鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

価値創造の健康情報ブラットフォーム

2016-12-05 16:29:35 | 日記



秋山さんらの執筆による、著書「価値創造の健康情報プラットフォーム」が上梓されました。

インターネットクラウドが普及した今、医療情報を含む健康情報の活用とその未来について、健康情報プラットフォームという概念で語られています。

興味ある方は、アマゾンでどうぞ。

価値創造の健康情報プラットフォーム

なお、第6章 地域包括ケアとプラットフォーム では、モデルケースとして鶴岡モデルが取り上げられています。




この記事をはてなブックマークに追加

医療と介護の連携研修会

2016-12-01 12:20:42 | 日記


当地区では恒例となった「医療と看護の連携研修会」の報告です。
毎年2回定期的に開催しており、今年で10年目?になります。
近年は、毎回200名を超える、医療、介護、行政などの関係者が集まり、グループワークを中心に活発な話し合いが行われれています。
講師には、山形県立保健医療大学の後藤先生にお願いし、ファシリテーターとしてまとめ役を担ってもらっています。
会を重ねる毎にグループでの話し合いの内容がレベルアップし、地域の医療と介護の連携の質の向上が実感できます。

今回は、レスパイト入院をテーマとして事例報告があり、活発なグループワークが行われました。

 一般的に在宅の患者さんのレスパイト先は、介護施設のショートステイであることが多いのですが、
 今回は協立病院の地域緩和ケア病棟にレスパイト入院した事例でした。

興味深かったのは、協立病院に設置された「地域緩和ケア病棟」です。

「地域包括ケア病棟」の機能としては、以下があるとのことです。
 3つの受け入れ機能
  ・急性期からの受け入れ(ポストキュア)
  ・緊急時の受け入れ(サブアキュート)
  ・その他
 2段階の在宅・生活復帰支援
  ・院内多職種協働
  ・地域内多職種協働

急性期病院から地域へと繋ぐ中間施設的役割と介護施設を含む在宅医療を支える機能ですね。
また、単に一時避難的な入院機能だけではなく、リハビリテーションの介入、嚥下機能の評価、歯科診療、介護サービスの調整なども行ってくれます。

施設基準として、入院期間は60日まで、在宅復帰率70%以上という縛りがあるそうですが、
治す から 支える への転換プラニングの場として活用して欲しいとのことでした。
また、レスパイト入院(難病を含む)や看取りの受け入れも可能とのことです。

以下、今回の研修会参加者からのFBへの書き込みを紹介します。

協立病院の地域包括ケア病棟の素晴らしさがよくわかりました🍀
医療依存度の高い在宅患者さんのレスパイト入院を引き受けてくれます。
その上、適切なアセスメントで、嚥下状態にあった食事を考えてくれたり、リハビリを組んでくれたり、介護の指導をしてくれたり、今より良い状態に整えてくださるのですね~(^o^)
レスパイトによって介護疲れの家族もほっとしますし、次のレスパイトまで頑張ろうという意欲や目標もできますね🎵そしてご本人も気持ちよくメンテナンスしてもらってリフレッシュできるのではないでしょうか。
地域でお互いに知り合える、とてもいいグループワークでした~👋😃💦
保健医療大学の後藤先生の愛溢れるご指導のお陰です。
鶴岡だけにいたらわからないけど、他から見ると、鶴岡がどれだけ素晴らしい連携をしているかわかりますと、誉めていただきました‼
患者、家族が医療者と繋がるNote 4Uも話題に挙げていただきました🍀
更に、医療行為の出来ないヘルパーさんのもどかしさについても言及されました。
医療と介護がどんどん繋がっていると実感しました🎵
鶴岡市の熱心な行政の方々のご尽力も欠かせませんね👍


事例報告1:居宅介護支援センターおおやま 介護支援専門員 


事例報告2:訪問介護事業所おおやまサテライト 介護士


事例報告3:協立病院、地域緩和ケア病棟 看護師

この記事をはてなブックマークに追加

第19回クリニカルパス学会

2016-11-29 12:11:23 | 日記
今年のクリニカルパス学会は、金沢で開催されました。

今年も鶴岡からは連携パスを中心に10題(ポスター5題、口演3題、シンポジウム1題、パネル1題)を報告し、丸谷先生の「疾病管理をめざした脳卒中地域連携ITパスにおける再発因子分析」は学術集会賞を頂きました‼

