Takekida's log

千里の道も一歩から

Life shift -人生100年時代の生き方-

2017-02-25 23:52:06 | Books
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


 人生は誰もが皆、教育>勤労>引退というステージを足並みそろえて進んでいたのですが平均寿命の増大とともに引退のステージがますます長くなりつつあります。とすると今までのような60過ぎたらほぼ引退というような人生設計は中々描きにくくなりつつあります。たとえ90歳まで生きるとすれば60歳から30年です。それを年金だけで暮らしていくわけには行かないわけです。90歳なんと生きる人は少数だと思っていたのです平均寿命はここ200年で10年で2歳のペースで増えつつあります。ということは今40歳の人は50%以上が95歳以上、今20歳以上の人は50%以上が100歳以上、今生まれた子供たちは100%以上が105歳以上生きる計算になり、急速に高齢化が進んでいくことになります。その先頭を切っているのは日本。しかも子供の数が減っているのでますます深刻なわけです。 昔、理想とされた一気に稼いで早期リタイヤで悠々自適生活なんているのはまさに夢の世界となりつつあるようです。ということでこの本はそんな時代に1ステージだけでの生活は成り立たない=マルチステージの生き方を考える必要があるということを示唆した本になります。
 働く期間が増えるということになればあまりいい印象を持つ人はいないのかもしれません。たとえば勤労区間に10%の貯蓄を実施したとして引退後は50%の消費で暮らすとしたら…100歳まで生きるのであれば70歳代までは働かなくては行けなさそうです。ただすべてのステージで全力ということではなくなり人生のイベントに応じて強弱をつけることになるのではないかと思われます。ただ問題は国の制度や会社の制度というのはこういった社会の変化に対してやや遅れて進行することが多いということです。つまり自己防衛+自身で戦略を考えていかないと成り立たないことになります。こういった時代では仕事も複数持ちスキルも数十年単位で一新していく必要があるのではと思われます。つまりこの本の指摘するようなリ・クリエーションが必要になるわけです。今までの余暇の使い方は消費と娯楽だったわけですがこれからは再創造に充てていく必要があるのでしょう。老いて生き延びる時間が長くなるというのが長寿化のイメージではあるわけなのですが上記の様なステージの移行が頻繁に、柔軟になるということは発想を変えれば枠書く生きられる時間が長くなるということなのではないかと思います。進化生物学で言うネオテニー=幼体成熟ということが出来るようになれば大人になっても高度な柔軟性、適応力を維持することができればこういった社会への移行は問題ないし、同一世代でなく異なった世代での交流が進むようになると思われます。それによって生み出されるものもあるのでしょう。
幅広い針路を検討する「エクスプローラー(探検者)」、
自由で柔軟な小さなビジネスを興す「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」、
二足、三足、四足のわらじを履く「ポートフォリオ・ワーカー」であり続けること。
これらがこの本で示されている一つの例です。
 これらの移行も考えて副業禁止の廃止、残業強制の禁止、解雇規制の緩和、定年の廃止などでより人材の流動性を上げるということが必要になるのかと思います。
のんびりしようと思っているひとには逆方向なのかもしれませんが日々是勉強の精神で無ければ生き残れなくなってくる可能性は高いのでしょう。
 博士>入社して今年で11年目になりました。これを転機として今後のキャリア及び人生の設計を見直していくきっかけと考えたいと思います。
自身としてはスキルの入れ替えも視野に入れながら最終的にはポートフォリオワーカーを目指したいところですが今のステージではなかなか育児との両立で余裕でません。
あと5年もすれば子どもの世話から余裕が増えてくると考えているので可能性を探っていこうと思います。
 
 
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