【今日の いったい何日かかったの】
ふと思いついて「そうだスピーカーを作ろう」
一昨年の今頃、科学館で(今年も行うが)「分解教室」なるものを開催した。
家庭電化製品を思いきり分解してみようって趣旨だ。
分解して出たソニーのスピーカーを、そのまま資源ごみとして捨ててはもったいないので
貰ってきた。 右と左、1対ある。
これにスピーカーボックスを自作してはめ込めば、自分の思い通りのスピーカーの出来上がりだ。
大きさについてはワシの思いがあって、それにピッタリなサイズにしようと思う。
それは文庫本の本棚にピタリと入り込む大きさ、その一点に絞る。
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スピーカーを作ると言っても実態はスピーカーの箱を作るのである。
ホームセンターでいろいろと木材を選択してMDF材を使用することにした。
MDF材とは 一般社団法人 全国木材組合連合会によると
MDF(中質繊維板)はミディアム・デンシティ・ファイバーボード(Medium
density fiberboard)の略で、木材チップを原料とし、これを蒸煮・解繊したもの
に合成樹脂を加えて成形します。
また、MDFのように木材を原料とし、これを繊維化してから成形した製品を総
称してファイバーボードといい、MDFのほかに硬質繊維板(ハードボード)、軟
質繊維板(インシュレーションボート)があります。
簡単に言うと「木を粉にして固めた板」である。
安くてキメが細かい点で合格。
なぜならば塗装を「ピアノブラック」でやろうと固く決意しているからである。
ピアノのような艶に挑戦だ。
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設計通りに木どりをする。
これを組んで箱にする。
右チャンネルと左チャンネルの2組だ。これをステレオと言う。
組みあがり、出来た隙間などはパテで修正してから、サフェーサーなどの下処理をして黒色のラッカーで塗装する。
何度もパテ仕上げしてサンドペーパーで平面を削り出して、
これを繰り返す。
ところがパテとラッカーの相性が悪いせいか凹凸が無くならない。
泣きそうになりながら何日も何日も
削ってはパテ盛り、乾燥させてはサフェーサー、平面を確かめて研磨、の繰り返し。
下の写真のように何とかピアノブラックに近づいた。
100点満点の出来では無いが、良しとしよう。
スピーカーを組み付ける。
ソニー製の10センチフルレンジスピーカーと、同じく2.5センチのツイータ。
ツイータとは高音専門のスピーカーである。フルレンジスピーカーとは、これだけで低音から高音まで守備するスピーカーである。
ではなぜ高音用のツイータを追加したのかと言うと「ワシがやりたかったから」である。
総合的俯瞰的に考えて決定したのである。追及されてもこれ以上のことは言わないぞ。
8月31日に設計を始めて、9月7日に木工工事着手、それからほぼ毎日のように工作に邁進して
本日めでたく文庫本専用本棚に設置した。涙のスピーカーである。
写真では分かりにくいが、ワシのプラ模型コレクションの両側に黒色の物体が見えるがそれがそうだ。
左チャンネルのスピーカー拡大写真
右チャンネルの拡大写真がこれ
うつり込んでいる景色が非常に歪んでいる。これで良いとは思っていないが
これ以上の平滑さを出すことが出来なかった。MDF材の欠点だかしん。
ワシの未熟さを材料の悪さのせいにして、これはワシの欠点でもある。非常にクヤシー。
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と言うわけで本日は読者の皆様にすっきりとしていただけなかったですね。ゴメンナサイ
この埋め合わせはいずれまた。
あーあ、埋め合わせばっかりしてたのだ。木材をパテで。