パネルディスカッション:パスにおける多職種協働では、こころの医療センターの3職種(看護師、臨床心理士、精神保健福祉士)による息の合った発表がありました。

精神科領域でもパスが必要かつ有用であることを示した点で先駆的な報告だったと思います🎵

懇親会では、金沢芸妓による御囃子や舞が披露され、加賀百万石の城下町・金沢の歴史と文化を垣間見た思いでした。



懇親会では、学術集会賞の授与式も行われ、丸谷先生が登壇しました。



懇親会のお楽しみはなんといっても同志とのいつもながらのわいわいがやがやですね。



わいわいがやがやは、場所を変え、夜遅くまで続きました。






<鶴岡からの報告>

■ポスター

〇誤嚥性肺炎に対する口腔ケアの効果と課題
 湯田川温泉リハ病院 成澤 真理



○脊椎圧迫骨折保存パス患者の現状分析
 荘内病院 菅原 早苗



○庄内南部地域急性期心筋梗塞パス3年の運用経験
 荘内病院 渡部 美穂



○連携パス回復期病院における認知機能改善はADLを改善する
 協立リハ病院 茂木 紹良



○大腿骨近位部骨折患者の退院時歩行能力を予測する因子について
 湯田川温泉リハ病院 菅原 崇広



■口演

○大腿骨近位部骨折術後2週目のADL動作と在院日数の関係
 荘内病院 森 和浩

 
○救急隊員が指導する超急性期脳卒中パス
 荘内病院 丸谷 宏 


○疾病管理をめざした脳卒中地域連携ITパスにおける再発因子分析
 荘内病院 丸谷 宏



■シンポジウム どうする?どうなる?地域連携パス

〇さて、どうしよう? ~庄内南部地域連携パス推進協議会の活動~
 鶴岡地区医師会 遠藤貴恵


  
■パネルディスカッション パスにおける多職種協働 ~それぞれの専門職の立場からパスにどのようにかかわっているか~

〇精神科スーパー救急病棟チームがクリニカルパスに関わったら
 こころの医療センター 三原 美雪



この記事をはてなブックマークに追加

山形県医師会死体検案研修会2016

2016-11-22 12:01:06 | 日記
山形県医師会主催の死体検案研修会を聴講してきました。

私は、警察から検案依頼が来た場合、基本的に断らないことにしていますが、ここ半年依頼が来ていません。
近くの開業の先生方が対応しておられるのでしょうか。

検案で呼ばれるケースは、家族と同居している場合には、起きてこないので寝室に行ってみたら死んでいた。独居の場合には、連絡が取れないので行ってみたら死んでいた、など
の病死が多いのですが、自殺もときに経験します。自殺は縊死が多いようですが、先日割腹自殺例の検案を経験しました。また、事故では、雪に埋もれた腐乱死体や車の下敷き例
などもありました。

いずれにしろ死体検案が必要な事例は少なからずあり、警察協力医だけでは対応はできません(山崎氏)。

検案・検案書の作成は医師にしか許されていない行為であり、とくにかかりつけ医の場合には積極的な関与が期待されます。



----------------------------------
山形県医師会死体検案研修会2016
日時:2016年11月21日:19:00~20:00
場所:鶴岡地区医師会講堂
演題:死体検案のすすめかた 実践編
講師:山形大学医学部法医学講座 山崎 健太郎 氏
----------------------------------


〇検案医の役割

 ・警察官の検死立ち合い

 ・検案 そして 死体検案書作成

  検案:検死の一補助行為として医師が死体を検査すること
  本来、警察(協力)医や監察医の役割だが、山形県には監察医はいない
  死体のかかりつけ医が立ち会うことが望ましいが・・
  死体検案書は立ち会った医師が作成する
  死体の調べ方を知っていた方が、まともな死体検案書を作成できる

〇検案のすすめかた
 
 ・異状死体取り扱いのシステム
  都道府県ごとに異なる
  法医解剖には3種類がある
   司法解剖
   承諾解剖(遺族の承諾が必要) ・行政解剖
   新法解剖(警察解剖) 警察署長の権限で行う
   
