鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

鶴岡市医療と介護の連携研修会

2016-08-19 11:39:23 | 日記


本年度1回目となる、鶴岡市医療と介護の連携研修会が8月17日に行われました。

本研修会は鶴岡市が主催し、おもに病院看護師と地域の介護・福祉従事者との連携を目指し10年程前から始まったものですが、現在では、参加者は280名を越え、この地域でももっとも大規模な多職種研修会に成長しています。

今回は、「本人・家族が望む暮らしを支えるために」をテーマに、4施設からの事例報告のあと、多職種によるグループワークが行われ、意見交換を行いました。




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<事例>
80歳台の男性、骨に転移のある進行性の肺がん、経済的な理由もあり、手術、抗がん剤治療は拒否。
病院に通院しながら、独居で自宅療養中であるが、痛み、せん妄のコントロールは不十分。
遠方に住む家族(子供)からの支援が得られないなか、隣人やケアマネ、ヘルパー、訪問看護師など多職種の支援・協力で、
ぎりぎりまで自宅生活を送り、最終的には病院へ入院となった。

<事例発表>

指定居宅介護支援センターかみじ荘 管理者 佐藤 庄子 氏


介護老人保健施設みずばしょう 療養課課長 工藤 由美氏


鶴岡市立荘内病院 7階東入院棟看護師 大滝 恵子氏


鶴岡市立荘内病院 緩和ケア認定看護師 上林 沙希子氏


<まとめ>

ファシリテーター・アドバイザー 
 山形県立保健医療大学 看護学科 教授 後藤 順子 氏




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ほたる多職種研修会:平成28年度第1回

2016-08-09 10:59:42 | 日記


本年度1回目となるほたる主催の多職種向け研修会の報告です。

この研修会は、介護職の医療面でのスキル不足という地域課題を解決するために
おもに介護職を対象に、そのスキルアップを目指して行われているものです。

今回は、介護職からのリクエストが多い精神科疾患を取り上げ、こころの医療センターの認定看護師の安部さんを講師に招き学習会を開催しました。

広い会場が確保できず、断った人も多かったようですが、医師会講堂が満席のなか、現場で役立つ知識や情報を学ぶ良い機会になったのではないかと思います。


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ほたる多職種研修会 平成28年 第1回
日時:平成28年8月1日 18:30~
会場:医師会講堂
参加者:介護職、看護師、療法士、歯科衛生士、保健師、医師、事務、行政など約100名
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うつ病を理解しよう
 ~ 実践で役立つ知識・情報 ~

山形県立こころの医療センター 精神科認定看護師 安部 和明 氏

1、最近の自殺の動向

 減少傾向にある とくに男性
 一方で、50歳以上の死亡原因の第3位
 3-6月に多い
 全年齢にみられる
 無職が多い
 庄内地区は多く、交通事故の4倍、秋田と同じ
 96%が精神障害
 自殺者に、アルコール依存症が多い 
 自殺者の1/3がアルコールを摂取している
 アルコールはシラフ時、抑うつ気分を強める
 飲酒者の自殺リスクは6倍(非飲酒者に比し)
 
2、気分障害に関して
  従来分類:うつ病、躁うつ病、抑うつ神経症
  DMS:大うつ病性障害、双極性障害、気分変調性障害
  ICD:反復性うつ病性障害、双極性感情障害、持続性感情障害


3、うつ病

  増えている、現場でも混乱している
   要因
    高ストレス社会
    ストレスに対する脆弱性
    啓発活動の結果(受診行動促進、意識向上)
    ・・・
  
  まずは、内科受診を勧める 
  内科が精神科を紹介するのが望ましい

  きっかけ、
   昇進、退職、転勤、妊娠、引っ越し、など「環境の変化」

  うつ病発症の要因
   ストレス、性格、 体質、環境、

  
  うつ病と躁うつ病へ違う病気!
   うつ病は抗うつ薬
   躁うつ病は気分安定薬

  うつ病と鑑別する疾患:双極性障害:Ⅰ型 Ⅱ型

  誤って双極性障害をうつ病と診断している場合がある

  うつ病の初診は、圧倒的に内科、 
   症状:食欲不振>倦怠感>睡眠障害

  うつ病のサイン
   睡眠障害、
   食欲減退、
   気分(元気がでない、憂鬱、自分を責める、人に会いたくない・・・)、
   体調(働きたくない、疲れやすい・・)

