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◆記憶の状態依存性]心理学基本用語

2016-05-26 | 心理学辞典


◆記憶の状態依存性(state-dependency of memory)

酒を飲んだときに覚えたことは酒を飲んだときに最もよく思い出す。かぐわしい香りとともに覚えたことはその香りをかぐとよく思い出せる(プルースト効果)。このように、なんらかの特有の生理的・心理的な状態と想起とが密接に関連していることを記憶の状態依存性とよぶ。気分に一致する情報がよく記憶される気分一致効果はよく知られている。また、文脈依存記憶(context-dependency)もこれに似ている。例えば、ある教室で覚えたことは、その教室で最もよく想起できる。いずれも、覚えたときに無意識のうちに符号化した身体内部と外部のエピソード情報が、想起の手掛かりになっている(符号化特定性原理)。



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