 ・山形県における2014年度の検案数:1713件(全死亡の1/10 内解剖は10%)
   病死:2/3、自殺:13% 、他殺:2%

 ・検案医:死亡確認した医師、現場付近の診療所医師、警察協力医など

 ・事件性がない場合 検案医が死体検案書を作成
  原因不明・事件性の疑い →法医解剖後、解剖執刀医が死体検案書を作成

 ・検案の手順
  1)死亡確認
  2)死体の概要聴取:個人識別(氏名、年齢、職業)、死亡直前の状況、病歴、生活歴(飲酒歴、家族構成・・)、死体周囲の状況、
  3)身体所見:全身、頭部・顔面、体幹、四肢、外陰部、外傷の部位
  4)体腔液の採取
  5)死因・死亡時刻の推定と解剖の有無の判断
  6)検案書の作成

 ・DVD視聴
  体格、黄疸、貧血、眼瞼・眼球結膜
  腐敗性変化、網状変色(死後6日)、巨人様顔貌、カビの発生、ピンク歯、ミイラ、死蝋・白骨化
  死体の損傷:ネズミ、鳥類、サメ、スクリュー、
  身長測定
  直腸温、
  死体硬直(顎関節、項部、上肢左右、肩関節、ひじ関節、手関節、手指関節、股関節、膝関節、足関節、足趾関節) 寛解、発現
  死斑(部位、紫斑、色調)急死:強い紫斑、失血死:弱い死斑、凍死:鮮紅色、
  損傷:切創、刺創、割創、逡巡創、防御創、鈍器損傷、挫裂創、銃器損傷(射創、咬傷、電流斑(炭化+紅斑)
 
  後頭窩穿刺、

〇死因の決定法

 ・内因死 か 外因子 か

   外因子:特徴的な外傷、血痕、鼻腔・口腔内異物、酒臭、死斑の色調
   内因子:
    発見状況:
     目の前で急変 →虚血性心不全、大動脈解離、大動脈瘤破裂、脳出血
     すでに死亡していた:
      最近まで元気 →心筋梗塞、大動脈瘤破裂、脳硬塞、基礎疾患の急性増悪
      体調不良 →体調不良、寝たきり状態 →基礎疾患の増悪、褥瘡感染
      腐乱状態 →基礎疾患増悪の疑い、不詳

    判断には基礎疾患が重要!

この記事をはてなブックマークに追加

第36回 五者(市町長・部課長、庄内保健所、荘内病院、こころの医療センター、医師会役員)懇談会

2016-11-19 15:24:14 | 日記
市町長・部課長、庄内保健所、荘内病院、こころの医療センター、医師会役員懇談会
日時:平成28年11月18日 18:30~
場所:東京第一ホテル鶴岡

1、開会

2、会長挨拶
 
 各組織の連携が重要な時代

3、来賓あいさつ(鶴岡市長 榎本政規)

 地域医療構想、真摯に取り組む、医師会などの支援をお願いしたい。

4、話題提供

1)鶴岡市 (健康福祉部 健康課 課長補佐 小林 まゆみ)
 
 〇鶴岡市歯科口腔保健行動計画について



  歯科受診:全体で45%、青年層の受診率が低い
  歯の本数:20本以上は、高齢者で半数以下
  歯周病:医療費の第3位 件数では2位 20歳代から増え続ける
  施策の方向性:歯とお口の健康づくり4大原則
   ・歯をていねいにみがく
   ・よく噛む
   ・規則的な生活習慣
   ・かかりつけ歯科医での定期的な検診・ケア
  ライフステージに応じた対策
   妊娠期・乳幼児期:乳歯の虫歯予防 虫歯のない3歳児 目標90% 現状:78%(鶴岡市)、82%(全国)
   学齢期:むし歯予防、歯肉炎予防 歯肉炎男子に多く、中学生になると増加
   青年期:むし歯予防、歯肉炎予防 健診の機会がすくない、歯周病増加する時期、
   壮年期:むし歯予防、歯肉炎予防・歯の喪失防止 歯周疾患健診受診率低い、
   高齢期:歯の喪失防止・口腔機能の維持 「固いものが食べにくくなった」80歳前半で約半数
   
