畑仲間のお婆さんが元気です

夏が終わるのを待ちかねたように、秋蒔き大根、ほうれん草の準備を始めました。

このお婆さんは私の母親（８５歳）よりも年配ですが、ジャガイモでもネギでも私より上手に作ります。
しかし年を追うごとに畑の空いている期間が長かったり、作る野菜の種類が少なくなって来ました。
身体の衰えもあるのでしょうが、何でも作った野菜はスイカ以外は（嫁さんに）喜んでもらえないそうで、そんなところから作る意欲も失ってしまうのでしょう。
そのお婆さんがご家庭のことを話す時はいつも寂しげでした。

穏やかで、誰にでも優しく接する方に見えるだけに、その身の置き処の無さが信じられないのと、他人の私ごときでは何もしてやることの出来ない哀しみが募ります。

たったひとつの救いは、既に成人して東京に出ている孫娘の存在でしょうか。
いつのことだったか、その東京から返って来た孫娘とそのお婆さんがこの畑で、寄り添うほどに近い距離でいつまでもいつまでも話をしていたのを思い出します。