モザイカルチャー設置に関して様々な意見が出てきました。
設置反対意見まで出てきたことに私たちにはちょっとショックです。
唐突で理由が明確でなく理解しにくいのですが、意見だから仕方ないと思います。
ただほとんどの方が賛成して下さっているので設置に問題はないと思います。
(何回も写真を載せていますが、このモントリオール出品作品「木を植えた男」は素晴らし過ぎる。)
そもそも05年11月に立教大学のツタを池袋西口公園倉庫に植えた時からツタで造形が出来ないか考えていました。
最初レンガで造形を造りそこにツタを這わせると面白いと思いました。
木の広場がその考えの一つですが、変なオバサン(ツタ抜きオバサン)がいて、植えても植えてもことごとく抜かれ、未だ定着していません。非常に残念なことです。
ツタには毒があるからと抜かれ、犯罪性がないと言うことで注意しか出来ません。
(裏からの全景。5千万円掛かったそうです。世界博が終わり、どこかが買い取ったらしいです。)
苔を貼り付けて造形をつくる方法もあり、随分研究しました。
トピアリーも素敵だと思いましたが、私の生きているうちには出来そうもないし、何せ時間が掛かりすぎます。
そこに現れたのがモザイカルチャーです。
19世紀フランスのリヨンで色彩豊かな花を多用する公園景観の修景技術として認知され、20世紀後半カナダで立体アレンジとしての技法が発展しました。
さらに20世紀末に金属フレームで作る今の技法が定着したのだそうです。
日本ではまだ5,6年の歴史でカナダが一番の中心。
(これは枯れ草でつくられているようです。さすがこの上手さはモントリオールのプライドか。・・・後にこれはカレックスブラウンという、れっきとした生きた植物であることが判明。)
実際に見聞きすると素晴らしいのは当然としても手間が掛かることを知ります。
しかも日当たりのあまり良くない池袋西口に設置できるのかと心配もしました。
でもやり方はいろいろ。モントリオールのようなモノは全く不可能ですが、植える草を選び、メンテナンス方法を工夫すれば出来ることを確信してきました。
それでも実際にやっていなことには不安があります。
(確かに枯れ草のように見える。枯れているように見えるからカレックスという名前でもないらしい。)
専門家に「何年保つの?」の問には「日本ではまだ5,6年しか実績がないから10年も20年も保つのかは分からない」との回答。
いずれにしても相手は植物、土、鉄筋、ナイロン網だから放っておくわけにはいかない。ただ、駅前植栽帯を4年間手を掛け、菜の花やヒマワリを植えた実績が少しの自信になっています。
(浜松フラワーパークの入り口に設置されたこのウナギイヌの面白さと大きさを見てしまうと、小さいのを作りたくなくなるのはよく分かる。これは浜松市の威信がかかっている。10メートルくらい。)
駅前は地下街があるので土が浅い。そこにヒマワリを植えてしまった私たち、夏は朝晩2回水撒きをしなければならない羽目にもなりました。でもそんな経験がモザイカルチャーには役に立つと思います。
冒頭の写真は一つのアイデアです。まだ何も決まっていませんが、「木を植えた男」に因んで木を植えるお父さんフクロウを中心に、学ぶ頭の良いお母さんフクロウ、その間に生まれたえんちゃんフクロウです。
えんちゃんは小さくて石像がいいかなと思っています。絵はちょっと可愛くないのですが本物は可愛い。
大久保農園すぐ側に文珠寺があります。関東3大文珠寺の一つです。バスに乗って農園に参加される方は文珠寺の境内を通って来ます。農園収穫物を奉納してこのエンちゃんフクロウに毎回祈願を掛けて来ようと思っています。
また、えんちゃんフクロウにドラえもんポケットのように袋を付けて、花や木の種を入れプレゼントするのも面白いと考えています。もらうよりあげると(プレゼント)心がつながり、幸運になるえんちゃんです。フクロウが住める様な緑を増やす象徴になることを願います。
(この2メートルもない「たねまる」だって人気あります。)
今年の「グリーンとしま」で苗木を社会福祉法人進和学園から調達する予定です。進和学園は障害者自らがどんぐりの実から苗を作っています。この進和学園との連携もえんちゃんを介すると深くなるような気がします。えんちゃんを通してみんながつながっていくと嬉しいじゃないですか。