  <コメント> 
  湯田川温泉リハ病院での口腔ケアの取り組み
  荘内病院におけるがん患者の医科歯科連携の取り組み
  人間ドック時に歯科検診を勧めているがなかなか進まない(協立病院)  

2)こころの医療センター (診療部副部長 東海林 岳樹)
 
 〇当院における児童思春期精神科医療


    
  新病院では、院内学級を併設した こども病棟(ユニット)15床を新設
  入院の対象となる疾患
   発達障害6割、神経症性障害
    男子:38名、発達障害が多い
    女子:13名、神経症的障害が多い
  治療プログラム:
   個人に対して:個人精神療法、心理士によるカウンセリング、認知行動療法
   集団に対して:集団精神療法、作業療法、ソーシャル・スキル・トレーニング、こどもミーティング
   身体治療:薬物療法、経鼻栄養
   家族支援:親ガイダンス、面談、病棟家族会
   教育:分教室への登校、訪問教育、原籍校へのトライアル登校
   社会体験:校外学習、病棟レクレーション
  発達障害 = 発達凸凹 + 適応障害
  発達障害はスペクトラムで定型発達とつながっている
  AD/HD(注意欠損多動性障害), ASD(自閉症スペクトラム), AS(アスペルガー症候群)は一連の病態
  個性とみるか障害とみるか 障害を長所にかえていく ことが重要

3)荘内病院 (医事課課長 菅原 稔)
 
 〇荘内病院における救急患者数の推移について



 10月から、非紹介患者初診加算料(医科5000円、歯科3000円)の算定を開始した
 救急センター受診者数、救急搬送患者入院数は、過去3年大きな変化はない
 他医療機関からの紹介件数は、やや減少傾向にある
 一方、他医療機関への紹介件数(逆紹介)は増加傾向

4)鶴岡地区医師会 (みずばしょう 総務会計課 難波 崇)
 
 〇ユニットケアの開始にあたって
 


 10月からユニットケア(12名x8)の運用を開始
 ユニットケアの運営には、フォーム(体制)、ハード(環境)、ソフト(暮らし)、システム(仕組み) が必要

5、その他

6、懇親会


この記事をはてなブックマークに追加

ふらっとの会

2016-11-15 12:21:42 | 日記

恒例の多職種が集う懇親会<ふらっとの会>が、11月11日(金)、第三コミセンで行われました。

今回は、パワーゲイトの伊藤さんからのレクチャーとJOSANE棒(長さ90㎝の8角形の棒)を使った運動でからだを解してからの開催となりました。




楽しいゲーム後のお決まりの罰ゲーム<青汁ドリンク一気飲み>は、私がリーダーのグループでした!ごめんなさい🙇

最後は、荻原歯科医師会長の笑いを誘いながらの「来年も続けましょう!」という素敵な締めのあいさつで終了となりました。




この記事をはてなブックマークに追加

私のかいぜん発表会

2016-11-12 15:58:51 | 日記


ストローハット社の瀬尾さんが発表するとのことで、私のかいぜん発表会というイベントにちょっとだけですが、顔を出してみました。

この発表会は、各職場で日ごろから取り組んでいる 『かいぜん活動』 を発表し合い、互いに交流を深め地域全体で成長して行こう!と、地域企業の発意により企画さたのことです。



瀬尾さんの発表は、「サードプレイス+異分野交流=創造価値」 というタイトルで、

市民にとって、医療の情報は必要にもかかわらず、
市民向けの講演会や研修会では医療の情報が十分届かないという経験から、

市民へどのようにしたら医療情報を届けることができるかを課題として取り上げ
改善すべき点として以下の3つを挙げたのことです。


 1、市民が興味をもつキーワード
 2、日常的に医療者と市民がである場所
 3、具体的な行動を起こせる機会

その実現のために、

 1の共通のキーワードを「ビジネス」とし、

 2として「ヘルスケアとビジネス」に特化した医療者と市民が直接出会える場所の設置し、

 3として、思いを具体的な行動に起こす機会をつくり、

以下を成果として挙げました。

 ・超高齢社会Biz Med/Carマッチングフォーラムの企画と実施


 ・具体的なプロジェクトがいくつか立ち上がる


   -企業と高齢者の手仕事をマッチング

   -季節の野菜と医療知識のマッチング

   -生産者と仕事量のマッチング

まとめ




この記事をはてなブックマークに追加

日本クリニカルパス学会予演会

2016-11-10 09:59:58 | 日記
本年度6回目となる庄内地域連携パス推進協議会全体会では、11月25-26日に金沢で予定されている第17回日本クリニカルパス学会学術集会の予演会を行いました。

