ。2時間でマドリッドに着く。マドリッドは夜の7時。明るい。
JAL機上で見たスペイン政府観光局の広告。
マドリッド空港でパスポートに印を押してもらって入国。タクシーでホテルへ向かう。30ユーロ。マドリッドで4泊したホテルは前回マドリッドに来たときと同じ。晩御飯は食べず、9時にそのまま寝る。
【4月26日 (日)】
4:30に目が覚める。フロに入って、7:00朝飯 buffet。いやしいので、たくさん食べる。生ハムも食べた。9:00テレビではスペイン語吹き替え"クレヨンしんちゃん"をやっていた、せにょりーた!みさえ!とか (???)。9:10ホテルを出る。日曜朝なのでマドリッドで有名な"どろぼう市"に行こうかなと思う。しかし、小雨。さらに、少し歩くと結構降りが激しくなった。観光ガイドのマドリッドの4-5月の平均降水量は東京の何分の一かで相当雨が少ないはず。これは予想外。日本から折り畳み傘さえ持ってこなかった。失敗。急遽、プラドに先に行くことにした。歩いてすぐ行ける距離。プラドは例の大木がある正面ではなく側面の入り口から入る。朝早いのに、つまり日の出から2時間あまりなのに、ちょっと行列。でも、すんなり入れた。
グレコ、ルーベンス、ボッシュなど有名どころから見る。ゴヤも見る。午後1時、プラドを出て、どろぼう市へ向かう。どろぼう市がやっている場所は下町地域。物理的に土地も低い。
どろぼう市は毎週日曜日にやっている。すごい人ゴミ。でも、おいらにとって欲しいものは見当たらない。
<続く>