ヒロシの日記

たくさんの人たちの幸福を願いつつ、常に自然な生き方を望む私の日記です。

おちばの したを のぞいてみたら・・・

2009-04-01 22:31:35 | 日記
おちばの したを のぞいてみたら・・・
作: 皆越ようせい 文・写真
絵: 皆越ようせい(写真)
出版社: ポプラ社
税込価格: \1,260
(本体価格:\1,200)
発行日: 2000年


これは林床を一面に覆う落ち葉の、その下に住む生き物たちを紹介した科学絵本です。

紹介は登場順に、マルトビムシ(表紙)、オカダンゴムシ、フジヤスデ、ワラジムシ、オオゲジ、シーボルトミミズ、マクラギヤスデ、マルトビムシ、ヒダリマキゴマガイ、ハマトビムシ、ツルギイレコダニ、シママルトビムシ、イシノミ、キュウジョウコバネダニ、コブタカラダニ、ヒラベッコウ、アカケダニ、ザウテルアカイボトビムシ、アヤトビムシ、ミツマタカギカニムシ、シマミミズの卵、シマミミズの赤ちゃん、アミメアリ(ミミズを食べている)、ミミズ(うんちをしている)、マルトビムシ(うんちをしている)、ヒメフナムシ(のうんち)、ミミズ(のうんち)、オカダンゴムシ(の親子)です。

大きさは、ミミズ、ヤスデ、オオゲジを除けば最大のものが12ミリくらいの大きさで、1ミリ以下(キュウジョウコバネダニ、ツルギイレコダニ)のものも紹介されています。

私が初めて目にしたマルトビムシシママルトビムシは、2ミリくらいの大きさなのですが、その雰囲気はまるで草食動物のようでした。
肉眼であれば、例えこの生き物を手に取ることができたとしても、それが分かるまでには至りません。
作者の高度な技術を駆使したマクロ撮影でこそ、初めて明らかになることだからです。

この絵本では最後のページで、大きさの比較をしているのが科学絵本らしいところですが、生き物たちの写真を並べるだけでなく、生活の一部である食事や排せつも紹介してあります。

紹介の最後のオカダンゴムシの親子の写真では、孵化して間もない親と同じ形をした幼虫の淡い色の体にぽつんと目立つ黒い眼が可愛いらしく、親ダンゴムシの触角の一本が子供の世話をするかのように下に向けられているところ(それを紹介しているところ)が作者の生き物たちへの愛情を感じます。

この絵本を手にした子ども達は、落ち葉の下にいる生き物たちの表情やその生活を見て、彼らが自分たちと同じ共に地上で生活する仲間であることを認識するでしょう。

この世の中が愛おしいもので満ち溢れていることを感じさせてくれる、一押しの絵本です。
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