今回は、ポスター5題、口演3題、シンポジウム1題、パネルディスカッション1題を報告します。

■ポスター

〇誤嚥性肺炎に対する口腔ケアの効果と課題
 湯田川温泉リハ病院 成澤 真理

○脊椎圧迫骨折保存パス患者の現状分析
 荘内病院 菅原 早苗


○庄内南部地域急性期心筋梗塞パス3年の運用経験
 荘内病院 渡部 美穂

○連携パス回復期病院における認知機能改善はADLを改善する
 協立リハ病院 茂木 紹良


○大腿骨近位部骨折患者の退院時歩行能力を予測する因子について
 湯田川温泉リハ病院 菅原 崇広

■口演

○大腿骨近位部骨折術後2週目のADL動作と在院日数の関係
 荘内病院 森 和浩

 
○救急隊員が指導する超急性期脳卒中パス
 荘内病院 遠藤 広和 


○疾病管理をめざした脳卒中地域連携ITパスにおける再発因子分析
 荘内病院 丸谷 宏

■シンポジウム どうする?どうなる?地域連携パス

〇さて、どうしよう? ~庄内南部地域連携パス推進協議会の活動~
 鶴岡地区医師会 遠藤貴恵
  
■パネルディスカッション ~それぞれの専門職の立場からパスにどのようにかかわっているか~


〇精神科スーパー救急病棟チームがクリニカルパスに関わったら

 こころの医療センター 三原 美雪


-----------------------------------
連携連携パス推進協議会 全体会
日時:平成28年11月8日 19:00~
場所:荘内病院講堂
-----------------------------------


1、運営委員会報告
 全体会を年4回程度、個別パス委員会を増やす

2、第17回日本クリニカルパス学会学術集会 予演会

〇誤嚥性肺炎に対する口腔ケアの効果と課題
 湯田川温泉リハ病院 成澤 真理

 脳卒中パスで入院となった患者209名を口腔ケア実施群(90)と未実施群(119)に分け、
 年齢、性別、JCS、mRS、肺炎の既往、入院時の肺炎の発症、口腔の状況、ST介入の有無、嚥下障害の有無、入院時BI、FIMなどを比較検討した
 結果:両群での誤嚥性肺炎発症率(10%程度)に差はなかったものの
    口腔ケア実施群はBI、FIMが有意に低く、それなりの効果の可能性が示唆された


○脊椎圧迫骨折保存パス患者の現状分析
 荘内病院 菅原 早苗

 欠席

○庄内南部地域急性期心筋梗塞パス3年の運用経験
 荘内病院 渡部 美穂

 ・パス導入前42例、パス導入後59例につき、年齢、性、基礎疾患、喫煙の有無、入院期間、血圧、BMI、HDLC、LDL、TG、再狭窄の有無などを比較検討し
  結果:両群間に有意差は認められなかったが、血圧、BMI、HDLは、改善する傾向にあった。

 ・退院後病院通院群とかかりつけ医通院群とで、血圧、BMI、HDL、LDL、TG、再狭窄の有無を検討した
  結果:かかりつけ医通院で再狭窄率が高い傾向がみられた


○連携パス回復期病院における認知機能改善はADLを改善する
 協立リハ病院 茂木 紹良

 対象患者:大腿骨骨折パス患者811例
 術後4週および退院時MMSEの推移で認知機能改善群(2点以上改善):39%、認知機能不変群:47%、認知機能悪化群(2点以上悪化):14%に分類

