故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

やれば、できる

2018-10-21 07:21:45 | プロジェクトエンジニアー

やっと渡せた似顔絵です。


一年前に描こうとした似顔絵を仕上げました。
昨日、その方が来られたので、渡しました。
一年前の印象とは違っていたので、戸惑いました。
これは私よと、喜んでくださいました。
冒頭の似顔絵のことです。

2年前、地域おこし協力隊の仕事を始めて5カ月目のことでした。
暮らし始めた家の片づけや修理をし、イベントの手伝いに明け暮れていました。
いろんなところに出かけ、人を紹介していただきました。
会った人の顔を覚えようと似顔絵を描き続けて渡しました。
この人はどういう人なんだろうと、皆さんから見られていると感じました。
単なる序章に過ぎない準備期間でした。

イベントの手伝いをし続けることが、地域おこしになるとは思えませんでした。
地域おこしとは何なのか、改めて考えなおす時間が長く続きました。
応募する前の気持ちや考えは、現実を知らない単なる知識だと気づきました。
そして自分にもできるのだろうかと悩みました。
他の地域でやっている地域おこしの成功例を学びに出かけました。
現状とは程遠い話ばかりでした。

期待はされているが、具体的なミッションはありませんでした。
自分が変わることにしました。
仕事で来た人でもなく、都会から来た人でもない。
ここに住もうと決めました。
昔栄えた通りは、我が家も含め見るも無残な光景でした。
空き家の持ち主の了解をいただき、草を刈り剪定をしました。
空き家であることがわかるようになりました。
「見える化」でした。

今日のタイトルは、「やれば、できる」です。
失敗をくりかえさないよう工夫をしましたが、次の失敗も避けられませんでした。
若いころは心が折れて、失敗を恐れました。
今は失敗のつけを払いながらも、おどおどすることはありません。
ゴルフのときも、クラブを渾身の力で振りぬきます。
それでよい、そうでなければならない。

一角でもよい価値を高めたい。
さんぽみちに選んでいただける通りにしたいと、草刈を続けました。
まだ花を植えるまでには至っておりません。
熊野古道のように有名でもありません。
奥まったところですが、蔵を借りてカフェを開店しました。
点と点を行き来する人が、気軽に寄れる縁側のような場所になればと始めました。
まずは、近所の人に来てほしい。噂を聞いて遠くからも来てほしい。
始めたからには続けなくてはなりません。
畑を借りて無農薬の野菜を作り、カフェでおまかせ料理にする。
いろんな味に挑戦して、地産地消を心がけています。
地域の人が残したいと一生懸命な行事(盆祭り、奉納相撲、運動大会)を応援しています。
一生に一度の惣代の晴れ姿(褌姿)を額縁に入れてプレゼントしています。
いわゆる地域密着型です。

なくてはならぬ人になることが、地域おこしの一つだと感じています。
協力隊になったころのように、
「自分の代わりはいくらでもいる」とおどおどすることは、もうありません。
この気持ちの変化が、「やれば、できる」です。
自分にうそをつかない。
この気持ちを持ち続けることができれば、いつまでも挑戦できそうです。
ここ数日もやもやしていた気持ちが晴れました。

遠い空 眺めるだけじゃ 近づかぬ

2018年10月21日
コメント
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