   否定ではなく、共感、共有から

  2週間以上症状が持続することが診断上重要

  喜び関心の喪失 悲しい、気分がはれない、たのしくない、
  イライラ
  自責感、ぐるぐる思考
  
4、治療

  相談、 受診、 診断、 治療、
  
  1)休息
    個人ごとに方法、時間はさまざま
    休息と活動のバランスが重要
  2)薬物療法
    うつ病の人は薬が嫌い
    薬の説明が重要 
    抗うつ薬 睡眠薬 抗不安薬 の3点セットで処方することが多い
    減量はゆっくり
  3)精神療法
    アドバイスはしない、
    支持的・共感的なものが標準
    予後、見通しを話すと安心する
    

  環境調整
  その他 (電気けいれん療法:よく効く、認知行動療法、光線療法)


5、認知行動療法

   再発予防に有効
   ストレスへの対応力を養う、適切な行動に導く訓練
   具体的には、別の見方、考え方があることを知ってもらう 「ものは考えよう」
   アドバイスではなく、つらさに共有、共感することことが重要

6、援助・支援のポイント

  患者は、良くなっている自覚がないことが多い


7、家族への説明
 
  ・あまり態度を変えず、今までどおり自然に接しましょう
  ・ゆっくり休ませてあげましょう
  ・安易な励ましは逆効果、温かく見守りましょう
  ・重大な決断はやめましょう
  ・こころの病気は直線的に良くなるわけではない
  ・自殺防止のポイントを理解しましょう
  ・不適切な忠告にまどわされないで
  ・患者さんの話をじっくりと聞いて、安心感を与えましょう
  ・ご家族自身の健康も意識して下さい



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医師会納涼ビアパーティー

2016-08-08 09:56:50 | 日記


恒例の医師会納涼ビアパーティ!、暑さ真っ盛りの8月5日今年も盛大に行われました。

鶴岡地区医師会は、職員450名を抱える会社組織でもありますが、全職員を対象とした唯一の親睦の会でもあります。

毎年、各事業体の新人職員によるパフォーマンスに抽選会と大いに盛り上がります。

今年は、動画で撮影してみました。

お楽しみ下さい。

you tube :医師会納涼ビアパーティー




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さいちゃんと多職種連携

2016-08-01 17:44:01 | 日記



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さいちゃんと多職種連携チームwith鶴岡
第1弾 新潟市と鶴岡市・多職種連の現状を伝えあおう
日時:2016年7月29日 18:30~
場所:ジュニアペパームーン
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済生会新潟第二病院の連携室と新潟市医師会の在宅医療介護連携室の二足の草鞋で活躍しているソーシャルワーカーの斎川さんを囲んでの講演会~懇親会に参加してきました。

ストローハット社のみどりまち文庫主催の会です。

以下、講演メモです。


〇ソーシャルワーカーの職務のレベル
 ・第1階層:医療福祉相談レベル
 ・第2階層:地域連携レベル
 ・第3階層:社会連携レベル(まちづくりヘルスケア分野)
 ・第4階層:地域包括ケアにおけるあらたなソーシャルワークレベル


〇プロローグ
・包括ケアの深化に向けたあらたな施策展開
  病院の枠が取り除かれる方向へ(地域との連携の強化)
  地域のケアマネとの交流が評価、
  退院後の看護師による訪問の評価、

・地域支援病院としての済生会新潟第二病院
 新潟市としては4位に位置する
 在宅医療・介護連携ステーション
 多職種連携の構築と支援
 人材育成
 地域との交流の取り組み


・介護保険事業総合確保法 →県の補助金 →医師会 →Net4Uの運用


○学生との連携(社会連携)

在宅における多職種連携(地域連携)

 ・新潟大学大学院 新潟地域医療学講座
  講義とワールドカフェ

 ・やまがた学生多職種連携ネットワークとの連携
  鎌田先生がコーディネート
  新潟大学医学部 X やまがた学生多職種連携NW

○地元新聞社との連携 (新聞社の機能を活用した地域包括ケアシステムの普及啓発)

 医療の現状を新聞社で広報してもらう
 紙面以外にセミナー、WEBサイト、イベントなどの創設(医薬品)