 結果:退院時BIの改善・悪化は、術後4週から退院時の認知機能改善と悪化に有意な相関を認めた。


○大腿骨近位部骨折患者の退院時歩行能力を予測する因子について
 湯田川温泉リハ病院 菅原 崇広

 対象患者:大腿骨パスで急性期病院から入院の128名
 退院時の自立群(FIM6点以上)と非自立群(FIM5点以下)で比較

 結果:入院時の更衣(下半身)、排尿コントロール、受傷前の認知症自立度、年齢の4項目が、退院時の歩行能力を予測する有意な因子であった


○大腿骨近位部骨折術後2週目のADL動作と在院日数の関係
 荘内病院 森 和浩

 対象:大腿骨骨折パスに登録し自宅退院した136名(男14、女122)
 術後2週目のBI(トイレ動作、更衣、移動、合計点数)と在院日数の関係を調査
 BI75点以上の自立群での平均在院日数:トイレ動作61.6日、更衣55.8日、移動48.4日、
 術後2週目のBI合計点数と在院日数:全介助群(0-40点)100.2日、一部介助群(45-70点)90.2日、自立群(75-100点)51日。
 結果:術後2週目のBIは、在院日数と相関する。
 
○救急隊員が指導する超急性期脳卒中パス
 荘内病院 遠藤 広和 

 荘内病院における血栓溶解療法パスの紹介
 実施率:21.4% 72/337 全国的にみても極めて高い実施率

○疾病管理をめざした脳卒中地域連携ITパスにおける再発因子分析
 荘内病院 丸谷 宏

 生活期パスデータを分析、
 再発因子として、血圧、糖尿病、心房細動が相関していた。





この記事をはてなブックマークに追加

新潟地域病院連携会議

2016-11-03 13:16:38 | 日記




本年度、新潟市では、400を超える施設がNet4Uを導入することになるようです。

そのような背景もあり、新潟地域病院連携会議企画のパネルディスカッションに、あじさいネットの松本先生、さどひまわりネットの佐藤先生共々パネリストとして参加し、Net4U~Note4Uの紹介をしてきました。

あじさいネット、さどひまわりネット、Net4Uは、全国にも多数ある医療情報ネットワークのなかででも数少ない成功事例として知られていますが、それぞれコンセプトは全く異なります。なぜ、継続的に活用されているのか、成功の秘訣何のかが、パネルのメインテーマだったと思います。私自身は、お二人の話を聞きながら、いろいろな要因はあるのだろうけど、結局は各地域のリーダーの誠意や熱意なのかな~と感じました。

懇親会では、松本先生の写真をシャアさせて頂きますが、素敵なレストランで、とても楽しく、美味しく、和やかな時間を共有させて頂きました。




-----------------------------------------
第4回 新潟地域病院連携会議
日時:2016年11月2日 13:30~17:30 
場所:新潟医療人育成センター
テーマ:
 「地域医療連携におけるICTの役割とは」
------------------------------------------

1、開会あいさつ
  新潟市でNet4Uを採用、ニックネームとして「すわんネット」?を考えている。

2、パネルディスカッション

 〇質の高い地域完結型医療のための地域医療ICTネットワーク「あじさいネット」
  長崎大学大学院 医師薬学総合研究科 医療情報学 准教授 松本 武浩


  ・フリーアクセス と GP
   イギリスのGP間は、すべてITで繋がっている。
   すべての医療情報は共有されており初診という概念はない。
   医療費は只。 
   一方で、日本のようなフリーアクセスでは、診療情報が医療機関に分散保存される
   あじさいネットは、分散された医療情報を一元化するめのシステム
 
 ・わが国のICTネットワークの経過
   2000年 新宿区医師会のゆーねっと
   2001年 経産省のモデル事業、実質上初の診療所間情報共有の診療利用 生き残りがNet4U
   2004年 あじさいネット運用開始 事実上初のN:1型診療利用
   2009年 あじさいネット長崎県全域展開開始 実質上の初のN:N型(広域)診療利用
   2010年 地域医療再生基金で多くの情報ネットワークが立ち上がる
   2014年 地域医療・介護確保基金
   2013年 さどひまわりネット運用開始 事実上初の全医療機関参加型診療利用
   2014年 あじさいネット在宅医療運用開始 柏プロジェクト(カナミックス)運用開始

  日医総研の地域医療連携ネットワーク調査

  ・あじさいネットの特徴
   主体は片方向の診療情報共有
    拠点病院の高度で大量の情報を地域で共有
   共有対象は、全診療録情報
    地域医療の中で必要な情報を必要時に利用
   データを保存しないクラウド型
    コスト低減により会費での継続運用

