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好き「好きこそものの上手なれ」(再掲)

2017-10-21 | ポジティブ心理学
好き「好きこそものの上手なれ

●好きに勝る動機づけはない
「好きこそものの上手なれ」を広辞苑でひくと、 
好きなればこそ、飽きずに努力をするから、ついにその道の上手となる。
とあります。
 勉強する
 運動する
 遊ぶ
何をするにも、それが好きなら、幸せですし、知識もどんどん豊富になります。技能も驚くほど上達します。そして、結果として、社会の発展に寄与することにもなります。
 
●好きに理屈なし
 感情の分類軸に、快―不快、興奮―鎮静の2軸があります。これを直交させて、感情を分類するものです。
 「好き」は、言うまでもなく、「快」と「興奮」の領域に入ります。では、何がそれをもたらすのでしょうか。
 たぶん、それは、この世に生れて以来の体験ではないかと思います。
  父親と一緒に野球をして、すごく楽しかった。
  友達からもらったキャラクターが可愛かった。
外食のときのめずらしい料理がおいしかった。
こんな体験が、野球好き、キャラクター好き、料理好きを生んでいるのではないでしょうか。
ですから、快経験の乏しさは、その後の好き世界の貧弱さにつながってしまいます。自分には、残念ながら、今あまり好き世界が豊かでないのは、貧しさゆえの青年期までの快経験の乏しさにあると思っています。恨むのは親となりますが、まだまだこれから自分でそういう世界を作り出していけばいいのです。さて、どうしたらよいか。

● 好き世界を豊かにするコツ
① ポジティブ感情を堪能する
 楽しかった、面白かったは、感情の世界の話です。それを堪能する気持ちはまず大事です。
 感情には慣性に似た性質があります。つまり、ある感情を体験すると、それが強いほど長く続くのです。それをじっくりと味わう気持ちがまず大事です。それが、好き体験を記憶のなかに定着することになるからです。さらに、それを次に述べる知識化すれば、好き世界へ持ち込むことができます。

② 知識駆動型の好き世界へ
 感情の知性化は、自分の感情を言葉で意識的に整理することです。感情の嵐に巻き込まれているときは、無理ですが、感情がだんだん弱まってくると、感情の世界を冷静に内省することができるようになってきます。
 ポジティブ体験ができたとき、それを知性化する努力をすると、あとあとまでそれを追体験できます。十分な内省力のない子どもには無理ですが、大人はこれができます。過去は過去として、こうした努力によって、大人でも好き世界を芳醇なものにすることができます。

③ 積極的に行動する
好き世界を芳醇にするためのおすすめは、やるうちにだんだん好きになってくるといういわば上達動機を活用することです。
最初は、思うとおりにできなくて、いらいらしながらやることも、上達を意識できるーーその多くは周りからのポジティブな評価(賞賛)――と、やる気が出てきます。面白くなってきます。その体験は、好きにつながります。
スポーツ好き、勉強好き、料理好きの多くは、こうした上達動機に駆動されたものではないかと思います。
努力して上達するものを見つけることです


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1 コメント

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係り結び (オーツ)
2017-10-21 08:06:01
係り結びでは、「こそ」は已然形で結ぶことになります。「上手なり」ではなく「上手なれ」です。本文中に何回か出てくるので、気になりました。
 "好きこそものの上手なり"をYahoo!で検索すると、3,320 件見つかります。かなり広がっている言い方のようです。
 ちなみに"好きこそものの上手なれ"で検索すると、203,000 件となり、こちらが圧倒的に多くなります。
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