 新聞社の宅配センターを利用したセミナー、出前講座
 セミナーでのスポンサーの活用:例:補聴器メーカー

 医療・介護に特化したWEBサイト 
  WEBコンテンツ
  双方向コミュニケーションツール:ささえーる、今後は紙面との連携

 福祉介護健康フェア(運営:新潟日報社、社会福祉協議会)
  ・昨年度のフェアでは、メインステージで 「さいちゃんと多職種連携 X鶴岡の仲間達」を実施
   メッセージは、かかりつけ〇〇のある暮らし!「かかりつけ」という言葉は、「いきつけ」、「なじみのある」が分かりやすい。

〇連携をすすめるために

 ・場所をつくる(Place)
 
  委員会、ミーティング、勉強会、研修会、協議会、連携ネットワークなど

 ・つなぎ継続する(Chain)

  ケースフロー(流れを作る)
  連携ネットワークなどでの多職種の意見交換できる場つくり
  情報交換共有の機能
  課題解決へむけて活動

 ・調整する(Management)Xカケル
 
  医療・介護関係者だけでなく、お互いを知る
  他職種との交流が、新たなきづき、行動を生みだす
  多職種交流のさまざまなパターンを視える化する
  そしてみんなで共有


みどりまち文庫からの報告

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みずばしょう夏祭り2016

2016-08-01 15:15:06 | 日記


7月30日(土曜日)、恒例のみずばしょう夏祭りが盛大に行わました。

メインイベントの花火も、いつにも増して綺麗に感じました。

職員の皆さまには、準備から後片付けまで、ご苦労様でした。

地域と一体となりながらこのようなイベントを10年以上も継続していることに敬意を表したいと思います。

まだ行ったことのないという会員の皆様には、来年は是非とも参加頂きたいと思います。

写真をアップしました。ご笑覧下さい。

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SONY RX10M3:試写

2016-07-28 16:49:16 | 日記



最近、新しいカメラを買いました。

SONY RX10 M3 です。

一眼レフではありませんが、一台で広角から超望遠までをカバーします。

一眼レフは、レンズ交換ができることが大きなメリットですが、交換レンズを持ち歩かなければならないというデメリットがあります。

また、撮影現場でのレンズ交換というのは結構面倒なものです。

そんな折、愛読書(?)「特選街」で紹介されていた本カメラを心を惹かれ、思い切って買ってみることにしました。。

尊敬する平井先生が、このカメラで素晴らしい動画をFBにアップしているのも後押しになりました。

あちこち出かけて、花を中心に撮影を楽しんでいますが、とくに望遠域での撮影はマクロレンズとはまた違った面白さがあります。

以下、写真集です。ご笑覧頂ければ幸いです。

https://goo.gl/photos/48v3vLfpFHKfjCgDA



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BBQ2016

2016-07-22 15:45:37 | 日記


もう20年以上も継続している恒例のBBQですが、今年も三原宅庭で盛大に行われました。

このBBQの特徴は、毎年新しい人が来てくれることと、昼に始まり夜中まで延々と飲み食べしゃべり続けることです。

本BBQは鶴岡の連携の歴史そのものといってもいいかもしれません。

ストローハット社の皆さんには、設営から後片付けまで、協力して頂き感謝です。

鈴木社長には、いつも沢山の食材と美味しいお酒をありがとうございます。

この場を借りで御礼申し上げます。

来年でも、是非、参加下さい!

ビデオを作成してみました。ご笑覧下さい。

https://youtu.be/M24oaJzlrHg

写真一覧

以下参加者一覧

三原夫妻+娘
鈴木さんご一家(3名)
丹下夫妻
三原皮膚科職員 2名+子供1名
にしき調剤 田中君
島貫先生
菅原先生(夜から)
武田先生家族(3名)
佐藤家族(両親、孫も含め6名)
鎌田先生
公益福祉大学生 2名
土田先生
髙橋さん(東邦薬品)
みずばしょう:工藤由美さん、五十嵐美喜さん
ハローナース:本間幸井さん、佐藤健一君
ストローハット:佐藤君、渡部君、菅原君、田林君、瀬尾さん、
ほたる:田鶴子さん,冨樫さん
小川さん
丸谷先生+息子さん
佐藤和彦先生夫妻
石原良先生
新田君、+PT1名