   2004年~病診連携への活用、 
    埋もれた医療リソースの有効活用:初診での利用、病名・病歴・禁忌、服用情報・検査データ、 重複検査を避け、医療費の抑制へ
    生涯教育効果:紹介した患者さんの診療経過を詳細に把握! モニタリングで最新医療学習 →教育効果
    診療情報提供書や退院サマリでは、不十分
    逆紹介後の必要な情報を反映した維持治療

   利用施設数の拡大、
   診療支援、生涯教育  → 地域医療の底上げ
   病院完結型 から 地域完結型へ
  
  今後は、地域包括ケア
   あじさいネットを利用しての在宅医療連携
    チーム間の情報共有、チームメンバーをグループ登録
   個々の携帯メール登録
   患者宅訪問前に状態把握が可能
   登録患者数:256名
 
  これから~トピック
   救急医療でのあじさいネット利用
    搬送前トリアージ
   高度専門連携医療(W主治医)
   あじさいネット遠隔診断、
   TVカンファレンス、研修会中継システム、ビデオ配信
   検査データ共有システム
   地域連携パス、へ検査データの取り組みを可能に
   周産期診療

〇さどひまわりネット
  新潟県厚生連佐渡総合病院院長 佐藤賢治

 ・さどひまわりネットの実際

   画面の紹介:患者ポータル、処方一覧、検査結果、画像、コミュニケーションボード、

   医療介護連携、観察患者詳細画面(バイタル、フェイスシート)
 
 ・佐渡の医療、介護の現状 と連携システムの構築

   -医師不足の本質、専門医が増えた、→ 機能分担・専門特化 →機能分断
  
   -連携システムの構築の留意点
    連携の範囲、意思決定・協議体制、システム利用促進
    連携とは情報共有と会話による協働
 
   -基本データはレセコン +検査システム、画像機器システム、調剤薬局システム、電子カルテ をデータセンター(長岡)に集約 認証された端末で参照
  
   -参照はコミュニケーション支援ツール:コミュニケーションボード、セキュアメール、地域連携クリニカルマップ、業務連携、ファイル共有
 
   -運用体制の構築、
  
   -参加数:住民:人口比26%、 施設:58%(75/ 128)
  
   -オフ会(さどひまわりネット)ユーザー会
  
   -「さどひまわりネット」の特徴
   ・運営主体:行政を含めた島内施設からなる協議会(NPO法人)
   ・同意住民:26%
   ・参加施設:約6割
   ・共有情報:レセコンデータ+自動収集できるデータ
   ・双方向性の実現
   ・コミュニケーション支援
   ・守秘義務に基づくセキュリティーポリシー 
  
 ・医療・介護を取り巻く情勢と地域にもとめられていく姿

  -地域包括ケアシステム と 地域医療構想

  -地域の課題、今後求められていく方向性

  -医療・介護「統合」提供体制プラン

  -データの二次利用

  -連携システムに求められる要件
   網羅性、継続性、協働ツールとの位置づけ,二次利用、広域連携対応

  -連携システムへの課題と期待
   必要性の認識、導入・運用コストの解決、広域連携、国民自身による情報参照(PHR)





この記事をはてなブックマークに追加

医師資格証・HPKIに関する講演会

2016-11-01 17:03:11 | 日記
県医師会主催によるHPKIと医師資格証に関する研修会が山形市で開催されました。
座長を頼まれていた関係もあり、出席してきました。

