【今日の 研究】
2月に入ると恒例の「科学館でサイエンスショー」がある。
今年のワシらの出し物は「力」 輪軸、てこ、滑車についての面白ショーを企画している。
ワシが一番力を入れているのが「滑車」である。というかいつの間にかそうなった。
どうせならば「滑車で自分を吊り上げよう」をするか?いや、「滑車で大人を持ち上げよう」にする?両方やりまっせ。
きっと大反響だぞ、面白そー。 (やる前から自分が楽しんじゃってる。これぞ醍醐味)
◆
滑車で誰もが自分を吊り上げる事が出来るようにするためにはどうするか。そうだ!ブランコだ!
ブランコならば簡単さ。板の両端にひもを付ければ出来上がりだ。
で、できたのがこれ。
ありあわせの細い板にUボルトを取り付けただけのもの
これで良し、ブランコはみんなこうなっとる。
科学館で試したところ、板が鉛直方向にくると回ってまるで実験にならない。てか、落ちそうで怖い。
(「てか」は現代の若者言葉である。「というか」が正しい日本語)
そこでワシは考えた。つまり板の両端をそれぞれ一か所だけで支えたのでは回るはずだよオッカサン。
上記の考察を図で表すとこうだ。 な!
ブランコが鉛直方向に回ることを防止するためにはどうするか、ワシは考えた。
そうだ!こうすべきであったのだ。
なるほど、三角形は偉大である。
そんなの常識じゃん。ああそうかい。そういえば公園にあるブランコは、根元がみんな三角形になっているなあ。
そして、この大発見の、ブランコ改良版第1弾は
こうなったのだ。
再び科学館で実験をする。
今度は本当に自分を吊り上げることができるか、非力な子供でも可能か。
この時は、ケイコさんのかわいい孫にも来場していただき「実物大実験」をした。
結果は
おお、自分で自分を吊り上げることができた。ダイセイコーである。
当人も面白がってなかなか降りようとしない、一緒に来場した妹も・・・出来たー上がったぞー。
試しにパパとママにも実験に加わっていただいたが、これも大成功。
良かったべえ。ほっとした。
◆
ただし、子供も大人も自分で吊り上げる時に、どうしてもブランコから手を放す必要があるので
ゆらゆらして落ちる危険があることが判明した。これでは科学館のショーとしては問題がある。安全第一だから。
そこでケイコさんの厳しい指令が飛んだ。
「もう少し板の幅を広くした方が安全、後ろにひっくり返って落ちないように安全帯を取り付けること」
起立! 「はい了解しました。次回の予備実験までに何とか善処いたします」
◆
これを踏まえて改良版第2弾
板の前後の幅を広くして、金具も少し大きめのものに変更した。そして長すぎた左右の幅を狭くした。軽量化も大事であるからな。
ワシが乗って試してみるとGOOD!
写真には写ってはいないが、背もたれの帯も装備する仕様になった。
昔とっておいた不要のバッグのベルトが役に立ったのだ。ほら、ワシはリス歳だからして。
◆
この様に、手を動かしながらワシはブランコについて、貴重な知見を得たのである。
次回ラスベガスで開かれる「世界ブランコ学会」で発表するぞ。
ばーか、ブランコは英訳するとSWINGだぞ。 スゥ・イ・ン・グだっちゅうの。
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