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第17回 医療情報学会看護学術大会

2016-07-12 15:39:27 | 日記


7月8日~9日、神戸芸術センターで行われた第17回 医療情報学会看護学術大会の教育講演にお呼ばれして、Net4Uの話をしてきました。今回の教育講演は、90分を頂きましたので、動画を交え、Net4Uの歴史、機能、ちょうかいネット、Note4U、活用事例、運用データなどゆっくり話をすることができました。

新しいネタは、Note4Uの活用事例です。




患者さんは、80歳男性。スライドに示した疾患で、在宅療養中です。


K病院の内科医が主治医で、湯田川温泉リハビリテーション病院、荘内病院、訪問看護ステーション「ハローナース」、在宅サービスセンター「ふきのとう」、ツルオカ薬局、三原皮膚科がNet4Uに参加しています。


カレンダー表示画面では、例えば6月には、22回の所見記載、、7回のメモ記載、Note4Uからの連絡が33記載、見守り、通知が2件あることがわかります。


最近、追加された、既読機能です。「あなたと10人が既読です」のところにカーソルを合わせると、この記事を読んだユーザーがリスト表示されます。書き込んだ情報がチーム内できちんと共有されているかを知る上でも有用な機能です。


先日あった実際のイベントです。皮膚病変の写真が添付され、皮膚科医の私へコメント依頼がありました。右肩に水疱が多発してみられましたが、痛みや炎症症状に乏しく、確定診断には至りませんが、多分、帯状疱疹だろうということで返事をしました。


これがその時の私の書き込みです。主治医には、皮膚科医としてコメントと共に、抗ウィルス剤処方の判断をお願いしました。


さて、こちらは患者・家族が利用するNote4Uのトップ画面です。


この事例では、患者家族が患者さんの自宅での様子やバイタルなどを日々書き込んでいます。今回の帯状疱疹の件についてもコメントを連絡ノートに書き込んで頂きました。


Note4Uの連絡ノートに書き込んだ内容は、Net4Uに反映され、医療者側でも共有することができます。

以上のようにNet4U、Note4Uは、在宅療養中の患者さんを多職種で多面的に支えるツールとして活用されています。





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在宅医療にかかる地域別データ

2016-07-12 11:58:45 | 日記
厚労省から在宅医療にかかる地域別データが公開されました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.html


そのデータを用いた鶴岡市と酒田市の在宅医療に関する比較です。


1、訪問診療を実施している医療機関は、鶴岡市が33、酒田市が21で、鶴岡が多い

2、診療所による訪問診療所の実施件数は、鶴岡が925件、酒田が1513件と、酒田が圧倒的に多い。
  (在宅に特化した診療所によるものか?)

3、一般診療所による看取りの実施件数は、鶴岡が25、酒田が15、と鶴岡が多い。

4、自宅死の割合は、鶴岡12.8%、酒田 13.4%と大きな違いはない。

5、老人ホームでの死亡割合は、鶴岡が6.7%、酒田が9.6%と酒田が高い。

6、サービス事業所のベッド数では、老健、特養に大きな差はないが、酒田には介護療養型医療施設、小規多機能が多い。


1-3は、医療施設調査(平成16年9月分)、
4-5は、人口動態調査
6は、介護サービス施設・事業所調査

で、調査の方法がそれぞれ異なります。

鶴岡の方が診療所による看取りが多いのに、自宅死の比率では酒田が多いのは、調査の方法と調査期間によるものだと思われます。、

なお、鶴岡の診療所の看取り件数(25)、山形で1位、全国的にみても多い方です。

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鶴岡地区医療学術懇話会:内科医からみて骨粗鬆症治療における最新の知見

2016-07-05 15:53:03 | 日記
先日、鶴岡地区医療学術懇話会で、骨粗鬆症治療における最近の知見という講演を拝聴してきました。新しい知識を得ることは楽しみのひとつです。

皆さんとっては、常識なのかも知れませんが、

骨粗鬆症は、予防する時代から積極的に治療する時代になってきていることを実感しました。

当地区では、大腿骨近位部骨折地域連携パスを10年にわたり運用していますが、最終的な目標(アウトカム)は骨折を減らすこと、再骨折を予防することです。そのためには、積極的な治療が重要だと認識しました。


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鶴岡地区医療学術懇話会
日時:2016年7月4日 19:00~20:30
場所:第一ホテル鶴岡
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●ドラッグインフォーメーション