演者の矢野さんとは、15年以上の付き合いになりますが、医療情報のセキュリティーに関しては日本のトップクラスにある人です。

講演は、前半が全国の医療情報ネットワークの現状、後半はHPKIと医師資格証の話でした。

HPKIとは、ネットワーク上で「私は医師の鶴岡太郎である」ことを証明するための仕組みです。

このときに必要になるのが、医師資格証というICカードです。
従って医師資格証の発行には、厳重な診査が必要になります。

一方で、医師資格証の利用場面としては、

 1、身分証明書としての活用、 
   緊急災害時の医師としての身分証明、偽医師防止など、

 2、非接触カードとしての活用
   研修会、講習会の出欠管理、受講履歴、単位取得状況の確認など

 3、医療情報ネットワークでの活用
   情報提供書の印鑑の代わりとなる「署名」と 情報ネットワークへのログインの際の「認証」

が想定されていますが、本命である3に関しては、これからどの程度普及していくのか先が読めない状況というのが本音のようです。

とはいっても、今後活用する場面の増えてくるでしょうし、現在無償で手に入れることができます。もっていて損はないかと思いますので、申請してみてはいかがでしょうか。

全国での配布枚数(申請を含む): 7163件、山形県:43件

なお、Net4Uでは、医師資格証による署名を付与した情報提供書が作成可能です。
(紙に印刷し押印し保存の必要がなくなります)。

---------------------------------------------------------
HPKIと医師資格証の最新動向についての講演会
 日本医師会総合政策研究機構 主任研究員 矢野 一博 氏
日時:平成28年11月1日 18:30~20:00
会場:ホテルメトロポリタン山形 3階「朝日」
---------------------------------------------------------

1、ICTを用いた地域医療連携ネットワークについて



 
 地域医療情報ネットワークの概要 地域医療連携調査(2015)
  連携ネットワーク数:253
  2001年から急速に増加(再生基金の影響)
  運営主体:病院が多い、次いで医師会、NPO・協議会、行政、企業
  対象:二次医療圏が多いが、次いで県全域での連携 70%が休眠
  参加施設:急速に増えた、薬局、歯科、介護の延びが顕著
    診療所、病院、薬局、介護、歯科 
  運営主体別:医師会>NPO・協議会>病院>行政
  参加患者数:115万人 共有:70万
  運営主体別参加患者数:
  連携している疾病:脳血管障害、大腿骨、がんが多い、認知症が延びている
  提供しているサービス:画像が多い、 電子紹介状が延びている
  共有できる常法項目:
  情報共有の形態の推移:
  通信の回線:インターネットVPN(IPSec)、IP-VPN、
  ログイン:IDとパスワード(203地域)、HPKI電子証明書(34)、2要素認証
  経費概要:3000万程度が多い、1億で収まる程度 MMWIN:10億 再生基金の10%はベンダーへ
  負担:参加施設、自自他医、厚労省、医療関係団体(含む医師会) 保険者(これからは)
  維持費:年800万 保守:564万
  負担者:参加施設、自治体
  サービス料金・参加料:病院>診療所>介護>薬局
  無料にしているところが多い

  情報ネットワークへの追い風
   検査・画像情報提供加算、電子的診療情報評価料
  
   電子処方せん:電子的な処方せんが認められた、HPKI電子署名、サーバ(運営主体が必要)が必須、
   非現実的なしくみであり、まだ普及しない、させないのが現状  

2、HPKIと医師資格証について



  HPKIの歴史
  ・医療情報ネットワーク基盤検討会
  ・HPKIのターゲット:26資格 
   医師の部分は医師会で 薬剤師会(来年度から)、歯科医師会検討段階、3師会連携
   看護師:MEDIS、
  ・HPKI:3か所で発行、
  ・医師資格証は、公的な身分証
  ・機能=電子署名と認証
  ・国税庁に届けてあり、身分証として利用可能。(公的身分証ではない) 
  ・使い方
   -身分証としての活用
    -JAL DOCTOR登録制度
   -非接触カードとしての活用
    生涯教育制度などの単位管理:受講履歴や単位の取得を確認、申請書類の印刷
    総合出欠単位管理システムへの発展 
   -ICTでの活用
    電子紹介状への電子署名で利用 (先進事例:まめねっと、はれやかねっと、いばらぎ安心ねっと)
  ・医師資格証の発行数 
 申請数:7163件、山形県:43件、

3、診療情報提供書等の電子的な送受に関する評価



  検査・画像情報提供加算
  電子的診療情報評価料

  HPKIによる電子紹介状は必要ない

4、日医の取り組み



  ASP電子署名サービスの無料提供
  SSL/TLS1.2 でも算定可能
  文書交換システム:電子署名された文書の中継サーバー 

5、日医の新たな取り組み
  


  安全な通信環境の整備
   レセプトオンラインのネットワークでは、IP-VPN 70% 、インターネットVPN 25%
  医療分野専門ネットワーク(ネットワークの交換規格、相互接続機能)
  地域医療ネットワークの相互接続を可能とする

この記事をはてなブックマークに追加