Takekida's log

千里の道も一歩から

マジョリティ・マイノリティの気持ち

2024-03-02 22:44:41 | Books
 アイヌもやもや: 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。
北原モコットゥナシ (著), 田房 永子 (イラスト)

 日本の民族的マイノリティであるアイヌ。北海道が舞台のドラマでもその姿を目にすることはめったになく、教科書に載っているのも民族衣装を着た姿ばかり。非アイヌにとって、今を生きるアイヌの姿は、まるで厚い「もや」の向こう側にあるかのようです。アイヌは、どんなことに「もやもや」を感じているのか? その「もやもや」はどこから来るのか? 無知・無理解や差別の構造、そしてマイノリティとマジョリティの関係などを解説した本です。
 正直日本人であるのは何なのかというのすら自分自身はあまり自信が無いですがマイノリティという立場になることは正直、簡単ではないと感じます。差別をしているつもりはないけれど、自分は理解があると思っていたとしてもそれは受け取り方によっては全くの勘違いになってしまうということが語られておりなんだか複雑な気分となりました。当然ながらマイノリティの立場そのものになることはできないわけでそういった意味でもマジョリティだとしても「もやもや」があると感じられた本でした。
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