 プラリア 抗RANKLモノクローナル抗体
 健康寿命を損なう疾患としては、骨折は、脳血管障害、認知症などについで4位(11%)
 椎体骨折、大腿骨骨折
 6か月に1回皮下投与、薬価、29296円(1日単価として決して高くない)
 BPと同等以上の効果
  確実にからだに入れることができる
  アドヒアランスが高い 飲み忘れなどがない
 骨密度に関しては、アレンドロネートより効果が優れるというデータがでている
 骨粗しょう症は治せる疾患
 適応病態
  70歳以上で、大腿骨近位部骨折のリスクの高い人(すでに骨折)
  70歳以上で、活性型VDを服用している方(経口薬を増やさないために)


「内科医からみた骨粗鬆症治療における最近の知見」
帝京大学ちば総合医療センター内分泌代謝内科 岡崎 亮 先生

・日本の骨粗鬆症の治療率は低い

・日本の大腿骨近位部骨折発生率は高い

 欧米では、2000年頃から発症率は減少
  (要因としてBPの処方の増加、骨密度健診が進んだ)
 一方、日本では増加傾向

・ビスフォスフォネート(BP)で、大腿骨近位部骨折は13%から4%へ減少した
 総死亡率が28%減ったの報告も、
 一方で、骨折後患者の19%しか骨粗鬆症の治療を受けていない、
 要因:包括医療ため必要ない薬として切られる、診療所の医師に知識がない

・骨粗鬆症の治療として、すべての項目でエビデンスのある薬物は、
 BP,抗RANKL、女性ホルモンの3種のみ
 一方で、エビデンスのない薬が使われているという現状がある

・もっと、骨折は予防できる!、
 骨折の既往のある人は、必ず薬物治療を
 椎体骨折の最も簡単なスクリーニング法は身長を測ること 
  身長低下は椎体骨折の予測因子
  内科医は、体重だけでなく、半年~1年に1回は身長を測るべき 
  1-2㎝短縮している場合は、椎体骨折を示唆
 どの部位でも骨折の既往のある人は、骨が弱いと考えるべき → 薬物療法
 骨粗鬆症治療 →QOL、寿命の延長へつながる
 骨密度がそれ程低くない群でも、大腿骨近位部骨折の家族歴がある場合は、薬物療法の適応になる
  
・生活習慣病は骨折のリスク
  睡眠時無呼吸症候群、CKD、糖尿病、高血圧、COPDなど,

●COPDと骨粗しょう症
 COPDは、全身性の疾患
 COPDの椎体骨折有病率は80%ときわめて高い、また、60%に複数骨折がある、
 ビタミンD欠乏を合併
 骨折と診断されていない患者が圧倒的に多い
 骨密度低下だけではなく、骨脆弱性が増している(構造上の変化が起きている:TBS)
 椎体形成術で肺活量が増大(オランダ)とのデータもある
 
●糖尿病と骨粗しょう症
 1型、骨密度が低く、骨折する、
 2月、骨密度(一般的に高い)が高くても骨折する、低ければさらに骨折する
 骨密度が低い方が骨折リスクは高い
 糖尿病のコントロールの悪い人は骨折率が高い
 
 皮質骨の多孔性が増している
 大半が、ビタミンD欠乏症、
 血糖コントロールで、骨吸収マーカーが下がる →骨密度の上昇
 やせてる高齢者には使わない方が良い薬:アクトス(骨折リスクがある)
 糖尿病で骨粗鬆症治療率が低い
 アレンドロネート(BP)は、骨密度を増加させる
 アレンドロネート治療群は、糖尿病新規発症が少ない(台湾のデータ)、運動量が増えるため?

●骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
 骨吸収抑制薬が顎骨壊死(そもそも感染症)の危険性を増加させる証拠はない
 顎骨壊死で大事なのは、口腔管理、歯科的処置
 休薬による、骨折リスクの方がむしろ問題、

●まとめ
 骨粗しょう症は、健康寿命を保つために重要
 大腿骨近位部骨折の二次予防は必須
 体重だけでなく、身長の変化にも注目
 糖尿病、COPD,CKDの骨折リスクは明らか
 現時点では、生活習慣病合併骨粗しょう症において通常の骨粗しょう症と異なる薬剤選択する根拠は乏しい
 大腿骨近位部骨折抑制効果を有するプライマリケアへの期待


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